こんにちは、jinjerマーケティングチームの小口です。
皆様は「HR Tech」という言葉をご存知でしょうか?
ご存知の方も少なくはないと思いますが、今回はこちらについて、少し書いてみたいと思います。
HR Techとは、人事(HR)とテクノロジー(Technology)をかけ合わせた言葉です。
“HR Tech”とは、“HR(Human Resource)× Technology”を意味する造語。
クラウドやビッグデータ解析、人工知能(AI)など最先端のIT関連技術を使って、採用・育成・評価・配置などの人事関連業務を行う手法のことです。
新しいテクノロジーの導入は、採用やタレントマネジメント、リーダー育成、評価、給与計算、業務改善など幅広い領域におよんでいます。(日本の人事部)
人事は人に関する事を扱うため、今まではどちらかと言えば定性的な情報を扱うことが多い分野でした。
ところがwebの発達とコンピュータの処理速度の向上により、人事に関するデータを余さず集め、そして分析することができるようになりつつあります。
これにより、膨大なデータをうまく活用した人事を行うことができるのではないかと、各社の期待が高まっています。
Googleなどはすでにこのような取り組みを先進的に行っており、
・面接の上手い人はいない
・謎掛けのような質問で、応募者の能力は判定できない
・目標はパフォーマンスを高める
・上司を部下が評価することは重要である
など、幾つかの貴重な知見をデータで提出しています。
例えば、勤怠管理の分野において、データが余さず取れるとどうなるのでしょうか。
1つは「エンゲージメント」を測るという使い方ができます。
「最近、残業が増えているぞ」「遅刻が増加傾向にある」そんなデータを統計的に分析すれば、社員が悩み事や課題などを抱えている可能性があることを素早く察知し、適切に対処できるかもしれません。
また、少子高齢化が進めば、当然採用はますます難しくなります。
しかし、採用管理においてデータが取れるとどうなるのでしょうか。
「この人はどのような動機で入社したのか?」
「その後のパフォーマンスはどうか?」
「どんな人が辞めていったのか?我々に再発防止はできるか?」
など、採用に関する詳しい統計が取れれば、他社に先駆けて良い人材を確保でき、また社員のリテンション率を上げることができる可能性があります。
人材の定着、活性化、育成、そして生産性のすべての面において、データとエビデンスに基づいた意思決定が可能となるのです。
「働き方の変化」にももちろん、HR Techによって対応ができるようになります。
例えば在宅勤務や、出社することを義務としない、リモートワークを認める会社が増えていますが、「社員がどのように勤務しているのか」を放任するだけでは、リモートワークはうまく活かせません。
リモートワークによってどの程度パフォーマンスが向上するのか?
生産性に影響はあるのか?
社員はどのように時間を使っているのか?
そう言った情報を勤怠管理システムにて収集し、改善につなげるのも働き方の変化に対応するために重要なことです。
また、今まではがむしゃらに働くことが尊いとする考え方もあったと思いますが、実は「有給休暇の消化率が高いと、生産性も高い」といったデータもあり、定期的な休暇を推奨することで会社のパフォーマンスを高めよう、という施策を取る会社もあります。
つまり「勤怠管理」という労働時間のルールを守る取り組みが、生産性はどのようにしたら上げられるのか?という課題の解決にそのまま繋がるのです。
これって、素晴らしいことだと思いませんか?
それでは、今回はこの辺で。