一般的に、人は時間をあまり大切にしない。「いつか終わりが来る」と頭ではわかっていても、本当にそれを実感するのは難しいからだ。そうでなければ、「暇つぶし」や「嫌な仕事」に少しでも時間を使うなど、考えられないだろう。
実際、本当に時間を大切にすることを学ぶのは、「人の死」に直面した時をおいて他にはない。死に直面した時、人は「時間をどのように使うか」を初めて真剣に考える。
故スティーブ・ジョブスはスタンフォード大学の卒業式のスピーチにて、こう述べた。
自分はまもなく死ぬという認識が、重大な決断を下すときに一番役立つのです。なぜなら、永遠の希望やプライド、失敗する不安…これらはほとんどすべて、死の前には何の意味もなさなくなるからです。
「死」を真剣に考えることは、今すぐ行動をおこすことに繋がる。結局のところ、「行動しない」ということは、自分が必ず死ぬという事実について、吟味が不足しているということだ。
なぜ行動しないのですか?と聞かれると、皆いくつかの原因を挙げる。
「やり方が分からないから行動しない」
「失敗が怖いから行動しない」
「やる気がでないから行動しない」
実際には、これらはさほど大きな理由ではない。やり方は聞けばわかるし、失敗は慣れる。
やる気も不要だ。例えば目の前で火事が起きていて、何もしない人は殆どいない。消したり逃げたり、方法を知らなくてもとりあえず行動するだろう。命の危険を感じれば、皆やる気に関係なく行動を起こす。
ある程度成功した人物が、宗教にハマったり、死生観について急に語り出すことが多くなるのも、結局のところ、究極の課題は「死」のみであることを我々に教えてくれる。
だが、決して彼らが弱いわけではない。我々は死についての吟味を普段は避けているだけである。彼らを嗤うことはできない。
自分がそう遠くない将来に死ぬという事実について、改めて深く考えてみるといい。そうすれば、やる気で悩むヒマなどない。自己啓発書など不要だ。
ティネクト(Books&Apps運営会社)提供オンラインラジオ第6回目のお知らせ。

<本音オンラインラジオ MASSYS’S BAR>
第6回 地方創生×事業再生
再生現場のリアルから見えた、“経営企画”の本質とは【ご視聴方法】
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当日はzoomによる動画視聴もしくは音声のみでも楽しめる内容となっております。
【今回のトーク概要】
- 0. オープニング(5分)
自己紹介とテーマ提示:「地方創生 × 事業再生」=「実行できる経営企画」 - 1. 事業再生の現場から(20分)
保育事業再生のリアル/行政交渉/人材難/資金繰り/制度整備の具体例 - 2. 地方創生と事業再生(10分)
再生支援は地方創生の基礎。経営の“仕組み”の欠如が疲弊を生む - 3. 一般論としての「経営企画」とは(5分)
経営戦略・KPI設計・IRなど中小企業とのギャップを解説 - 4. 中小企業における経営企画の翻訳(10分)
「当たり前を実行可能な形に翻訳する」方法論 - 5. 経営企画の三原則(5分)
数字を見える化/仕組みで回す/翻訳して実行する - 6. まとめ(5分)
経営企画は中小企業の“未来をつくる技術”
【ゲスト】
鍵政 達也(かぎまさ たつや)氏
ExePro Partner代表 経営コンサルタント
兵庫県神戸市出身。慶應義塾大学経済学部卒業。3児の父。
高校三年生まで「理系」として過ごすも、自身の理系としての将来に魅力を感じなくなり、好きだった数学で受験が可能な経済学部に進学。大学生活では飲食業のアルバイトで「商売」の面白さに気付き調理師免許を取得するまでのめり込む。
卒業後、株式会社船井総合研究所にて中小企業の経営コンサルティング業務(メインクライアントは飲食業、保育サービス業など)に従事。日本全国への出張や上海子会社でのプロジェクトマネジメントなど1年で休みが数日という日々を過ごす。
株式会社日本総合研究所(三井住友FG)に転職し、スタートアップ支援、新規事業開発支援、業務改革支援、ビジネスデューデリジェンスなどの中堅~大企業向けコンサルティング業務に従事。
その後、事業承継・再生案件において保育所運営会社の代表取締役に就任し、事業再生を行う。賞与未払いの倒産寸前の状況から4年で売上2倍・黒字化を達成。
現在は、再建企業の取締役として経営企画業務を担当する傍ら、経営コンサルタント×経営者の経験を活かして、経営の「見える化」と「やるべきごとの言語化」と実行の伴走支援を行うコンサルタントとして活動している。
【パーソナリティ】
倉増 京平(くらまし きょうへい)
ティネクト株式会社 取締役 / 株式会社ライフ&ワーク 代表取締役 / 一般社団法人インディペンデント・プロデューサーズ・ギルド 代表理事
顧客企業のデジタル領域におけるマーケティングサポートを長く手掛ける。新たなビジネスモデルの創出と事業展開に注力し、コンテンツマーケティングの分野で深い知見と経験を積む。
コロナ以降、地方企業のマーケティング支援を数多く手掛け、デジタル・トランスフォーメーションを促進する役割を果たす。2023年以降、生成AIをマーケティングの現場で実践的に活用する機会を増やし、AIとマーケティングの融合による新たな価値創造に挑戦している。
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(2025/7/14更新)
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