フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR)

ゲームについてもう一つの話題。

電車の中で、周りを見渡すと、ゲームをやっている人は実に多い。スマートフォン上で動くゲームで最大ヒットとなったパズルアンドドラゴンズは、日本だけでも2000万ダウンロードに迫る勢いだ。

2000万ダウンロードといえば大した数字である。日本でのスマートフォンの普及台数が4000万台程度であるから、およそ2台に1台のスマートフォンにこのアプリケーションが入っていることになる。

 

なぜゲームはこのように魅力的なのだろうか。人間のモチベーション研究の第一人者である、M・チクセントミハイによればそれは、

”仕事が「最適体験」を創りだすように出来ていないから”

であるという。

 

「最適体験」とは、「フロー」と呼ばれる心理状態を創りだすための体験であり、それは

 

①達成できる見通しのある課題に取り組んでいる
②自分のしていることに集中できている
③集中できる条件は、作業に明確な目標がある
④集中できる条件は、直接のフィードバックがある

 

といったような条件から生み出される。

 

すなわち、仕事がつまらなく、ゲームが面白いのは、仕事が社員向けには最適体験ができるように考えぬかれていないからである。
ゲームは顧客たるユーザーに最適体験をさせるよう注意をはらって作っているが、経営者は従業員と顧客の両方に力を割かず、顧客のみに注意を払っている。従業員満足の中心にフロー体験を組み込むことは、結局は顧客のためになるにもかかわらずである。


「知識労働者」を自社に引きつけたいのであれば、最適体験を生むべく、従業員に向けて「仕事をマーケティングする」ことが必要となる。

 

【安達が東京都主催のイベントに登壇します】

ティネクト代表・安達裕哉が、“成長企業がなぜ投資を避けないのか”をテーマに東京都中小企業サイバーセキュリティ啓発事業のイベントに登壇します。借金=仕入れという視点、そしてセキュリティやDXを“利益を生む投資”とする考え方が学べます。


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▶ お申し込みはこちら(東京都サイト)


こんな方におすすめ
・無借金経営を続けているが、事業成長が鈍化している
・DXやサイバーセキュリティに本腰を入れたい経営者
・「投資」が経営にどう役立つかを体系的に学びたい

<2025年7月14日実施予定>

投資と会社の成長を考えよう|成長企業が“投資”を避けない理由とは

借金はコストではなく、未来への仕入れ—— 「直接利益を生まない」とされがちな分野にも、真の成長要素が潜んでいます。

【セミナー内容】
1. 投資しなければ成長できない
・借金(金利)は無意味なコストではなく、仕入れである

2. 無借金経営は安全ではなく危険 機会損失と同義
・商売の基本は、「見返りのある経営資源に投資」すること
・1%の金利でお金を仕入れ、5%の利益を上げるのが成長戦略の基本
・金利を無意味なコストと考えるのは「直接利益を生まない」と誤解されているため
・同様の理由で、DXやサイバーセキュリティは後回しにされる

3. サイバーセキュリティは「利益を生む投資」である
・直接利益を生まないと誤解されがちだが、売上に貢献する要素は多数(例:広告、ブランディング)
・大企業・行政との取引には「セキュリティ対策」が必須
・リスク管理の観点からも、「保険」よりも遥かにコストパフォーマンスが良い
・経営者のマインドセットとして、投資=成長のための手段
・サイバーセキュリティ対策は攻守ともに利益を生む手段と考えよう

【登壇者紹介】

安達 裕哉(あだち・ゆうや)
ティネクト株式会社 代表取締役/ワークワンダース株式会社 代表取締役CEO
Deloitteにてコンサルティング業務に従事後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサル部門立ち上げに参画。大阪・東京支社長を経て、2013年にティネクト株式会社を設立。
ビジネスメディア「Books&Apps」運営。2023年には生成AIコンサルティングの「ワークワンダース株式会社」も設立。
著書『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)は累計82万部突破。2023年・2024年と2年連続で“日本一売れたビジネス書”に(トーハン/日販調べ)。
日時:
2025/7/14(月) 16:30-18:00

参加費:無料
Zoomビデオ会議(ログイン不要)を介してストリーミング配信となります。


お申込み・詳細
お申し込みはこちら東京都令和7年度中小企業サイバーセキュリティ啓発事業「経営者向け特別セミナー兼事業説明会フォーム」よりお申込みください

(2025/6/2更新)