残業が多すぎて、つい「どうせ俺は社畜なんだ」と自虐的に呟いてしまうことはないだろうか。「社畜」という言葉を最近よく聞くようになった。この言葉に、あまり良いイメージはない。

でも、幸せな社畜も確かに存在する。

 

☆★☆★☆

 

そもそもなぜ社畜について語ろうと思ったのかというと、最近面白い会話を聞いたからだ。

 

A「俺、社畜なんだ」

B「会社にどっぷりなの?」

A「うん。長時間労働だし、休日も少ない」

B「それでもちゃんとお金がもらえるなら良いと思うけど」

C「そうそう。悪魔と契約して充分な報酬が得られるなら良いと思うけど、充分な報酬が得られないなら契約解除したほうが良いと思うよ

 

“悪魔との契約”という考え方が面白いと思い、この会話がずっと頭に残っている。Cさんはおそらく「報酬=お金」という意味で言っていたのだろう。

だが、報酬はお金以外にも考えられる。お金以外のものも含めて、本人が納得し、幸せを感じる報酬が得られるのであれば、その契約は実は悪魔との契約ではなく、天使との契約である可能性がある。

 

 

社畜とは、文字通り、会社に飼い慣らされた家畜(=社員)のことをいう。私は会社に雇われている以上、多かれ少なかれ皆社畜だと思っている。

皆社畜だが、その度合いが異なるのだ。100%の社畜がいたり、1%の社畜がいたりする。

 

そしてこの社畜度合いと本人の幸福度は必ずしも一致しない。周囲を見ても、イキイキと働いている100%の社畜もいれば、毎日朝から晩までつらそうに働いている100%の社畜もいる。

会社に染まらず、会社以外の生き甲斐を見つけて楽しそうにしている1%の社畜もいれば、何に対しても無気力でつまらなさそうな1%の社畜もいる。

 

どの程度社畜であろうと、問題はない。社畜の度合いではなく、本人がその状態を幸せだと思っているかどうかが大事だと思う。

ただ、社畜は社畜でも、会社に飼い慣らされる社畜よりは、会社を飼い慣らす社畜の方が面白そうだ。会社に所属する人間は、会社に雇ってもらっている立場ではあるが、同時に会社を支えている立場でもある。

社員皆で会社を雇っているようなものだと捉えることもできる。

会社は社員を社畜だと思い、社員も会社を社畜(=社員に飼い慣らされた家畜)だと思うという、持ちつ持たれつの関係だと捉えてみたい。

 

「“会社にとって”優秀な人材になってほしい」

と何度か言われたことがある。会社の立場からすれば当たり前のことであり、会社で働いている以上、それを目指すのが良いとされることはわかる。

だが、社員は会社のために生きているのではなく、社員自身のために生きている。だから社員は逆に「“社員にとって”優秀な会社になってほしい」と思っている。

 

「“会社にとって”優秀な人材になってほしい」と言った人は、続けてこう説明していた。

「会社にとって優秀な人材になることで、会社に良い影響を与えることができるでしょ。会社が良くなれば、そこに所属する社員にとっても良いことだから、好循環が生まれるんだよ。だから、“会社にとって”とは言っているけど、あなたにとっても良いことなんだよ」

 

 

会社にとって社員という社畜はありがたいし、社員にとって会社という社畜はありがたい。お互いがお互いの社畜である。

だが、残念ながら実際は力関係の影響なのか、社員という社畜しか見えてこない。

 

 

そんな弱い社員が、「よし、今日から会社を社畜にするぞ」と思ったところで、現実は変わらない。意識や考え方を変えただけではダメなのだ。

ではどうするのか。

 

会社を社畜にするための一番の近道は、出世することだと思う。

結局、(本来の意味で)100%、あるいはそれ以上社畜となって働き、実績を出し、評価され、出世することが必要だという、現実的な話に落ち着く。会社の社畜となることで、会社を社畜にしやすくなる。

 

 

☆★☆★☆

社員歴1年の私は、(本来の意味の)社畜を楽しんでいる。餌をもらい、毎日成長し、幸せな社畜として生きている。

もしこのまま会社に居続けるのであれば、どんな種類の、何%の社畜になることが自分にとって最適な選択なのか、しっかり考える必要がある。

何も考えずに幸せな社畜として生きて、いつか急に肉として売られないように。

 

ではまた!

次も読んでね!

 

【お知らせ】
オウンドメディア運営の適切な目標設定をBooks&Apps及び50社以上のオウンドメディア運用支援で得られた知見をもとに解説します。

ゼロから始める オウンドメディア運営 目標設定編
資料をプレゼント。


これからオウンドメディアをはじめる企業さま、現在運用中の企業さま全てにお役に立つ資料です。ぜひご活用ください。

資料ダウンロードページはこちら↓
https://https://tinect.jp/library/zero/
メールアドレス宛てに資料が自動送信されます。

 

【著者プロフィール】

名前: きゅうり(矢野 友理)

2015年に東京大学を卒業後、不動産系ベンチャー企業に勤める。バイセクシュアルで性別問わず人を好きになる。

著書「数学嫌いの東大生が実践していた「読むだけ数学勉強法」」(マイナビ、2015)

Twitter:@Xkyuuri

ブログ:http://kyuuchan.hatenablog.com/「微男微女」