こんにちは。「株式会社わたしは」の竹之内です。

最近では風邪が流行っております。皆様もお気をつけください。

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さて、「広報」と言いつつ、事業の話を一度もしてこなかったので、今回は我々が「大喜利のできる人工知能」を使って、どのような事業を生み出そうしているのかについて、話をしたいと思います。

そのためには、弊社が思い描いている「未来の世界」について、少し話をしなければなりません。

 

「攻殻機動隊」というアニメをご存知でしょうか。

1989年に士郎正宗氏が描いたマンガを原作としたアニメで、今なお多くのファンを抱え、そこで描かれる近未来を本当に実現しようというプロジェクトまで発足している、不朽の名作です。

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そしてこの作品の世界観を形作る最も大きな特徴が「電脳化」です。

電脳化

脳にマイクロマシンなどを埋め込み、人間の脳とコンピュータネットワークを直接接続したバイオネットワーク技術。脳そのものを機械に変えてしまうことも電脳化と呼び、制御ソフトを導入するタイプの高性能な義足・義手などはこの電脳化を施す必要がある模様。

無線通信、有線通信、情報の視覚化など現在のパソコンのようなことができるようになる。(Wikipedia)

すでに我々の生きる現実にも脳波で義手などを制御する技術が登場していますが、20年前にすでに士郎正宗氏はそれを予言していました。

 

物語の中でも、電脳化が進んだ近未来においては、我々はコミュニケーションを取るべき相手と言葉に頼ることなく即時情報を共有し、VRを用いた仮想世界で議論を行います。

そこは高度に情報化された世界であり、我々は殆どの情報にネットワークを通じて瞬時にアクセスできます。

 

30年前は確かにこう言った世界は単なる夢物語でした。「インターネット」すらまだ普及していなかったのですから。

しかし最近「電脳化」は既に始まりつつあるのでは、と私は考えています。

 

例えば、攻殻機動隊のアニメ製作を監督した神山健治氏は「スマートフォンは電脳の始まり」と言っています。

「人工知能は人間よりも経験値を上げていく速度が速い」神山監督x塚本教授x井上室長が語る攻殻ブレスト

神山監督、人工知能が人間の能力を超えてしまうシンギュラリティの問題の話でしたが、作品を作られているときはどんなふうにとらえられていたのでしょうか? 以前のトークショーでは、「スマートフォンは電脳のはじまりじゃないか」というお話もありました。

これは私も同感で「スマートフォン」というデバイスは我々の行動様式を大きく変え始めています。

LINEでチャットし、写真を共有し、通話する。こう言った活動はすべて「電脳化」と言っても差し支えはないのではないでしょうか。これはスティーブ・ジョブズの大きな功績だと思います。

 

しかしながら「スマートフォン」が我々の一部である、との認識はまだ一般的には受け入れられていないと思います。

「メディアはメッセージである」で有名なマーシャル・マクルーハンは「テクノロジーは道具ではない。人の一部である」と言ったといいますが*1、これはマクルーハンほどの透徹した洞察力の持ち主だから言えることであって、一般人の感覚とは異なるでしょう。

我々にとってはまだスマートフォンは「道具」にすぎません。

 

では「デバイス」であるスマートフォンはどのような時に「私の一部」として認識されるのでしょう?

 

おそらくそれは「スマートフォン」「アプリ」があなたの一部であるかのように思考し、あなたのように話をする時です。

突飛すぎるでしょうか?

しかしこれはそれほど特別なことではありません。

 

例えば「ニュースキュレーションアプリ」が、あなたの好みを把握して、あなたのようにニュースを拾い集めてくるとします。それはすでに「あなたの一部」ともみなせないでしょうか。

「いつも読みたいものだけ表示される」ニュースアプリは今のところ存在しませんが、それが実現されれば「スマートフォンに私の一部が移植されているようだ」と思う方もいるかもしれません。

 

さらに、例えばこんなことを考えてみてください。

Facebookで投稿をしたとします。そして暫く後にその投稿を見返すと、「バカジャネーノ」というコメントが付いていた。

あなたはどう思うでしょう?

多くの人は、悲しかったり、怒ったりするのではないでしょうか?あなたは直接面と向かって「バカ」と言われたわけではない。それなのにコメントを見て、悲しんだり怒ったりする。

それは、Facebookへの投稿も「あなたの一部」だと、あなたが認識しているからではないでしょうか。

 

FacebookやTwitterは単なる道具に過ぎませんが、そこへの投稿は「あなたの一部」である。だから酷いコメントや嘲笑には耐えられない、逆に「いいね!」には大きな喜びが発生する。

これは「自分が好きな野球チーム」や「自分の好きな食べ物」を否定されたり、褒められたりしたときの感情と同じです。

あなたは知らず知らずのうちに、「野球チーム」や「食べ物」を自分の一部を形作っているものと認識しているのではないかと、私は推測します。

 

 

ここで、ようやく核心にたどり着くことができました。

私たちが何故「大喜利ができる人工知能」をつくっているのか。

それは「あなたのように笑い、面白いことを言う何か」をスマートフォン上、web上につくりたいからです。

 

それは例えばアプリのような形をしているかもしれません。アプリを開くと、あなたの笑いのツボを心得たボケをいつもカマせてくる。あなたの言葉に対して的確なツッコミをしてくる。

そんな「自分の一部」のような何かがほしいとは思いませんか?

それは、イメージとしてはiPhoneのSiriのようですが、それよりも賢く、面白く、きちんと対話する人工知能です。

 

そして、それを求める人が多ければ、そのアプリはサービスとして十分通用し、皆様の生活を大きく変えるはずです。

私たちの事業領域は、まさにそこにあるのです。

 

 

 


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