a1180_009149ホリエモンこと、堀江貴文氏が11月に出版する「ゼロ」という名の本の序文がネット上で紹介されていた。

語られていることが非常に良かったので、引用させていただく。

 

———以下引用———

僕は10代や20代の若い世代から相談を受ける機会がとてつもなく多い。メルマガだけでも述べ1万本以上もの質問に答え、しかもツイッターでの質問まで無数に飛んでくる。そしてその多くは、仕事に関する相談だ。

・いまこんな会社に働いているのだが、どうすればいい転職ができるか。
・独立して起業したいのだが、どんなビジネスプランが考えられるか。
・こんなアイデアを持っているのだが、勝算はあると思うか、などなどである。

彼らの声を聞いていて感じるのは、みんな「掛け算の答え」を求めている、ということだ。もっとわかりやすい言葉を使うなら、成功へのショートカットを求め、どうすればラクをしながら成功できるかを考えている。もしかしたら、僕に聞けば「ラクをしながら成功する」答えが得られると思っているのかもしれない。

でも、ここで確認しておきたいことがある。
人が新しい一歩を踏み出そうとするとき、次へのステップに進もうとするとき、そのスタートラインにおいては、誰もが等しくゼロなのだ。
つまり、「掛け算の答え」を求めているあなたはいま、「ゼロ」なのである。
そしてゼロになにを掛けたところで、ゼロのままだ。物事の出発点は「掛け算」ではなく、必ず「足し算」でなければならない。まずはゼロとしての自分に、小さなイチを足す。小さく地道な一歩を踏み出す。ほんとうの成功とは、そこから始まるのだ。

——————————

 

 

たしかに、ビジネスの世界では「掛け算」ばかり考えている事が多い。

・大手に取り扱ってもらって、売ってもらいたい

・メディアに取り上げられて、有名になりたい

・ダイレクトメールをばらまいて、引き合いをたくさんもらいたい

・Webサービスを作って、世界中にアプローチしたい

 

上のような話は、要は「手っ取り早く儲ける話」であり、本当に大事なことではない。真に必要なのは、「どうやったら本当に世の中の役に立つのか」である。

もちろん、「良い物を作れば売れる」は幻想であり、売る努力は必要である。

しかし、多くの会社では「どうやって売るか」「どんなビジネスモデルとするか」「戦略は」「マーケティングは」に力点が置かれすぎており「小さい実績を積み重ねること」について割かれるリソースは僅かである。

 

 

堀江貴文氏がこのようなことを述べるとはなんとも皮肉な話だが、プレジデントのインタビューに

「またお金の話ですか。みんな、お金が好きですね。」

と辛辣に言ってるのを見ると、彼の一般的なイメージと実態は異なるのかもしれない。

 

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・リスク管理の観点からも、「保険」よりも遥かにコストパフォーマンスが良い
・経営者のマインドセットとして、投資=成長のための手段
・サイバーセキュリティ対策は攻守ともに利益を生む手段と考えよう

【登壇者紹介】

安達 裕哉(あだち・ゆうや)
ティネクト株式会社 代表取締役/ワークワンダース株式会社 代表取締役CEO
Deloitteにてコンサルティング業務に従事後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサル部門立ち上げに参画。大阪・東京支社長を経て、2013年にティネクト株式会社を設立。
ビジネスメディア「Books&Apps」運営。2023年には生成AIコンサルティングの「ワークワンダース株式会社」も設立。
著書『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)は累計82万部突破。2023年・2024年と2年連続で“日本一売れたビジネス書”に(トーハン/日販調べ)。
日時:
2025/7/14(月) 16:30-18:00

参加費:無料
Zoomビデオ会議(ログイン不要)を介してストリーミング配信となります。


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(2025/6/2更新)