前にとある人が「一緒にお茶を飲みたくなる人とは一生付き合っていきたいけど、お酒以外は飲みたくならないような人間とは一秒たりとも付き合いたくない」というような事を言っていて関心した事がある。
この発言の趣旨はこういう事だ。アルコール類は飲むとそれだけで楽しくなってしまい知的な会話なんて全然なくても楽しめるのに対して、お茶はそれ単体では気分は全く高揚などしない。ゆえに本当に面白い会話が交わせる人同士だけが、お茶を飲んで”楽しく”なれるというわけだ。
この発言を聞いてから僕は一緒にお茶を飲んでもらえるような人になろうという事を常に心がけるようにしているのだけど、これは人間の容姿についても同じような事がいえるな、という事に最近気がついた。
今日はその事について書こうと思う。
知らない美人とお茶が飲みたいか問題
僕は面食いなので街中でキレイな女性を眺めるのが好きなのだけど、ふとこの間「目の前を歩いているこの美人と果たしてお茶が一緒に飲みたいだろうか?」と考えてみたところ、3秒で「全然飲みたいと思わないな」と結論がでた。
お酒だったらまあ多分楽しく飲める。美人と一緒に飲む酒は楽しい。けどお茶となると、話す内容にもよるだろうが仮にそこでの会話がつまらなかったらその後二度と会おうと思わないだろう(まあむこうも僕とお茶なんて飲みたくないだろうけど)
若さにしがみつき続けても仕方がない
なんでこんな事を考えていたかというと、最近、読者モデルと付き合っていた僕の友人(三ヶ月で別れた)がこうつぶやいたのである。
「全員がそうではないと思うんだけど、ああいう美貌を売りにしているタイプの人達は可愛いってだけでチヤホヤされすぎてて勘違いしている人が物凄く多い気がする。
おまけにすぐ高い食事とか高いモノをねだってくるから疲れたよ。それを躊躇すると”私にはそれを提供されるだけの価値もないって事!?”っていう趣旨の事を暗にいってくるし。まあこっちも下心で付き合ってたわけだし、自業自得だけどね」
この友人の発言が読者モデル等に一般的に共通するのかはどうかについては僕にはわからない。
けど、少なくとも友人と付き合ってたこの読者モデルについては「この人、若さがなくなって美しさが消失したら一体どうするのだろう?」と老婆心に心配になってしまった。
人の美しさは若さにかなり依存している。美男美女も、30ぐらいまでは美しさが持続するものの、その後年齢を重ねるごとに年相応の顔に落ち着いていく事が多い(googleで検索して芸能人の若い頃と年取った頃の写真でも見比べれば大体わかるだろう。例えば若い頃の美輪明宏さんとか、メチャクチャに美男子ですよ)
就活でも髪の毛がボサボサだったりスーツの着こなしがだらしなかったりしたら箸にも棒にもかからないように、容姿はそれなりに整えておいた方がよい事が多いのは事実だ。
ただ容姿そのものを褒められる事から承認欲求を満たすような行為をしていると、もの凄く残念な人になってしまう。その美は永遠ではないし、そもそも美しい事は凄いことでもなんでもない。
美しいだけでは小説は書けないし、手術もできない。人間社会という中で心豊かに生きていくのに最も大切な”承認”は、その人が成し遂げた業績でのみはかられるべきなのである。
そしてその業績は、それまで築き上げてきた職歴等のスキルの集大成である。ようは姿形がどんなに整っていようが”何もできない”人には全く価値がないのだ。
僕も男なので美人は好きである。けどただ美人なだけな人とお茶は飲みたいとは全く思わないし、美人なだけの人と友達になりたいかというと全然なりたくない。結婚相手だなんて、死んでもごめんだ。
けど「この人は凄い事を成し遂げそうだ」と思える人となら、容姿関係なく友達になりたいな、と思う。
まあ何が言いたいかっていえば、ある程度の年齢になったら顔の美醜なんていう事に必要以上に執着するのは辞めて、何か凄い事ができるようになってって欲しいなってことなんですよね。人と友達になるかどうかを、容姿なんかじゃ決めないでしょう?
せっかくこの世に生まれてきたんですから、お茶を飲んでもらえるような人間になりましょうよ。今日の話を一言でいえば、まあこんな感じです。
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