(vol.6から続き)オレは、なにかもう、よくわからないんだけど、普通に一緒にいるんで、平常心でいつも通り働きます。
(Vol.7)↓
今日は、ふと後ろをふり返ると↓
フランス人が裸でした。
釣られた人。おめでとう。今日はいい話します。
私は、2ヶ月ほど前にそこそこ大きな会社(株式会社ナガセ)を辞めて、いまは大学時代の友人アダチと二人で仕事をしています。(と言っても今稼いでいるのはほとんどアダチです。)今風に、かっこよく言うと、スタートアップ企業ってやつです。今風じゃなく、かっこつけないで言うと、サラリーマンとして10年ほど働いたし、他人が創ったでっかい会社でその会社の理念を追求するのもいいけど、そろそろ自分の信念を、世に問うべきじゃね。何のために生きてきたんだろオレ。って気持ちになってたとこに、アダチが一緒に仕事やろうよ、って声をかけてきたのでした。それが男のロマンでしょ。それでだめだったら死んでもいいよね(アダチは死んじゃだめ。嫁子供いる)と思って二人で会社をはじめました。やっぱりこれかっこいいかも…
前の仕事は、東進ハイスクールで、受験勉強をする生徒をサポートする仕事でした。はじめに言っときますけど、その仕事は大好きでした。自分にとてもあってると思ってました。今でも、思ってます。
東進の仕組みを簡単に言うと、今でこそ、林修先生のおかげで(いい先生は他にもいる。私の特にお気に入りの先生は安河内先生と苑田先生でした。←スタッフがこれ公に言うの禁句、でもオレ辞めたんで言っていいよね)、だいぶ知られるようになりましたが、授業はすべて映像化されています。だから、勉強したい人は、自分の見たいと思う授業を、全国どこにいても、時間に関係なく見ることができるようになっています。もう一度言っときますが、授業は「すべて」映像ですよ。一部とかじゃなくてすべて映像化されているんです。通常の授業と映像授業の両方を使いわけているとかじゃないですよ。「すべて」です。それを10年以上もやってるんです。そんな突き抜けたことしてたのは、私の知る限り東進だけです。(最近はITインフラが整っているので、映像授業やってるとこたくさんある)
私が入社したのは、普通の授業を一切合切すべてやめて、全部映像授業にしてしまおうと、(おそらく社長が)決断した時でした。今、考えるともの凄い決断(リスク大)したなって思います。もちろん当時の私はそんなこと知らなかったですが。職探しをしてる時に、たまたま東進のこと知って、幸いにも採用面接呼ばれて、この話聞いて、この仕組みスゲーって思いました。だって、これみんながやったら、みんな勉強できるようになるじゃん。こんな仕組み考えた人(たぶん社長)スゲーって思いました。(これ一本でいこうとした決断した理由は、綺麗ごとだけではないということも、常務に最後お会いしたときにおっしゃっておりました。)
そして、ここだったらずっと働ける。自分にあってる仕事かもって思ったのでした。自分は、知識を売り物(東進では受験勉強に関する知識)にして、人の役に立つってことが、自分を一番生かす方法なんじゃないかなあって当時思ってましたし。勉強が好きで、(勉強をすることじゃなくて)勉強して得られる知識そのものが純粋に好きでした。それが何を生み出すか(人類の発展)とか全くわからなかったし、生み出さなきゃいけない(社会貢献)ことも知らなかったし、それに意味を求めないといけないこと(働くこと)も知らなかったです。ただ単純に、勉強好きって思いを生かしてお金(給料)もらえるんだってことになんか感激したのでした。
ところで株式会社ナガセ(東進はその直営の予備校)という企業だけあって、営利を求めなければいけません。営利ってどこにあるの?それは入塾する生徒(の親)から頂く授業料以外にありません。ですので、必然的に生徒獲得が企業として見た場合一番大きな仕事になります。じゃあ、教育じゃなくて、営業だね。と思った人。全くその通りです。はい、そこがおもしろいところです。自分が正しいと思っていること(会社の理念)を、自分で広めて(宣伝)、自分で同志を集め(募集)、自分で責任もってその正しいと思うことを実行していく(生徒を鍛える)のです。それは、通常の学校で働くのとは全く違うと思います。生徒自身が勉強する中身は一緒かもしれませんが、私自身は180度違うと思ってやってました。東進は、受験勉強を通して、高校生を鍛えて、将来有望な人間を育てる。ひいては世界を救おう(とは言い過ぎですが)。まあ、そんなつもりでみな(多くの心ある社員)やっています。
