以前、ダイエットの記事を書いた。

「肥満の原因」にアプローチしたら、1週間で6キロ減量できたのでやったことを書く。 

詳しいことは実際に本を読んでもらいたいのだが、非常に簡単に要旨を示すと、筆者はエビデンスをもとに

1,油の摂取量が減り、精製された炭水化物の摂取量が増大した事

2,食べ物が手に入りやすくなった結果、間食を含む食事回数が以前と比較して増えた点

が、恐らく現代人が”太りやすく”なった原因だろうと推測している。

この2つがステロイドやインシュリンの分泌を促した結果、現代人の体重設定ポイントが上向きになり肥満人口が増えたのだ。

記事の要点をかいつまんで話すと、一日一食生活にすれば誰でも標準体重ぐらいまではスルッと痩せられますよっという事である。

体重は家庭でも比較的管理しやすいわかりやすい健康の指標である。

 

身近な人をみていると、体重が標準値を大きく超えている人は20代はまだしも、だいたい35歳を超えたあたりから健康診断の数値がグレーゾーンを示すようになっている。

高血圧、糖尿病、尿酸値、γ-GTP……中年を超えたおじさんともなると、だんだんと病気の話も共通の話題となってくる。

 

超激務の果てに大病でぶっ倒れる人が出てき始めるのも、35歳辺りからである。

鬱で倒れる人もいれば、脳卒中や進行がんといった、結構ハードな病をやらかす人もチラホラ現れ始める。

 

人間が若さでピンと張り詰めていられるのはこの辺りが関の山なのだろう。

くれぐれも若さをいつまでも信用してはならない。

魂の前借りも、やりすぎるといつか爆発するのである。

 

それでもラーメンが食べたいんだ、俺は

あの記事を書いてから、幸いにしていまの所リバウンド等はない。

正直なところ、消えたランチ達には特に未練はないのだが、たった一つだけ生活から無くなって潤いがなくなった食べ物がある。ラーメンである。

 

ラーメンのデブリ力は凄い。

一日一食生活ですら、あれを汁まで完飲すると一気に太る。

太った後に、元の体重に戻るまで一週間程度の時間がかかるんだから、全くもって大したデブ飯である。

 

健康の事を考えると……食べない方がいいのだろう。

しかし……甘美な官能を退けた人生に色はあるのだろうかという話でもある。

 

というかぶっちゃけて言ってしまうと……ラーメンを、背徳感なしに、腹いっぱい食べたいのである僕は。

というわけでラーメンを食べたいがためだけに、運動を始めることにした。

 

タレブ式マッチョトレーニング

始めるにあたって、参考にしたのがナシーム・ニコラス・タレブの反脆弱性に書かれていたトレーニング法だ。

(出典:ナシーム・ニコラス・タレブ

反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

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タレブはリーマンショックの時にあまりにも歯に衣着せぬ物言いのせいで、まわりから「ボディーガードをつけたほうがいい」と助言されるほどの酷い脅迫を受けたという。

 

ボディーガードをつける案を真剣に検討しはじめた時

「そうだ、人なんて雇わないでも、自分がボディーガードになればいいじゃないか」

と思いつき、身近にいたムキムキマッチョの行動をストーキングし、そのトレーニング手法をじっと観察したのだという。

 

結果、彼はムキムキ・マッチョになった。

 

彼がやったトレーニングは「最大重量」タイプといわれるものだ。

この方法は、ジムにいるわずかな時間で自分の過去の最高記録を塗り替えることだけに専念するもので、一回で持ち上げられる最大重量を更新しようと努力するだけに取り組む。

 

最高記録の更新に取り組み、あとは休んでマフィアサイズのステーキを平らげる。

これであなたも短時間でムッキムキになれますよというのである。

 

「へえ、こりゃいいじゃないか。時間もそんなにかからなそうだし」

正直、マッチョにはあまり興味はないのだが、ラーメンを食べて太らなそうな程には基礎代謝はあがりそうである。

 

