先日、ちょっと衝撃的すぎる体験をしたのでまとめてみようかと思う。
端的にいうと、「あー、AIに仕事を奪われるってこういう事なんだな」って奴である。
事の発端は先月、新潟に旅行にいった事から始まる。
米どころ新潟で、真に旨いコシヒカリを見つけ出すのを目的に猛烈に白米を食べたのだけど、その副作用?として体重が4キロも増えてしまったのである(その時の旅行のまとめ記事→
あなたはきっとまだ本当の本当に美味しい「魚沼産コシヒカリ」を食べたことがない | Rettyグルメニュース
)
さすがに4キロは太り過ぎである。痩せねば。という訳で、ちょうどその頃、与沢翼氏が絶食+筋トレダイエットを行っており、僕も氏に見習ってそれを踏襲してみる事した。
絶食して、まあ多少はスルッと痩せることには成功したのだけど、絶食ダイエットによってわかった一番の効用は、食事の買い出しとか調理とかを全部なくすと、メッチャクチャに自分の時間が増えるという事を実感した事であった。
余った時間で本が一週間に数冊は余裕で読めるし、映画だってみれる。
僕は自炊は嫌いではないし調理はやってて楽しくはあったのだけど、こんなにも大量の時間を奪われていたのかとあまりの自分の時間の増えっぷりに愕然としてしまった。
ちょっとこのメリットは絶食を辞めた後も、どうにかして獲得したいなーと漠然と考えていたのだけど、そこで僕は衝撃的な本と出会う事となる。「勝間式食事ハック」である。
自炊よ。お前はもう、死んでいる。
断言するが、この本は勝間和代氏がこれまで書いた本の中でも空前絶後の名著であり、とてつもないイノベーションでもあり、AI時代を生きる私達に素晴らしい気づきを与えてくれる本である。いや、本当に凄い。
勝間氏はもともと激務の中で家事をどうにかして無理なく仕立てようと、いろんなツールを用いて家事を機械等で代用させようとしていたそうなのだけど、氏がハックした家事の中でもダントツに凄いのが自炊である。
僕も本書に書かれた通りにやってみて驚いたのだけど、この本に書かれている手法を導入した結果、玄米+おかず3品が実際に自分が可動した時間は10分程度で完遂されるようになってしまった。オマケに自分で作るより、圧倒的に旨い。
ちなみにやった事はというと、野菜や肉を切って並べるだけである。煮るとか焼くとかの調理の実働時間はゼロだ。
まさに「お前はもう、死んでいる」の世界を地で行っている。それぐらいに自炊はもう、機械化でほとんど全ての仕事が奪われている。
ヘルシオという奇跡のイノベーション
こんな馬鹿げた事を実現させているのは、シャープが販売しているヘルシオという機械が生み出された事が大きい。
ヘルシオは複数シリーズあり、勝間氏はウォーターオーブン機能のものと、電気無水鍋機能のものを複数使っているようなのだけど、これがほんともうエラい優秀なのだ。
たとえばウォーターオーブン機能のものだけど、おまかせ調理のボタンが複数用意されており、食材を切って鉄板の上に並べて適切なメニューを選択するだけで、あとは機械が全部勝手に自動で調理してくれるのである。
例えば焼き魚なら、テキトーに鉄板の上に魚を置いて、焼き魚の項目をポチッとするだけで、後は機械が自動的に所要時間を判断して、最高の仕上がりで提供してくれる。
何分焼けばいいとかの具体的な支持を出す必要は、驚くべきことに全く無い。すべてヘルシオ側で勝手に判断してくれるのである。
僕は今まで焼き魚を作る際は、オーブンで焼き加減を逐次チェックして最高の焼き上がりタイミングを今か今かと図っていただけに、これはとてつもなく衝撃的だった。
生焼けとか、焼きすぎとは、ヘルシオを使えば、なんとこの世から消失してしまうのである。
参考までに先程焼き上げたノドグロをあげるけど、ぶっちゃけ下手な高級和食店で食べる焼き魚より旨いんじゃないかってレベルの仕上がりである。100発100中でこれが仕上がるのなら、もう調理って仕事、AIに奪われてるんじゃね?
ちなみにヘルシオ(オーブン版)は焼き魚だけではなく、焼きそばとかお好み焼きとかの炒めものも余裕で作れるし、なんならゆで卵だって作れてしまう。
唐揚げ等のフライだってやり方次第では作れる。焼き・炒め系で作れないのは、オムレツぐらいなんじゃないだろうか。
ヘルシオの電気無水鍋バージョンの方もまた凄い。
野菜を切って入れてボタンをピッと押せば、スープ類や煮込み系のものは全て最善の温度+最適の調理時間で作られてしまう。おまけにかき混ぜ機能もついているから、煮込み系も全くムラ無く仕上がる。
もう鍋の前に立って、アク取りとか、かき混ぜとか、鍋が焦げ付かないかとかを気にする必要は、全く無いのである。
何時間も煮込んで作るカレーも、ボタン一つで全部おしまいである。いやもう、やっぱり調理って仕事、AIに奪われてるやん!?