10年働いて、社会人として勉強させてもらいました。っていうのはあまりに失礼です。私は、会社に入った以上は、会社のために貢献しようと努力してきたつもりです。そして、それができたのは、東進での仕事が、心の底から、社会に貢献している仕事だと感じてたからです。そして、そう思って働いてきたからこそ、結果的に自分にもある一定の社会人としての実力がついたのだと今は思います。
東進を辞めて2ヶ月ちょっと、グローバル化の先っぽに、裸のフランス人がいるという現実をつきつけられて、そんなことをみなに伝えたくなった夜でした。
ここまで読んでくれた人。ありがと。
Airbnb日記これからも続きます。(vol.8へ続く)
【安達が東京都主催のイベントに登壇します】
ティネクト代表・安達裕哉が、“成長企業がなぜ投資を避けないのか”をテーマに東京都中小企業サイバーセキュリティ啓発事業のイベントに登壇します。借金=仕入れという視点、そしてセキュリティやDXを“利益を生む投資”とする考え方が学べます。

こんな方におすすめ
・無借金経営を続けているが、事業成長が鈍化している
・DXやサイバーセキュリティに本腰を入れたい経営者
・「投資」が経営にどう役立つかを体系的に学びたい
<2025年7月14日実施予定>
投資と会社の成長を考えよう|成長企業が“投資”を避けない理由とは
借金はコストではなく、未来への仕入れ—— 「直接利益を生まない」とされがちな分野にも、真の成長要素が潜んでいます。【セミナー内容】
1. 投資しなければ成長できない
・借金(金利)は無意味なコストではなく、仕入れである
2. 無借金経営は安全ではなく危険 機会損失と同義
・商売の基本は、「見返りのある経営資源に投資」すること
・1%の金利でお金を仕入れ、5%の利益を上げるのが成長戦略の基本
・金利を無意味なコストと考えるのは「直接利益を生まない」と誤解されているため
・同様の理由で、DXやサイバーセキュリティは後回しにされる
3. サイバーセキュリティは「利益を生む投資」である
・直接利益を生まないと誤解されがちだが、売上に貢献する要素は多数(例:広告、ブランディング)
・大企業・行政との取引には「セキュリティ対策」が必須
・リスク管理の観点からも、「保険」よりも遥かにコストパフォーマンスが良い
・経営者のマインドセットとして、投資=成長のための手段
・サイバーセキュリティ対策は攻守ともに利益を生む手段と考えよう
【登壇者紹介】
安達 裕哉(あだち・ゆうや)
ティネクト株式会社 代表取締役/ワークワンダース株式会社 代表取締役CEO
Deloitteにてコンサルティング業務に従事後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサル部門立ち上げに参画。大阪・東京支社長を経て、2013年にティネクト株式会社を設立。
ビジネスメディア「Books&Apps」運営。2023年には生成AIコンサルティングの「ワークワンダース株式会社」も設立。
著書『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)は累計82万部突破。2023年・2024年と2年連続で“日本一売れたビジネス書”に(トーハン/日販調べ)。
日時:
2025/7/14(月) 16:30-18:00
参加費:無料
Zoomビデオ会議(ログイン不要)を介してストリーミング配信となります。
お申込み・詳細
お申し込みはこちら東京都令和7年度中小企業サイバーセキュリティ啓発事業「経営者向け特別セミナー兼事業説明会フォーム」よりお申込みください
(2025/6/2更新)