少し前に堀江貴文さんが自身のYouTubeチャンネルで視聴者の「あるコメント」に対してブチギレていた。
そのコメントとは『ちゃんと野菜を食べてて偉い』である。
これを読むや否や、それまで落ち着いて喋っていた堀江さんは突然『バカ』『死ね』を連発してカメラを複数回殴るという暴挙に出た。
ホリエモン、「野菜食べて偉い」発言にマジ切れ|エンタMEGA
そこから続く堀江さんのコメントが素晴らしい。
「野菜はおいしいから食べんの」
「ちゃんと野菜を食べる」という考え方が、「ダメなんだよ」
「ちゃんと野菜食ってりゃえらいって、お前らが野菜が嫌いだったからそうなってんだよ」
「野菜は美味しい食べ物なんだよ。野菜は美味しい食べ物なのに、お前らが野菜ちゃんと食えって言うからバカなんだよ」
「野菜は美味しい食べ物なんだよ」
僕はこれを読んで深くうなづいた。
そう…野菜は美味しいのだ。
間違いない。
「野菜は美味しい」から「食べる」のだ。
本当に間違いない。
が、自分自身を振り返ってみても、こんなにも野菜が美味しいという事に気がついたのはここ最近の話である。
これを読んでいる人の中にも「野菜が美味しい?なにいってんだこいつ」と思っている人も多いんじゃないかと思うが、僕は大真面目に野菜はこの世で最も美味しい食材だと心の底から思っている。
それこそ、肉や魚なんて目じゃないぐらいに野菜のポテンシャルは高い。
この世には、言葉を失うほどに美味しい野菜というのが確かにある。
というわけで今回は一般家庭でも食べられる美味しい野菜の話を書いていこうかと思う。
道の駅には宝の山が転がっている
なにはともあれ、美味しい野菜が食べたかったら、いい素材を手に入れないと話にならない。
いい野菜はどこにあるのか?その最右翼は間違いなく道の駅にある。
例えばこれは和歌山県の道の駅で買ったズッキーニだが、一個たったの100円である。マジぱねぇ。
ズッキーニはどう調理しても美味しいが、その中で一番を選ぶとするなら丸焼きである。
フランス三ツ星レストランであるアルページュ(ここは本当に超美味しい)のシェフ、アラン・パッサールはズッキーニを1時間かけてじっくり焼き上げるそうだが、丸焼きにしたズッキーニの美味しさは本当に筆舌に尽くしがたい。
<参考 ズッキーニの60分焼き|樋口直哉(TravelingFoodLab.)|note>
ここにズッキーニがあるじゃろ?
( ^ω^)
⊃ズッキーニ⊂
これをこうして…
( ^ω^)
≡⊃⊂≡
こうじゃ
( ^ω^)
⊃⊂
画面中央にあるのはヘルシオで焼き上げたズッキーニだ。
オーブンで油を塗って塩を振りかけてコンガリと焼き上げたズッキーニは、トロトロかつジューシーで脳天を直撃するかのごとく旨い。
一口頬張ったら、堀江貴文さんもきっとニッコリしてくれるはずである。
これは我が家のある日の食卓の写真だが、ご覧の通り高須賀家の食事は野菜たっぷりである。
別に健康に気を使ってこのラインナップにしているわけではない。
「野菜が美味しい」から、自然とこんな感じになるのである。
野菜はマジで旨い。
まったくといっていいほど食べ疲れしないのが、また凄い。
オイシー・ヘルシーって、それなんのご褒美である。
地産マルシェは野菜好きのパラダイスだ
このように道の駅にある野菜はガチウマなのだが、最近、道の駅にあるような野菜を普通に陳列している小売店が都内にもある事に気がついた。
ファームドゥが経営する地産マルシェである。
Farmdo(ファームドゥ)|事業案内 – ファームドゥ 地産マルシェ
関東圏のローカル話で大変に恐縮なのだが、ここは本当に素晴らしい。
僕は毎週ここに買い出しにいってるのだが、店に入るたびに並んでいる野菜がピチピチしててウキウキしてしまう。
地産マルシェの何が素晴らしいのか。
僕が思うに、それは旬だ。
ここはその季節で一番美味しい野菜がほぼ日替わりで並び、似たような商品が並び続ける事がほぼない。