この機械が更に凄いのは、予約機能がついている事で、例えば寝る前に野菜を切って鍋に入れて指示を出しておけば、朝起きる頃には味噌汁とかポトフとかが出来上がってしまうのである。
僕は朝は限界まで寝たいタイプの人間で自炊なんてもっての他だと思っていたタイプの人間なのだけど、ヘルシオを使ってからベットから出て即ホカホカの美味しい朝食が提供されるものだから、すっかり宗旨変えして普通に朝食を食べるようになってしまった。
出来あがるメシが自分で作るのと比較してもあまりにも美味しいので、今では調理は全部ヘルシオに丸投げしてしまっている。
オーブンで焼き魚を作って、2つある電気無水鍋でスープ+煮物とかを作れば、もう立派に一汁二菜である。
これに炊飯器で炊いた玄米でも合わせれば、毎日メッチャクチャにヘルシーな食生活の成立だ。
ヘルシオのおかげで調理に使う時間がゼロになった僕は、空いた時間を他の事に使えるようになった事で生活がメッチャクチャに捗るようになってしまった。
シャープさんマジパねえっす。尊敬するっす。日本企業も、まだまだ捨てたもんじゃないですね。
いまヘルシオを買うと、近未来が体験できる。
昨今、AIに仕事が奪われる系の話題がよく立ち上るけど、実際に自炊をほとんど全てヘルシオに丸投げしていると
「ああ、機械に仕事を奪われるって、こんな感じなんだ」
というのが実にリアリティに富んで体験できる。
はじめの頃は僕もヘルシオの作る料理をみて「俺のほうがもっと美味しく作れる」とかメニューによっては考えたりもしていた。
けど、よくよく考えてみると単に僕の指示出しが不適切だっただけで、指示操作をちょこっと変更したら僕なんか比較にならないぐらい美味しい料理をヘルシオはバシッと作るのである。
つまるところ、今後AIに仕事を奪われるというけれど、AIに指示をちゃんと適切に出すのは人間だし、またAIがやった仕事の成果をきっちりと評価し、より最善のものを生み出せるようにフィードバックするのも人間の仕事なのだ。
料理で言えば「もうちょっと表面パリッと、中はふっくら」というクオリティーを評価するのは人間であり、食べてみて「こっちの方が美味しい」という感覚を評価するのも人間だ。
関西人と関東人みたいなもんで、それこそ味覚は地域ごとに千差万別である。
どんなタイプの人間がどんな食べ物を好むのかを判断する仕事は、そうそう無くならないだろうし、それこそ個人ごとのカスタマイズは、各人が行う仕事として永遠に残り続けるだろう。
AIに仕事を奪われるといったって、その道のプロの知識が壊滅的に使えなくなるというわけではない。
やっぱしプロの道はプロなのだ。だからその専門知識を惜しげもなくAIに与えて、自分の仕事をどんどんAIができるような貢献をしていくのが私達人間の役割になるのだろうし、その相乗作用でAIもどんどん良いものを作れるようになるのだろう。
いま、ヘルシオを買って使いこなす練習をするのは、AI時代の先取りみたいなものだと僕は思っている。
たぶんヘルシオをうまく使いこなせる人は、AI時代もかなりラクラク生き残れるんじゃないだろうか。
優秀な部下を持つ上司の気持ちもちょっとだけ分かってメッチャ面白い
それに加えて僕は、ここ数日ヘルシオを使う事で、自分より圧倒的に優秀な部下を持つ上司の気持ちがほんの少しだけわかって、凄く楽しい。
ヘルシオくんはメッチャクチャに優秀だから、教えた仕事は全部覚えてしまい僕より圧倒的に優れたクオリティーのものを提供するわけだけど、それだからといって僕の仕事が終わるわけではない。
例えば最高の焼き魚を作るという仕事を開拓し終わったら、今度は違うメニューを開拓すればいい。
最高の天ぷら作成でもいいし、最高のお好み焼き作成でもいい。
ヘルシオくんがどんな料理を作るのかは、完全に僕の自由だ。そしてヘルシオくんは、上司である僕の命令に絶対に服従してくれる。
もちろん、僕の指示が悪くて力を100%出せない事もあるかもしれないけど、そのときは僕が適切に判断して、次によりよい指示を出せばいいだけである。
プロジェクトの立案は、上司である僕が想像力を働かせる限りは永遠に終わらない。
そしてどんな無茶な指示だろうと、ヘルシオくんは全力で答えてくれるのである。いやー、優秀で従順な部下を持つって、メチャクチャ楽しいですね。
もう調理という仕事から解き放たれたおかげで、料理の別の方面に空想がくっそ広がりまくりですわ。
と、いうわけでみなさんもヘルシオ買って、近未来を体験してはいかがでしょうか。
全セット買っても、ちょっと性能の良いPCを買うぐらいの金額で済みますし。それで一人お抱えの最高技能シェフを雇えると思えば、安いもんでしょう。
一点だけ注意するとすれば、勝間さんの「勝間式食事ハック」は絶対に買う事をおすすめします。
この本に書いてある事をそのままやれば、あとはめくるめく近未来生活があなたを待ち受けている事でしょう。
「成果を出す」オウンドメディア運営
5つのスキルと全48タスク
をプレゼント。
これからオウンドメディアをはじめる企業さま、現在運用中の企業さま全てにお役に立つ資料です。ぜひご活用ください。
資料ダウンロードページはこちら↓
https://tinect.jp/ebook/5skills48tasks/
メールアドレス宛てに資料が自動送信されます。
ティネクトの事業・サービス詳細はこちら
【プロフィール】
都内で勤務医としてまったり生活中。
趣味はおいしいレストラン開拓とワインと読書です。
twitter:takasuka_toki ブログ→ 珈琲をゴクゴク呑むように
noteで食事に関するコラム執筆と人生相談もやってます→ https://note.mu/takasuka_toki
(Photo:Lucy Takakura)