3466210604f59177d3644aca39f9fd84_sまた採用ネタを一つご紹介したいと思います。

 

学生に自己PRをしていただくと、

「私の長所は、チャレンジ精神があることです」

「私の長所は、諦めないことです」

「私の長所は、面倒見の良いことです」

と、判で押したような回答が帰ってきます。

 

これ、おそらく採用の担当者、面接官に、「またか…。」と100%思われるので、多分やめたほうがいいです。

もしかしたら、テンプレートとしてどこかで「このように言いなさい」と言われているのかもしれないですが、あまりにもテンプレ過ぎて、その後に続く話への期待値がかなり下がってしまいます。

 

大体において、その後に続く言葉は、以下のようになります。

 

チャレンジ精神のあること  ⇒  ◯◯の資格取得にチャレンジしました ◯◯のアルバイトに挑戦しました

諦めないこと ⇒ 部活で◯◯を諦めませんでした  アルバイトで◯◯を諦めませんでした  怪我しましたが◯◯を諦めませんでした

面倒見の良いこと ⇒ アルバイトの後輩の面倒を~  部活の後輩の面倒を~

 

もちろん、きちんと頑張ったのだろうし、アピールとして悪いわけじゃないです。でも、やっぱり同じような話が続くと、「飽きてしまう」のが人間ってもんです。

だから、面接官に話を聞いてみると、みんな、「PRの内容は殆ど覚えてない」っていう話になってしまいます。

 

 

まあ、謙虚を美徳とする日本人としては、自己PRはあまり経験がないので苦手なのかもしれないですが、どうせ話すなら「みんなと違うように話す」だけでも、目立てますから有利です。

プレゼンテーションは、内容が良いだけではなく、「話のストーリー」によって、聴いている人を惹きつけなくてはいけないと思いますから、次のように変えてみてはいかがでしょうか。

まあ、これもみんながやりだしたらまた変える必要がありますが。でも、今はこのように話す人はほとんどいませんから、有利だと思います。

 

 

面接官 「自己PRしてください」

学生  「はい。私は学生時代に自作の曲を30曲以上作りました。そのために音楽の勉強を…

 

面接官 「自己PRしてください」

学生 「はい。私は学生時代にウェブサイトを20サイト以上作りました。そのための技術を…

 

面接官 「自己PRしてください」

学生 「はい。私は学生時代にフルマラソンを4回完走しました。そのための練習を…

 

面接官 「自己PRしてください」

学生 「はい。私は学生時代、週一回、必ず人を招いて鍋パーティーを開きました。そのために交友関係を…

 

 

もちろん相手の会社のカルチャーに会った話題を選定する必要はありますが、中身の卓越性はあまりこだわる必要はないでしょう。

要は「主観的な表現を避けて、客観的な表現にするだけ」で、かなり見栄えが変わってきます。

 

「チャレンジ精神がある」かどうかや、「諦めないこと」や、「面倒見の良いこと」は、自分が自分のことをどう思っているかと言う主観的表現なので、今ひとつ信用出来ないし、ピンと来ないです。

でも、「客観的な表現」、すなわち事実を述べることは、相手にどう思うかを委ねているので、押し付けがましくありません。

 

「フルマラソンを4回完走した」と聞き、「体力あるな」と思う人もいるし、「努力家だな」と思う人もいる。また、「イベント好きだな」と思う人もいるかもしれません。

それを、「私は努力家です」と言ってしまうのは、聞いている方からすると、興ざめなのです。

 

 

【お知らせ】
ティネクト(Books&Apps運営会社)提供オンラインラジオ第4回目のお知らせ。


<本音オンラインラジオ MASSYS’S BAR>

第4回テーマ 地方創生×教育

2025年ティネクトでは地方創生に関する話題提供を目的として、トークイベントを定期的に開催しています。

地方創生に関心のある企業や個人を対象に、実際の成功事例を深掘りし、地方創生の可能性や具体的なプロセスを語る番組。リスナーが自身の事業や取り組みに活かせるヒントを提供します。

【日時】 2025年6月25日(水曜日)19:00–21:00
【ご視聴方法】
ティネクト本音オンラインラジオ会員登録ページよりご登録ください。ご登録後に視聴リンクをお送りいたします。
当日はzoomによる動画視聴もしくは音声のみでも楽しめる内容となっております。

【ゲスト】
森山正明(もりやま まさあき)
東京都府中市出身、中央大学文学部国史学科卒業。大学生の娘と息子をもつ二児の父。大学卒業後バックパッカーとして世界各地を巡り、その後、北京・香港・シンガポールにて20年間にわたり教育事業に携わる。シンガポールでは約3,000人規模の教育コミュニティを運営。
帰国後は東京、京都を経て、現在は北海道の小規模自治体に在住。2024年7月より同自治体の教育委員会で地域プロジェクトマネージャーを務め、2025年4月からは主幹兼指導主事として教育行政のマネジメントを担当。小規模自治体ならではの特性を活かし、日本の未来教育を見据えた挑戦を続けている。
教育活動家として日本各地の地域コミュニティとも幅広く連携。写真家、動画クリエイター、ライター、ドローンパイロット、ラジオパーソナリティなど多彩な顔を持つ。X(旧Twitter)のフォロワーは約24,000人、Google Mapsローカルガイドレベル10(投稿写真の総ビュー数は7億回以上)。

【パーソナリティ】
倉増 京平(くらまし きょうへい)
ティネクト株式会社 取締役 / 株式会社ライフ&ワーク 代表取締役 / 一般社団法人インディペンデント・プロデューサーズ・ギルド 代表理事
顧客企業のデジタル領域におけるマーケティングサポートを長く手掛ける。新たなビジネスモデルの創出と事業展開に注力し、コンテンツマーケティングの分野で深い知見と経験を積む。
コロナ以降、地方企業のマーケティング支援を数多く手掛け、デジタル・トランスフォーメーションを促進する役割を果たす。2023年以降、生成AIをマーケティングの現場で実践的に活用する機会を増やし、AIとマーケティングの融合による新たな価値創造に挑戦している。
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(2025/6/16更新)

 

 

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