世の中には、「頭の良い凡人」が数多くいる。私の経験では、大企業や役所、研究所や会計士などの士業の方々にも結構いたように思う。
「頭の良い凡人」とは、次のような人々だ。
・学歴は概ね良い。有名校を出ている人も多数。
・話をすると鋭さや、頭の良さを感じる。
・会社ではそこそこ出世するが、あくまでそこそこ。部門長やトップにはなれない。
・世に聞こえるような突出した成果をあげているわけではない。
「頭の良さ」と、「成功」は別物だ、という方がいるが、まさにそのとおりだと思う。
頭の良さは人としての一つのパラメータに過ぎないので、それだけでは成功できない、という証だろう。
さて、こういった人々の中には、「凡人でいい。平穏な毎日を望む」という人もいらっしゃるだろう。私もそれでいいと思う。
それはそれで、良い人生を過ごせるだろう。
しかし、不幸なのはそういった人々が成功を望んでいるのに、成功が得られない、という現象があるときだ。
そういう時には周囲との摩擦が起きやすい。
極端に言えば、
「周りが無能で、オレの言っていることが分からない」
と、愚痴を漏らしたり、
「こんなこともわからないなんて、本当にダメな奴らだな」
と、思っていたり、
「こんな場所、出て行ってやる」
と言い、次の場所へ転職を繰り返したりするのだが、また同じように周囲との軋轢を生み出す。
私は一緒に仕事をすること通じて、そのような人々の話を数多く聞いた。
そして、その人の言っていることは、大体事実である。能力が高いので、大体において状況は正確に把握している。課題を把握する能力が高いのだ。
私が出会った、ある保険会社の方は非常に能力が高く、ほとんどの課題に対して正解を導いていた。その能力の高さに、驚嘆することもしばしばだった。
しかし、
残念ながらその人はなかなか出世できなかった。
ではなぜ、そういった人が成果を挙げられないのだろうか。成功できないのだろうか。
私が多くの会社で観察した結果、原因は以下のようなものだった。
1.「勇気」が凡庸
大きなものを得ようと思えば、どこかでチャレンジを行う必要があるが、「リスクの高い試み」に対するチャレンジは、万人に対して敷居の高いものであり、「頭が良い」からと言って特にチャレンジ精神に富んでいるわけではない。
チャレンジ精神がなければ、普通の人と同じような成果にとどまるだろう。
2.「助けを求める」事が下手
仕事は大きくなればなるほど、一人で完結させることは難しい。頭の良い人は、大抵の問題を一人でこなせるため、助けを求めることが一般的に下手である。(もちろん例外はいる)
また、「うまく助けを求める人」は、上に可愛がられることも多い。人は頼られることが好きなので、時には人に頼ることが人間関係を円滑にする。
3.周りに恐れられてしまう
あなたが「あまり優秀ではない人をどう扱うか」ということは、皆が見ている。その扱い方は、その人がどれだけ人望を得られるか、ということを決める。
あるメディアに有能な方がいたが、その人には人望がなかった。なぜならば、会議でイマイチな発言をした人に対するツッコミが、的を射すぎていたからだ。
「イマイチな発言を繰り返す奴もどうかと思うが、アイツのツッコミはキツイ」という噂が立ってしまっていた。
要は、その人の発言が周りに恐怖感を与えてしまっていたのである。
4.人にあまり期待しない
こういう話をすると、「頭が良くても、人当たりがイマイチなんでしょ」と言われるが、そんなことはない。頭が良い人は相手の考えていることがだいたいわかるので、人当たりが悪い人は少ない。
マンガやドラマのステレオタイプでは、「頭が良い人は人当たりが悪い」と言われるが、実際にはそんなことはなく、とても人当たりのよい人も珍しくないのだ。
しかし、本質的には、人を動かすのは、上で言うような「人当たり」ではない。「その人に対する期待」である。頭の良い人は、自分の能力が高いがゆえに、「他の人に対する期待」を持ちにくいのである。
「この人は、この仕事を自分以上にできる」と思うことが、下手だということだ。
5.頭の良さを重要視しすぎる
人には様々な強みがあるが、「頭の良い人」は、「頭の良さ」という尺度を過大評価する傾向にある。
なお、ピーター・ドラッカーは、「頭の良さは、成果の上限を規定するだけであり、成果を出す能力とは関係がない」と言っている。
本質的には、「頭の良さ」は、成功するための必須の条件ではない。
そのことに気づくか、気づいていないか、大きな分かれ目である。
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