「結婚」て、ネガティブな話多いですけど、ちゃんとメリットを享受しまくれるケースもありますよ。
しんざき夫婦は結婚して13年くらいになりますが、私自身は嫁さん超可愛いし超大好きですし、嫁さんと一緒に暮らせて毎日一緒に寝起き出来て、しかも私と嫁さんの子どもとまで一緒に暮らせるとか結婚って神イベント以外のなんなの?という程度に結婚に満足してはおります。
私について言えば、結婚で人生が劇的に改善されたことは間違いありません。
Books&Appsで、おのろけ話を読めるなんて想定外でした。でも、こういう記事もあったほうがいいですよね。インターネットって、結婚生活の厳しさや難しさを語る人のほうが多いですから。
しんざきさんに便乗して、我が家の話をしてみます。
うちの夫婦は、これといって、ミーティングやルール決めをやってはいません。
そのかわり、「夫婦のカレンダー」に書き込まれたことがそのままルールになるシステムになっているので、「夫婦のカレンダー」に書き込む際の話し合いが、たぶん、同じ役割を果たしているように思われます。
さて、そんな我が家ですが、夫婦のコミュニケーションは割とうまくいっていると、自分では思っています。
一人が前に出たら、もう一人が自然にカバーに回って。
一人が体勢を崩したら、もう一人がすぐに救援に回って。
まるで、テニスか対戦ゲームみたいな雰囲気です。
話し合って解決するより、お互いの動きをみて、パートナーがやっていないことをカバーしにいく。
パートナーが何かをやっているなら、その時間に、手すきの自分にできることを少しでも探して、片付けていく。それらを常時考え、実行していくのが、結婚生活の基礎ではないでしょうか。
もちろん得手不得手はあって、嫁さんのほうが整理整頓が上手いとか、PCやインターネットは私のほうが上手いとか、そういった違いはあります。
でも、そういう部分も含めて助け合っていくのが「協力プレイ」ってやつでしょうから。
嫁さんが結婚生活をどう眺めているのかはともかく、少なくとも私にとって、結婚生活の一面は、エンディングもゲームオーバーもない、エンドレスな協力プレイのゲームです。
味方(=嫁さん)を助けて、味方に助けられて、力を出し合って、難しい局面もなんとか乗り越えていく一シーン一シーンが、非常にゲームっぽいのです。
どうやってお互いの長所を生かして立ち回るか。どうやって息を合わせていくか。――そうやってゲーム的に突き詰めても、結婚生活は奥が深い。結婚生活は、やり込み甲斐のある「協力ゲーム」ですよ。
世の中には、「妻は生涯の敵」などと言う人もいるそうですが、私に言わせてもらえば、「妻は生涯の戦友」ですね。
この娑婆世界を生き抜いていくための、協力ゲームの相棒です。お互いに助け合って、1+1を3にも4にもしていくのが、私の考える理想の夫婦です。
「愛情のプレゼン」のコツも、対戦ゲームに近い
そうした夫婦の連携を成り立たせている秘訣は、観察と愛情のプレゼンテーションを欠かさないことだと思います。
「愛情のプレゼンテーション」っていうと、ハグだのキスだのを連想する人もいるでしょうし、そういうのも大事でしょう。けれども、もっと違ったかたちの愛情のプレゼンテーションもあるのではないでしょうか。
相手の表情やコンディションをよく見て、それについて声をかけること。
忙しそうにしているようなら、手伝えることはないかと訊いてみること。
お互いが作った料理について、おいしい、よくできていると感想を伝えること。
相手に対するポジティブな気持ちは、ちゃんと伝わるように表現すること。
愛情、と書くから特別な印象を受けるのであって、とどのつまり、テニスや対戦ゲームで「ナイス!」「集中~!」「カモーン!」って声を掛け合うのと、そんなに変わらないと思うんですよ。
パートナーのことをよく観察して、必要な時に声や表情でメッセージを伝えなければ、自分の愛情はなかなか伝わりません。
だから、頻繁に声をかけあい、メッセージを交換しあい、お互いにアクションや空気を観察しあう必要があります。
そうでなければ、緊密な連携なんてとても無理ですし、たぶん、夫婦の結びつきや信頼も怪しいものになってしまうでしょう。
夫婦に限らず、パートナーとのやりとりが上手くいかない人は、もっと相手を観察して、もっと愛情をプレゼンしてみてはいかがでしょうか。
幸福を願う気持ち
なにより、これらの背景にあって然るべきなのは、この人を幸せにしたい・この人ができるだけ上手く立ち回れるようにしたいという、相手の幸福を願う気持ちなのだと思います。
パートナーのことが好きだから、パートナーのことをよく見て、手伝えることを探したいと思えるし、パートナーの余暇は自分の余暇に等しい、パートナーの喜びは自分の喜びに等しい、と思えるのだと思います。
夫婦というゲームとは、幸福のゼロサムゲームを競い合うものではなく、夫婦トータルの幸福総量を増やしていくものだと、私は思っています。
1+1=2の2を奪い合う間柄でなく、1+1=3以上をつくっていく間柄を成立させるためには、お互いにパートナーのことが好きで、幸福を願う気持ちを持ち合っていたほうが良いでしょう。
だから、「パートナーのことが好きだ、自分と同等以上に幸せにしたい!」って気持ちは基本でありながら貴重なもので、そのような気持ちを夫婦でシェアできるのは素晴らしいことだと思います。
ありがたいことに、うちの夫婦は、そのような状態がずっと続いています。協力プレイを続けていくにあたり、お互いの幸福を願う気持ちは非常に重要だと思うので、そのための努力は惜しまないようにしていきたいと思います。
以上、他人のおのろけ話にあてられて、もとい、便乗して、我が家のおのろけを投稿しました。仲良くいきましょう!
