報連相といえば、新入社員のためのビジネスマナーとして、鉄板のカリキュラムと捉えている人も多いだろう。
報・・・報告、上司に行ったことを報告せよ
連・・・連絡、上司に必要事項を連絡せよ
相・・・相談、始める前に上司に相談せよ
報連相は仕事の基本、などと言うセミナーは腐るほどある。
しかし、個人的に昔から報連相には疑問があった。
「逐一上司に報告が必要なのか?」「なんでも相談していたら、自分で考えなくなるのじゃないか?」「単に上司が部下に聞くのを怠けているだけでは?」
本来なら、部下のことを知りたければ上司が聞きに行けば良いのだ。
そう思っていたら、少し前に無印良品のマニュアルには、「報連相はいらない」と書かれているという記事を見た。(「ホウレンソウ」は、人の成長の芽を摘む」)
なんとなくピンときたので、報連相の出所を調べてみると、こんな記事があった。
これを見ると、元々報連相は、
”下からの意見をどう吸いあげるか、みんなが働きやすい環境をどう作るか、暖かい人間関係をどう作るか、少数精鋭で社員一人ひとりに厚く報いるには…と、つね日ごろ頭を悩ませていたとき思いついたのが、”ほうれんそう”だった。”
とあり、社員のの行動規範やマナーとするという目的で作られたものではなかったようだ。むしろ、上司が如何に部下の意見を吸い上げて良い会社を作るか、というところに主眼が置かれている。
しばしばこのような標語は元々言葉を作った人の意図を無視し、都合のいいように作り変えられていくが、「ほうれんそう」も例外ではなかったようだ。
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