スーパーに並んでいる野菜は確かに高品質で素晴らしいのだが、季節感がイマイチよくわからない。
トマトにキャベツに玉ねぎにもやしと、いつ行っても似たような商品のラインナップばかりで、なんていうか何がイマ一番美味しいのかが全くわからない。
もちろん、消費者がそれを望んでいるからこそなのだろうけど、こちとら四季を生きる日本人なんだから、やっぱり旬のものが食べたくなる。
旬はいい。
日本人なら誰でも秋はサンマや松茸がグッとくるのと同じように、夏になったら夏野菜が食べたくなるようでありたい。
夏野菜を散々たらふく食べこんで「ああ今年もたくさん食べたなぁ」と季節の名残惜しさを感じつつ、少し涼しくなり始めた頃にサンマに食指が動く位のくいしん坊であり続けたい。
食欲を中心に人生を回すのはとても楽しい。
なんていうか、生きてるって感じがある。
地産マルシェが素晴らしいのは野菜だけではない。
例えばこちらで売られているぼくらの希望ファームさんが作っている情熱卵は本当に味が濃くて美味しい。
一度食べると、ちょっと以前の卵には戻れなくなる。
僕もけっこう色々卵は試してみたのだけど、市販品の中では圧倒的にハイクオリティなように思う。
美味しい卵がある生活は本当にいい。
なんていうかご馳走感が高まる。
こんな感じで地産マルシェは食べるのが好きな人にはたまらない場所なので、ぜひ一度訪れてみて欲しい。
毎日道の駅にあるような艷やかな野菜が食べられる生活、ほんまに最高ですよ。
日常に艶やかさを取り戻せ
思うに、ちょっと前まで時代は大量生産・大量消費に偏りすぎていた。
その恩恵として、僕らは誰もが高品質で安いものを手に入れられるようになったわけだけど、その代わりとして季節感や生産者の顔といったエモさが日常から抜け落ちてしまったように思う。
効率のよさというのは、なんていうかツルツルしている。
最適解は事が運ぶのは確かにスムーズなのだけど、そこにあるのはいつも同じような生活であり、そういう日々を過ごしていると人生に作業感が出てきてしまう。
面倒事にも悪い面倒臭さといい面倒臭さがある。
悪い意味での面倒臭さは根絶されるべきであり、徹底して効率化を推進すべきなのは言うまでもないのだが、多くの人は日常生活にいい意味での面倒臭さを上手に取り入れる事にまだまだ不慣れなように思う。
スーパーにいき、見たこともないような野菜をみて、美味しそうだなぁと思いつつ、ついモヤシや大根といった慣れ親しんだアイテムに手が伸びてしまうという経験は誰にでもあると思う。
が、そこをあえてグッと踏みとどまってスマホでレシピを検索するといった一手間を加えるだけで、食卓に見事な季節感が加わるようになる。
現代社会は効率化の権化で、ともすれば大量のコンテンツを消費するために無駄を徹底して無くしていき、時間という資源を捻り出す事が良いことであるようについ思わされてしまいがちだ。
そういうラットレースとも言われるような骨肉の争いに身を投じる時間を楽しむのも若い頃は一興ではあるが、それに慣れたら今度はあえて生活の中にザラザラした滑らかではない何かを取り入れてみよう。
すると驚くほどに生活が艶やかさを増してくる。
白黒テレビからカラーテレビになった時、人は大きく感動を覚えたはずだ。
人は鮮やかさに言いようのない良さを見出す。
効率ウンヌンでいえば白黒の方が確かにいいのかもしれないが、それは決して最善ではない。
令和の時代をより良く生きるためには、白黒テレビをカラーテレビにするようなザラつきを日々に取り入れる事が必要なのではないだろうか。
そのキッカケに美味しい野菜がきっと役に立つはずだ。
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趣味はおいしいレストラン開拓とワインと読書です。
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