ゴールデンウィーク中なので、久しぶりに昔の本を読み返してみた。
「2001年宇宙の旅」
言わずと知れた有名作品であり、映画版は高い評価を受けている。
1991年にはアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録された。
1998年 アメリカ映画ベスト100 – 第22位
2007年 アメリカ映画ベスト100(10周年エディション) – 第15位
2008年 SF映画部門第1位2001年 スリルを感じる映画ベスト100 – 第40位
2003年 ヒーローと悪役100選 – HAL9000コンピューターが悪役の第13位
2012年 世界の映画監督358人が投票で決める最も優れた映画 – 第2位 (英国映画協会発行「サイト・アンド・サウンド」誌、発表)(wikipedia)
しかし、高い評価を受けているとはいえ、映画を見て「なんじゃこりゃ?」と思った方も多いのではないかと思う。監督のスタンリー・キューブリックが意図的に解説をほとんど削ってしまったからだ。
私もこの映画を始めて見た時、正直なところ途中から「???」という状態だった。あまりに抽象的すぎて、ストーリーのつながりが見えなかったからだ。
ところが、ある人から「小説」の方ならば、全部の謎がきちんと書いてあると伺ったので、当時、映画の後に小説を読んでみた記憶がある。
当時の感想はあまり覚えていない。「ふーん」という感じだったと記憶している。
そして、Kindleでこれが読めるようになった今、懐かしさからこれを読んでみた。
「なんじゃこりゃ!こんなに面白かったっけ?」
読み始めて10分で引きこまれた。
「人類はなぜ知恵を持つに至ったのか?」
「コンピュータのHALはなぜ人を裏切ったのか?」
「宇宙船ディスカバリーの真の目的は?」
「モノリスとは一体何だったのか?」
そういった数々の疑問に明快な答えが提示されている。なぜ当時は面白いと思えなかったのか不思議だ。
ゴールデンウィーク中時間があったら、ぜひ映画を見てから、小説を読んでいただくと良いと思う。誓ってもいい、絶対に映画を見返したくなる。
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