「大航海時代」というゲームがあります。

今はコーエーテクモであるところの光栄が、「リコエイションゲーム」と銘打って出していたのが「大航海時代」シリーズです。

どんなゲームなのかを一言でいうと、「航海者になって、船を操って海に出て、世界のいろんな場所を探検したり、色んな物を運んで交易で設けたり、海賊と戦ったり、宝探しをしたりする」という、まあ端的に言って死ぬほど面白いゲームです。

 

舞台はその名の通り「大航海時代」であるところの、15世紀から17世紀序盤くらいのヨーロッパ、及びヨーロッパを中心とした世界中。

初代の「大航海時代」がパソコンで出たのが1990年で、その後直系のシリーズは「IV」まで作られた後、現在はオンラインゲームの「大航海時代オンライン」と、ブラウザゲームの「大航海時代V」がサービス継続中である筈です。

 

「ゲームから学べること」って多分ジャンルによって山ほどあると思うんですけれど、私が最も「いろんなことを学んだ」ゲームって、もしかするとこの大航海時代シリーズ、特に「大航海時代II」だったかもなあ、と思うんです。

 

大体どんなことを学べたかというと、ぱぱっと挙げられるだけでも

・ヨーロッパを中心とした、大体の世界の地理(沿岸部限定)

・15世紀初頭から17世紀にかけての大雑把な世界史(ただし地中海周辺だけ妙に詳しい)

・各地の特産品(同じく地中海周辺だけやたら詳しい)

・貿易の重要性について

・需給による相場変動の概念や、相場の重要性について

・植民地に関わる歴史や、プランテーションなど植民地政策に関する簡単な知識

・昔のヨーロッパ近辺船舶についてのざっくりした知識

・モアイやモヘンジョダロ、ボロブドゥール遺跡をはじめとする、様々な歴史遺産、自然遺産、世界遺産についての知識

などなどなどなど、とにかく多種多様でした。私このゲームのおかげで、地中海近辺の主要港の特産品(ただし15世紀基準)ほぼ全部覚えましたからね。あと香辛料の重要性とか。バルバリア海賊の拠点の場所とか。

 

そんな中でも、特に「後々まで実になったこと」が何かというと、

・計画を立てることの大事さと、計画通りに物事が運ぶことの楽しさ

だったんじゃないかと今になって思います。

 

プレイしていた人にはわかると思うんですけど、大航海時代シリーズ、特に私が最も好きだった「大航海時代II」って、やれることがすごーく広くって、しかもプレイヤー側の裁量がやたら大きいんですよ。

勿論慣れてきた後のセオリーは色々とあるんですけれど、交易をひたすらやってお金を稼いでもいいですし、未踏の地に冒険に出てもいいですし、戦力を整えて海賊退治をしてもいいですし、しかも「何をどういう順番でやるか」は基本的にプレイヤーの自由なんです。

大雑把な目的はある程度提示されるんですが、一部の主人公の一部のシナリオを除いて、「次はこれをやらなくちゃいけない」という風に強制されることが殆どないんです。

「自由度」という言葉も最近めっきり聞かなくなりましたが、昔風の言い方をすると、「自由度がものすごく高い」ということになるでしょうか。

だから、「次に自分が何をするか」を、基本的には自分で考えないといけない。

 

私、この「大航海時代シリーズ」で、正確に言うと大航海時代IIで、「計画立案」の楽しさと大事さを、多分初めて学びました。

当時、兄のパソコンで大航海時代IIやらせてもらっていたんで、中学生くらいでしょうか。このゲーム、「どういう順番で、どういう風にタスクを片づけていけば上手く進めるか」ってことを考えて、それを遂行するのがすっごい楽しいんですよ。

例えば、

1.会計技能を持った航海士を雇う

2.初期の小さな船で、アムステルダムでガラス玉を買う→マディラと交易してお金を稼ぐ

3.軽ガレーを入手、初期の船を売却

4.イスタンブールへ移動、アテネとの絨毯→美術品交易でお金を稼ぐ

5.ラ・レアルを購入

6.ボルドーでコレクターと契約

7.ナイル川を上って集落を探索

とか。いや、これ今の知識でぱっと作ったタスク割りなんで、当時はもっと手探りでしたが。プレイしていた人ならお分かりかと思いますが、エルネストのゲーム序盤の行動パターンの一例です。当時は、交易ルート幾つも調べてリストアップしたりしてました。あとパウラが可愛い。

