「まだ東京で消耗してるの?」

 

このようなタイトルで数年ほど前web界隈をざわつかせたブログがあったことをご存知ですか?

 

今ネットで稼ぐと言えば、「ユーチューバー」という世の中のなんとなくな認知がありますが(本当にそうでかどうかは別として)、ユーチューバー以前にそれに相当するものに「プロブロガー」というものがありました(今もある)。

 

そのブログ「まだ東(以下略)」は、この世知辛い現代でお金を稼ぐ手段としてブログが最先端である、と自負していた某ブロガーが、

「俺はブログだけで世界のどこででも稼いでやるぜ(実際に誰も住んでいない四国の山の中に嫁と子供引き連れて移住)」

世に解き放ったブログなのです。

 

地方から東京へ上京して20年、なんとか生き延びて来たと言う感覚を持つ私にとっては、

「東京で消耗する」

という表現は、まさに東京を表すにぴったりな言葉だなあと妙に納得したわけなのです。(ちなみに今は「まだ労働で消耗してるの」を経て「まだ仮想通貨持ってないの?」というタイトルに変わっている)

 

しかし一方で、

「俺はわざわざ東京に消耗しに来ているんじゃ!」

と、地方出身者のアイデンティティとも言うべき何かをエグってきたのもまた事実です。

 

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なぜ、わざわざ東京に消耗しにきているのか?

それは東京が人間のサバンナだからです。

 

サバンナと言えば、アフリカのサバンナを想像するでしょう。

アフリカサバンナとして最も有名なセレンゲティ国立公園には、関東平野の8割程度の広さの大草原に、大型哺乳類が約300万頭が生息しているそうです。(セレンゲティ国立公園 wikipediaより)

そこでは肉食獣が草食獣を獲物にするだけでなく、草食獣同士での縄張り争い、同じ獣同士のリーダー争い、メスの奪い合いなど、至る所で競争が行われています。

 

ここ東京もアフリカサバンナと同様です。

温暖な気候、平坦な土地、歴史と伝統、人間にとっての好条件が折り重なり世界でも有数の特別な都市になっていて、様々なバックグラウンドを持った人間がたくさん集まっています。

そこでは日々アフリカの動物たちさながの生存競争が行われています。

 

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先日Books&Appsにこんな記事がありました。

「ほしければ自分で取りなよ」というのが、外資系企業。でも実は世の中も同じ。

外資系では、主張しないと、何もありません。

要するに、欲しいものは自分で取りに来い。受け身の人は死あるのみ。

これがルールです。

ですから、社員は基本的に放置です。

 

アフリカサバンナで動物たちが日々餌を求めてさまよい歩いたり、獲物を求めて狩りをすることと同様に、我々人間もここ東京では自ら餌を見つけなければ、生きていけません。

 

例えば、「狩り」とはビジネスのことを指します。

その狩りを知性で磨くことができるのが、人間のビジネスです。

 

そして、我々はその狩りのために「仕掛け」を作ります。

仕掛けを考えるのは企業の経営陣、それそのものを作るのは開発部隊、実行するのは営業部隊です。

 

ビジネスには体力も精神力も必要です。ここ東京人間サバンナで生存競争をしているわけですから。

でも、それこそ自ら望む「知性を磨く」にふさわしい場です。

 

だから私は今日も東京で消耗します!

 

 

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