【安達が東京都主催のイベントに登壇します】
ティネクト代表・安達裕哉が、“成長企業がなぜ投資を避けないのか”をテーマに東京都中小企業サイバーセキュリティ啓発事業のイベントに登壇します。借金=仕入れという視点、そしてセキュリティやDXを“利益を生む投資”とする考え方が学べます。

こんな方におすすめ
・無借金経営を続けているが、事業成長が鈍化している
・DXやサイバーセキュリティに本腰を入れたい経営者
・「投資」が経営にどう役立つかを体系的に学びたい
<2025年7月14日実施予定>
投資と会社の成長を考えよう|成長企業が“投資”を避けない理由とは
借金はコストではなく、未来への仕入れ—— 「直接利益を生まない」とされがちな分野にも、真の成長要素が潜んでいます。【セミナー内容】
1. 投資しなければ成長できない
・借金(金利)は無意味なコストではなく、仕入れである
2. 無借金経営は安全ではなく危険 機会損失と同義
・商売の基本は、「見返りのある経営資源に投資」すること
・1%の金利でお金を仕入れ、5%の利益を上げるのが成長戦略の基本
・金利を無意味なコストと考えるのは「直接利益を生まない」と誤解されているため
・同様の理由で、DXやサイバーセキュリティは後回しにされる
3. サイバーセキュリティは「利益を生む投資」である
・直接利益を生まないと誤解されがちだが、売上に貢献する要素は多数(例:広告、ブランディング)
・大企業・行政との取引には「セキュリティ対策」が必須
・リスク管理の観点からも、「保険」よりも遥かにコストパフォーマンスが良い
・経営者のマインドセットとして、投資=成長のための手段
・サイバーセキュリティ対策は攻守ともに利益を生む手段と考えよう
【登壇者紹介】
安達 裕哉(あだち・ゆうや)
ティネクト株式会社 代表取締役/ワークワンダース株式会社 代表取締役CEO
Deloitteにてコンサルティング業務に従事後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサル部門立ち上げに参画。大阪・東京支社長を経て、2013年にティネクト株式会社を設立。
ビジネスメディア「Books&Apps」運営。2023年には生成AIコンサルティングの「ワークワンダース株式会社」も設立。
著書『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)は累計82万部突破。2023年・2024年と2年連続で“日本一売れたビジネス書”に(トーハン/日販調べ)。
日時:
2025/7/14(月) 16:30-18:00
参加費:無料
Zoomビデオ会議(ログイン不要)を介してストリーミング配信となります。
お申込み・詳細
お申し込みはこちら東京都令和7年度中小企業サイバーセキュリティ啓発事業「経営者向け特別セミナー兼事業説明会フォーム」よりお申込みください
(2025/6/2更新)
【プロフィール】
著者:熊代亨
精神科専門医。「診察室の内側の風景」とインターネットやオフ会で出会う「診察室の外側の風景」の整合性にこだわりながら、現代人の社会適応やサブカルチャーについて発信中。
通称“シロクマ先生”。近著は『融解するオタク・サブカル・ヤンキー』(花伝社)『「若作りうつ」社会』(講談社)『認められたい』(ヴィレッジブックス)など。
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