◆はじめに
Books&Appsでは、2018年10月から11月30日を締め切りとして、
第1回 Books&Apps「私のドラマ」エッセイ大賞
のコンテストを開催させて頂きました。
・文章の巧拙ではない、ただ読み手を思って熱く書かれた作品
・劇的な要素だけではなく、何気ない日常を思わぬ形で切り取った作品
・誰かの生き方に気づきや知恵、そして元気を与えられる、自分だけのドラマ
そんなテーマで作品を広く公募し、新しいWebメディアの価値を世の中に提供できる書き手との出会いを発掘する。
そのような趣旨で、開催をさせて頂いたものです。
◆お礼と概要報告
上記のような趣旨で開催をさせて頂いたコンテストでしたが、短い開催期間であったにもかかわらず、応募総数は350本余りを数えるに至りました。
第1回での開催からこれほどの応募を頂けたことに役職員以下、大変感謝しております。
ご応募を頂きました書き手の皆様を始め、コンテストの開催にご協力を賜りました関係者各位の皆様には、この場をお借りしまして心より厚く御礼を申し上げます。
誠にありがとうございました。
応募作品はいずれも、全体として非常にレベルが高く、数々の文学コンテストで入賞歴を誇る筆者様からの応募も相当数を数えるなど、その選考はとても困難なものでした。
そのため、結果として選外となった作品にも非常に光るものが多数あり、ぜひ応募の皆様には引き続き、筆を執り続けて頂くことを祈念してやみません。
結果は文字通り紙一重であり、応募者の皆様におかれましては、今後とも健筆を発揮されることをお祈り申し上げております。
◆審査結果のご報告について
厳正な審査の結果、以下の皆様を各賞に選出させて頂きましたので、ここにお知らせします。
■大賞
【作 品 名】「電ワンナイト」
【受賞者様名】六条京子様(20代女性)
【審査員から】
読み手を楽しませようという工夫と思いに満ちた、ユーモアあふれる作品。
昭和を思わせるタイトルセンスなど、意識して置きに行けない言葉選びも魅力で、著者だけの味がある世界観が高い評価となった。
■佳作
【作 品 名】「ナフード砂漠の宴会」
【受賞者様名】マーシー松田様(70代男性)
【審査員から】
構成力や表現力は応募作品で随一であり、正統派の読み応えが高い評価となった。
松田氏の豊富な人生経験、希少な出来事を追体験できる物語の魅力を推す声も多く聞かれた。
【作 品 名】「あるブスの青春」
【受賞者様名】西歩様(30代女性)
【審査員から】
人間関係の冷徹な現実に正面から向き合い、悲鳴を上げる心を描ききっている作品。
きれい事ではない感情の露出は、読むものを作中に引き込む強い力を持つ。
【作 品 名】「迫りくるシングル介護」
【受賞者様名】飯森美代子様(50代女性)
【審査員から】
17年間、母の介護をした著者にしかかけない、介護の現実を淡々と書いているが、空恐ろしいほどの迫力がある。
【作 品 名】「シンデレラの予感」
【受賞者様名】六条京子様(20代女性)
【審査員から】
大賞と併せて、佳作でも2作目の受賞。20代女性の赤裸々な願いと日常がユーモラスに描かれており、最初から最後まで全く飽きさせない。
何でもない日常をドラマに昇華させる筆力は、応募作品中でも屈指のもの。
【作 品 名】「余所の人」
【受賞者様名】細野耕司様(60代男性)
【審査員から】
”母はずっとわたしたち兄弟に、父を父として呼ばせなかった。わたしたちは父を、ずっと「おっちゃん」と呼んでいた。”
私達のほんの僅か上の世代、私達が想像するよりも、「自由ではない世界」は身近にあったのだろう。
【作 品 名】「普通のOLがひょんなことから19歳の男の子を拾った話」
【受賞者様名】らいあうどす様(20代女性)
【審査員から】
大人の女性が19歳の少年を道で拾うという、異色のエッセイ。
「ただただおもしろい」という評価など、審査員から最も多くの評価が集まった。
以上の結果となり、六条京子様を第1回の大賞に選出させて頂きまして、副賞の賞金10万円と併せまして、ご進呈をいたしました。
また、各作品は上記作品名のリンクから全て公開しております。
ぜひ、お楽しみにご一読下さい。
なお、Books&Appsでは、さらに別テーマでの公募コンテストを、2019年1月にも開催予定で準備をしております。
新しいWebメディアの在り方を追求し続けるBooks&Appsの挑戦に、ぜひご期待ください。
2018年12月26日
ティネクト株式会社
公募コンテスト実行委員会
(Photo:Bong Grit)