ferret編集長の飯髙です。
一般的には、諦めずやり続けることが正しいとみなされ、賞賛されるケースが多い。ただ、果たしてそれは正しいのだろうかという疑問がある。
本当に重要なのは、諦めずにやり続けたことが評価されている訳ではないということである。
そうでなければ「あの時辛かったけどやり続けて今がある」という言葉にはならない。それは今がうまくいっているからこそ言える言葉だ。
その人が本当に、勝算もなく、ただ必死にやったから結果になったのか、といえばそれは稀なことだろう。自分がやっていることに対し、その人は疑問がない状態にするまで、しっかりと思考を巡らせ、解無き解に対して問い続けているにちがいない。
「継続」は結果を求め続けているからこそ可能なのだ。
だからこそ、「やり続けて今がある」という言葉を鵜呑みにして、「やっぱりやり続けることが正しい」と何も考えずに続けてしまうことには疑問を持たざる得ない。
単に続ければ結果が出るのではなく、考え抜く活動を続けるから結果が出るのだ。
従って、逆説的だが、私が仕事をする上で大事にしていることの一つに、「諦める判断」がある。だがこれはやってみてうまく行かなかったからやめる、という単純な話ではない。
事業を行う上で、責任者がやるべきことは「諦めずに続ける」ということではなく、結果を追求し、状況に応じてしっかり意思決定することにある。
タイトルにもある通り、私は「すっぱりやめる」という判断をしっかりもっていたいと思うのだ。
実際、当メディアの安達さんにインタビューを受けた際にもお話したが、ferretを含め各種メディア、サービスでこれまでに辞めたことは相当数ある。
辞める上での判断は、結果だ。
極端な例かもしれないが、3カ月後にこれをやることで1000万円になると目標設定をし、もしそれが990万円だったとしよう。
言ってしまえば目標未達である。そしてここで、辞めることの判断をしっかり持つ事が重要だと思う。
もちろん、0円からたった3カ月で990万円の売上になったのであればそれはやり続けた方がいいかもしれない。しかし、そこに工数をかけるより違うことを選択したほうがもっと他のことを伸ばせたかもしれない。
本質的には「やり続けること」と「すっぱりやめること」は隣り合わせにある。
何かを「すっぱりとやめること」には、精神的な痛みや不安が伴う。私自身もこれまで複数のサービスを運営しながら、同じことを感じてきた。
「もうちょっとしたら状況は好転するんじゃないか。」
「あと半月あれば、なんとかなるんじゃないか。」
「ここまで投資してきたし。」
「ここまで支えてきたサービスだから。」
もしかすると、判断というのは自分の精神との戦いなのかも知れない。客観的な視点を持ってさえすれば良いということではない。それは胆力の問題だ。
仕事をする上でやることに対しての期待値とそれに対する結果、今後の成長がどうなのかを、見極めて「やり続ける」のか「きっぱりやめる」のかの判断を持てる人こそ成功すると私は思う。
私はそうでありたいと思うし、そういう人材と一緒にこれからも働いていきたいと思う。
(2026/4/30更新)
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ferret(フェレット)
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(Photo:Zach Stern)














