飲み会などに参加すると、「知り合い自慢」をする人がかならずいる。「あの社長と知り合いだ」、「あの芸能人を知っている」など、うんざりしたことのある人も多いだろう。
最近ではもう、「別に構わない」と思っているのではあるが、本当は「あなた自身のほうが面白いのに…」と思ってしまう。
さて、この手合の話は昔からあまりかわらないようである。
フランスの高名な哲学者である、ブレーズ・パスカルは著書「パンセ」の中でこのように言っている。
”きみはこんな連中に会ったことはないか。
きみが彼らを重んじないのが不服で、彼らを尊敬してくれる高位の人々の例を引き合いに並べ立てる連中を。
私なら、彼らにこう答えてやろう。
「そういう人たちを感心させた君たちの真価を私に見せてくれたまえ。そうすれば私も同じように君たちを尊敬するだろう。」”
本当にこう答えたら、「嫌な奴」と思われてオシマイだろうが、本質的には皆こう考えている。
上位者のマネジメントにおいて、「尊敬されない」という悩みを抱える方は多い。
そして、そういった人々の中には結構まじめに、「社長のすごさ」や、「会社のすごさ」を語っている人も多いのであるが、上の話からすれば、おそらく的はずれである。
本当に部下が知りたいのは、目の前の上司が何をしているか、である。そして、やってほしいことは、「私のために、あなたは何をしてくれているか」であり、武勇伝をきかせて欲しいわけではない。
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ある会社の新商品のマーケティングを手伝っていた時の話だ。
話が「販促」におよんだとき、ある担当者が「影響力のある有名人に、この商品を薦めてもらえればいい」といった。
彼は「芸能人」や「スポーツ選手」にお金を払い、いわゆる「ステマ」をやろうと言っていたのだ。
ステルスマーケティングとは、消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすること。略称はステマ。アンダーカバー・マーケティングとも呼ばれる。 ゲリラ・マーケティングの1つ。
「ステルスマーケティング」という表現自体は比較的新しいものである。だが、このような手法自体がまったく新しいものかというとそういうわけではなく、これは従来、日本で「サクラ」や「ヤラセ」と呼ばれていた手法と類似している手法である。ただし現代の「ステルスマーケティング」は、現代流のマーケティングの手法が併せて用いられており、現代の消費者の情報収集行動を狙っている。”(Wikipedia)
しかし、マーケティング部の責任者はピシャっと、「ステマはやめとけ。」と言った。
「有名人が言っているから、これを買おう、なんて言っている客は、ウチでは欲しくない。そういった手法の前にまずやらなければいけないことは、「目の前の商品が、顧客にとってどれほど役に立つか」をきちんと伝える販促をすることだ。そっちが先だろう。ステマなんて、いつでもできる。」
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人間は判断をする際、周りの評価や多数の意見に流されやすいことは事実である。
しかし、長期的にはそういった心理的バイアスは取り除かれ、「真の評価」が下される。その時に必要なのは、「他の人の評価」ではなく、「自分の評価」や「使いごこち」などである。
まずは、目の前の人に全力をつくすこと。「有名人の評価」など、二の次くらいに考えておけばいいのだ。
(2026/10/26更新)
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