しかし……ここにきて一つ、僕に大きな問題が生じた。

ジムにいくのがめちゃくちゃタルいのである。

 

最近職場が変わった事もあって、僕はいま物凄く忙しい。

こんなにも忙しい生活環境の中で、ジムでトレーニングする時間とジムを往復する時間を捻出するだなんて、あまりにも非現実的である。

そもそも自分は極度のインドア気質で、休日ですら外に行くのがタルい。

そんな自分からすると、ジム通いなんて天竺よりも遠い何かである。

 

「なんとか家で、場所をあまり取らずにやれないものか」

そうして色々物色しているうちに割と丁度いいものを見つけた。ケトルベルである。

 

ケトルベルは宅トレに丁度いい

ケトルベルはヤカンみたいな形をした重りである。

(出典:ケトルベル

何よりもいいのが、品物自体が安く、かつ場所もそこまで取らない事だ。

5000円程度で購入可能であり、大きさもボーリングの玉程度である。

この重りをスイングといわれる基本の動作でブンブン振り回すと、遠心力も相まってメチャクチャ身体に効く。

自宅で作業に行き詰まった時とかの気晴らしにやれるのもなかなかよい。

 

というわけで好きなだけラーメンを食べても太らない夢の身体を求めて、最近はケトルベルをブンブン振り回す日々である。

毎日筋肉痛で相当にバッキバキなので、恐らく近い内に効果がでるだろう。

 

参考までにいくつか下にポイントをあげておく。

 

1.入門書はケチらずに買った方が良い。

ケトルベルの基本的な動き自体はユーチューブとかでタダで学べはするのだが、実は意外と奥深い理論に基づかれてできているので入門書はケチらずに買った方がいい。

特に臀部や股関節まわりの働かせ方、肩と胴体の接続についての記述は必読である。

 

実はこれは一部の武道の極意にも相当する技術であり、これをサラッと当然の事のように記述されている事に僕は随分と衝撃をうけた。

武術経験者は別の意味でもかなり楽しめると思う。

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<参考 松下タイケイ氏の身体を芯から鍛える! ケトルベル マニュアル>

 

2.最初から欲張って重たすぎるのを買うのはやめておいたほうが無難

ケトルベルは独特の構造体をしているからなのか、実際に持ってみると思った以上に重たい。

 

単に両手で持ち上げるだけの使い方をするならともかく、基本のトレーニングとされている動きで用いると、遠心力やら重心の問題で結構グッとくる。

男性は16kg、女性は12kgあたりから始めるのが無難だろう。

なお、三重県桑名市のふるさと納税に何故かケトルベルがあるので、極力お金を使いたくない人は検討の余地ありだと思う。

 

3.補助器具もセットで買った方が色々と効率がいい

最近まで知らなかったのだが、筋トレにはいくつかの補助器具がある。

例えばパワーグリップという手首に巻き付けるタイプのものがあるのだが、これを使うと握力を通り越して背筋にかなり強めに負荷をかけられるようになる(参考までに一応僕はG1H1 パワーグリップ (S)を使っている)

あとリフティングベルトもできればつけたほうがいい。

これをつけると腰への保護具合がだいぶ変わる。

僕はつかわずにやってたら先週腰がちょっとパキっときて大変後悔している(参考までに一応僕はYEEDAS ウェイトトレーニング用 レザー ウエイト リフティングベルトを使っている)

この3つを踏まえた上でやれば、たぶんそう大きな問題はないと思う。

 

コロナウイルスの問題もあり、外にあまり出たくないという人も多いだろう。

そういう意味でも、ケトルベルは今、なかなかオツな趣味になりえるんじゃないだろうか。

 

いつかラーメンを何の罪の意識なく食べる!

その日がやってくる事を信じて。

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【プロフィール】

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高須賀

都内で勤務医としてまったり生活中。

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