14224418231_55f6c6c5b5_z「何回も同じことを言わせるな」は、出来の悪い部下への定番のセリフである。あれほど注意したのに、あれほど念押ししたのに、同じようなミスを繰り返す部下は、上司の悩みの種だ。

 

「また遅刻か、何度言ったらわかるんだ」

「また報告書の提出を忘れたのか。何をやってるんだ。」

「またお客さんへの電話を忘れたのか、何回も同じことを言わせるな」

 

言われる部下もつらいだろうが、叱る上司の方もつらい。

「何度言われてもうっかりミスの減らない部下」が、上司の胃痛の種となっているケースはいくらでもあるだろう。

 

 

しかし、こういった上司に対してあえて苦言を呈する経営者もいる。もう7年ほど前になるだろうか。ある製造業の会社で耳にした話だ。

 

何回も同じことを言わせるな、という上司のセリフは無能の証ですよ

と、その経営者は言った。

「上司の役割の一つは、部下に同じミスを何度も繰り返させないことですから。当たり前のことです。」

「どういうことでしょうか?」

「うちの会社にはルールがあります。ミスに関する。」

「具体的に教えて下さい。」

「いいですよ。まず1回めのミスは、誰のせいでもありません。仕事にミスはつきものですし、完璧な人間はいない。中には重大なミスもありますが、ミスを恐れていては大胆に動くことはできない。ですから、1回めのミスは責任不問です。」

「なるほど。」

「そして、同じ事案での2回めのミス、要するに繰り返し起きてしまったミスは、本人の責任です。キツく叱ります。同じミスを2回した、ということは、学習していないということですから。」

「そうですね。」

「そして、3回同じミスを繰り返した時は、これはもう上司の責任です。」

「本人ではなく?」

「そうです。上司は2回めのミスを見たにも関わらず、再発防止策を本人にきちんと取らせなかったということですから。いいですか、繰り返し起こるミスは、本人の責任で何とかさせるのではなく、仕組みで何とかすべきです。そうしなければ組織にノウハウは残らないし、誰が責任をとるのかも曖昧になる。これは許されないことです。」

「なるほど。」

「ということは、「何回も同じことを言わせるな」というセリフはあってはならない、ということです。ですから無能な上司の証であると言いました。」

 

 

このエピソードは、かつて私が「品質マネジメント」のコンサルティングを行っていた時の話であるが、再発防止の仕組みについて知る、大変良い機会になったのだった。

 

 

【お知らせ】
「AIでここまでできるの!?」その場で“魔法”を体感。
マーケティング業務の生産性を劇的に変えるAIツール「AUTOMAGIC」。
本セミナーでは、ツールの設計者でありコピーライターでもある梅田悟司氏が、開発の背景から具体的な使い方までを徹底解説。
リアルタイムのライブデモを交えて、“自分で・すぐに・プロ品質”のコンテンツを生み出すワザを体験できます。



▶ お申し込みはこちら


こんな方におすすめ
・自社サービスの魅力をもっとラクに言語化したい
・企画・コピー・SEO記事を“今すぐ・自分で”作成したい
・社内でAIツールを導入したいが、現場の負荷が心配
・提案資料づくりに追われるマーケター・営業担当者

<2025年5月30日実施予定>

AUTOMAGIC使い方セミナー|トップコピーライターが教える“魔法のようなAI活用”の実践法

「商品情報を入れるだけ」で高品質コンテンツが次々と生成される—— そのプロセスを、開発者本人が実演・解説する特別セッションです。

【セミナー内容】
1. AUTOMAGICとは?
・ツール開発の背景と目的
・構築されたプロンプトの思想
・なぜ“実用で使えるクオリティ”が可能なのか?

2. 入力から出力までの流れ
・入力情報の整理ポイント
・出力されるコンテンツの種類(キャッチコピー/SEO記事/企画提案 etc.)

3. ライブデモ:その場でコンテンツ作成
・実際の商品情報をもとにリアルタイムで生成AIが出力
・参加者からのリクエストにも対応

4. 質疑応答・個別相談タイム
・導入前の不安や活用方法について、その場でお答えします

【登壇者紹介】

梅田 悟司(うめだ・さとし)
コピーライター/ワークワンダース株式会社 取締役CPO(Chief Prompt Officer)/武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 教授
代表的な仕事に、
・ジョージア「世界は誰かの仕事でできている。」
・タウンワーク「バイトするなら、タウンワーク。」
・TBS『日曜劇場』『VIVANT』のコミュニケーションディレクションなど。
著書『「言葉にできる」は武器になる。』はシリーズ累計35万部以上。
生成AI時代の「言葉の設計者」として、AUTOMAGICの開発にも参画し、プロンプト設計を担当。
日時:
2025/5/30(金) 14:00-15:00

参加費:無料
Zoomビデオ会議(ログイン不要)を介してストリーミング配信となります。


お申込み・詳細
こちらウェビナーお申込みページをご覧ください

(2025/5/22更新)

 

・筆者Facebookアカウント https://www.facebook.com/yuya.adachi.58 (スパムアカウント以外であれば、どなたでも友達承認いたします)

・農家の支援を始めました。農業にご興味あればぜひ!⇒【第一回】日本の農業の実態を知るため、高知県の農家の支援を始めます。

 

 

(Photo:darkday)