 

「目標を自分で決めて、そこに至るまでのマイルストーンを決めて、タスクに落とし込む」ってタスク管理の基本中の基本ですけれど、大航海時代って「自分の行動の最適化」が凄くダイレクトに進行速度に反映されるゲームなんで、上手いことマイルストーンを作ってその通りに動くと、どんどんお金が溜まるし自分の名声もレベルも上がっていくんです。

「計画を立てるのもゲームの内」みたいなノリで、計画を立てること自体がすっごく楽しかったし、必要なことだったんですよね。そして、立てた計画の通り行動してみて、それが上手く回った時がまた楽しい。計画が上手くいかなかったら見直しをするのも楽しいし、一方、「次、何をするか?」を考えないまま漫然と遊んでいると、全然うまくいかないしあんまりおもしろくない。

 

これ、今の私にとっても、「タスク切り出しとマイルストーン設定」「タスク進捗の見直し」などの直接的な原体験になっていると思います。仕事で学ぶようなことを、当時ゲームから学んでいたし、多分今でもそれを仕事に生かしているんです。

勿論、大航海時代だけの話ではありません。RPGでだって、シューティングでだって、アクションだって「計画を立てる」ことは出来たと思うし、「タスク切り出しとマイルストーン設定」の重要さを学ぶことは出来たと思います。実際、RPGで行動計画表とか作ってた人、たくさんいたんじゃないでしょうか。

 

「ゲームから何かを学ぶべきだし、何かを学べるのが正しい遊び方」って話じゃありません。頭からっぽにして遊べるゲームだってあるし、何より楽しむことがゲームの本義ですし、最初から「何かを学ぼう」なんて姿勢でゲームやっても楽しいとは思えないでしょうし。

ただ、私にとって大事なのが「本気で、真剣にゲームに熱中すること」だったことは間違いないんじゃないかなあ、と。

 

真剣に遊んだからこそ滅茶苦茶楽しかったし、凄く頭使ったし、結果として後々まで役に立つ思考を身に着けることも出来た。熱中して、楽しめて、しかもおまけにいろんなことを学べたんだとしたら、私にとって「大航海時代II」と出会えたことっていいことづくめだったんじゃないかと思うんですよ。

つまり、

・どうせ遊ぶんなら真剣に遊んだ方が、ゲームとの出会いは幸福なものになるし、何より楽しい

ということまでは言いきっちゃっていいんじゃないかなあ、と。

 

先日、シロクマ先生が真剣にゲームを遊ぶことについて、記事を書いてらっしゃいました。子どもに対しての接し方を含めて、なんだか賛否両論だったようですが、私は上の記事を読んで上記のようなことを考えました。

「どうせ遊ぶなら真剣に遊んだ方が楽しい」ということまでは、少なくとも私の中では疑いようのない真実ですし、同じくどうせなら、私の子どもにもそういうことを伝えていきたいなあ、と私は思うわけです。

 

 

最後に言いたいことをまとめておくと、

・ゲームは真剣に遊んでこそ楽しい

・場合によっては、何か身になることを学べることすらある

・大航海時代IIは超絶面白い(あと大航海時代外伝も)

・コーエーさんお願いですから大航海時代IIを最近のWindowsでもまともに遊べるようにしてくださいこの通りです

・あと、私がもし2兆円くらい持ってたら光栄買収してオフラインの大航海時代の新作作ってもらう(あと提督の決断と水滸伝の新作も)

・軽ガレーのコスパの良さはチート

・ジョアンはどう考えても初心者用の主人公じゃないんでこれからプレイする人は注意してください

・個人的にはエルネストがお勧めです

・パウラ可愛い

ということくらいで、他に言いたいことは特にない、ということを最後に申し添えておきます。

今日書きたいことはそれくらい。

 

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(2019/9/24更新)

 

【プロフィール】

著者名:しんざき

SE、ケーナ奏者、キャベツ太郎ソムリエ。三児の父。
レトロゲームブログ「不倒城」を2004年に開設。以下、レトロゲーム、漫画、駄菓子、育児、ダライアス外伝などについて
書き綴る日々を送る。好きな敵ボスはシャコ。

ブログ:不倒城