スティーブ・ジョブスはスティーブ・ウォズニアックと共に、裸一貫からアップルという会社を作った。
どうして彼らが成功したのかについては、様々な分析があろう。
・たまたま運が良かった。
・技術力があった。
・製品が良かった。
・マーケティングがうまかった。
おそらく、上に書いたことはすべて当てはまる。だから、成功の要因をあげてください、と言われても彼らも困るだろう。多分、「僕らは運が良かった」と言われる。それは謙遜でもなんでも無く、本音だ。
何か特定のシンプルな原因があって、それが成功のもとになった、というのはあまりにも安易な考え方だ。
特に、コンサルティング会社などは、こういう考え方が大好きだが、多くの場合それを模倣しても成功する事はできない。
実際、世の中は複雑にできている。
ギリシャ時代は「世の中は四元素でできている」と言われていたが、現代では100個以上の元素、そしてその中に電子や陽子、そして更に小さい17の素粒子がある(と言われている)。
企業活動や、能力開発など、複雑な活動に対して、「これをやれば成功します」と断言することは、「四大元素」の話をしているようなものだ。
しかし、全く手がかりがないわけではない。
「これをやれば成功する」というものはないが、「少なくともこれをやってはいけない」というものは、定義しやすい。
多くの成功した企業や人物が共通して挙げている言葉や考え方には、真実が含まれている可能性が高い。歴史が語り継いできたことには、敬意を払うべきである。
そして、そういった人物が多く挙げる話として、「人生は有限であり、時間をどのように使うか」という趣旨の話は必ずと言っていいほど出てくる。
個人的に、スティーブ・ジョブスが最もうまく表現していると思うので、彼の言葉を挙げる。
「何かを捨てないと、前に進めない」
同様の趣旨の言葉として、ピーター・ドラッカーも、「時間からスタートせよ」、
あるいは「7つの習慣」で有名なスティーブン・R・コヴィーも、「重要事項から始めよ」と言う。
カルロス・ゴーンも、サッチャーも、リンカーンも、同様の言葉を残す。
すなわち、「何かを成し遂げたいと思えば、今持っている何かを捨てて、重要な事に集中する必要がある」ということだ。
常に問われるのは、何を捨てるか?である。
娯楽?睡眠?安定?人間関係?
人は、全てを行う時間はない。だから、選択を行う必要がある。
今持っているものを捨てられる人だけが、新しいものを手に入れることができる。
(2026/6/26更新)
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