こんにちは。大学生の学校でイベント活動をしている、慶応大学4年の今給黎(いまきいれ)です。
就職活動においては、様々な人と出会う機会が提供されます。思い出深いエピソードがありましたので、今回はそれをご紹介したいと思います。
就職活動では、色々な人にお話を伺う機会があった。
部活のOBの方など割と年の近い方から、上場企業の役員クラスの方々など、日本のため、社会のためという思いで日々お仕事をされている多種多様な人の思いや働き方に触れる機会があった。
そんなある時、某日系メーカー役員の方に話を伺う機会があった。その方は営業一筋40年で、新卒採用の面接官も担当されていた。
ちょうど就職活動の只中、最終面接近くで落ちることが多かった私は、率直に面接のコツや気を付けるべきことを聞くことにした。
「率直に聞きます。どんな学生を採用しているんですか??」
「難しい質問だね。逆に君はどんな学生を採用していると思う?」
「そうですね…やはり能力が高い学生だと思います。」
「確かに僕が会うのは非常に優秀な学生さんが多い。いろんなところでリーダーシップを発揮してきたような学生ばかりだ。」
「ではやはり…」
「ただね、本質的に能力はそんなに大きな差じゃないんだよね。例えば前の面接では、国際交流だったり、体育会経験を全面に推して能力をアピールしてくる学生が多い中で、牛丼屋のアルバイトをアピールしてきた子を採用したよ。」
「牛丼屋のアルバイト…??留学などに比べると、なんとなくアピール度が弱い気もしますが…なぜですか?」
「簡単でね、育ててやろうと思えたからだよ。さっきも言ったように、ここに来る学生さんに基本的に能力にあまり差はない。それこそ履歴書を見れば能力なんてある程度分かる。」
「なるほど…」
「特にうちの会社位の規模になると、結局最初はみんな下積みなんだよ。イノベーションを起こせるような人材が欲しいとはもちろん言ってるけど、それは下積みがあってからこそ。」
「そうなんですね。」
「変に自分はこんなことができますよ!って自信気に言ってくる学生は、俺の居場所はこんなとこじゃない、もっと俺にはいろんなことができるのに…という風になって会社を辞めてしまうこともあるんだよ。」
「確かに、特に最近僕の周りでもいわゆる「意識の高い学生」はたくさんいますね。」
「そうだよね。そういうギラギラした学生っていうのもいいんだけど、基本的にはやっぱり最初、大体10年くらいは上司の指示を受けて、そこからいろんなことを学び取って、自分の血肉と出来るような人材が欲しいんだよね。単純に言うと、素直で、ガッツがあって、自分のことを誤魔化さないような人かな。」
私は、それに何も言えなかった。
思い返してみると、自分自身も変に面接で着飾ってしまっていたように感じる。
あたかも自分がスーパー大学生であり、今まで壮大な目的意識と利他の心で満ち溢れているような生活を送っていたかのように。
「こういう人でいた方が面接で評価されるだろう。」と自分の中で作った像にただ寄せて、本当の意味で自分が働くというイメージを、表現することが出来なかったが故に。
そうした虚構を創りだしたことが、就職活動がうまくいかなかった原因なのだろうと思った。
「結局さ、大学生って授業でて、サークル行って、バイトして、飲んで…っていう繰り返しじゃない?僕も大学時代はそんな生活送ってた。
面接官だってどんなに大きな会社の役員だってみんな人間なんだから、そんなにも変わらないよ。でも、そういった日常にこそ、本当のその人の姿が見えると思っていて、その姿が見えた時、その人を育てたいな、一緒に働きたいな、って思うんだよ。」
巷の情報では
「就活は盛るべき。」
「就活の時期になると、テニスサークルの幹事長が大量発生する」
など、「自分を良く見せる」ための小手先のテクニックが横行する。
しかし、そういう偽りの自分は多くの場合、人生経験豊富な大人には通用しない。また、運よく入社できてもその偽りの自分をずっと続けなければいけない。それは無理である。
等身大の自分を堂々と見せることで自分自身がマッチする会社に双方が納得感を持って入社する、という方が長い目で見て幸せなのかもしれない。
(了)
【大学生の学校】シリーズ バックナンバー
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