みなさん、お疲れ様です。

トップフラワーデザイナーにお花のオーダーメイドができるwebサイトを運営している、株式会社Sakaseruの広報部の小尾です。

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このお花は、僕がとあるIT企業様へ送ったお花です。その企業様のサービスロゴをモチーフにしています

 

花を贈るシーンというと、母の日やクリスマスなど個人へのプレゼントが思い浮かぶと思うのですが、実は法人のお客様にお花を贈るシーンも結構あります。

Sakaseruも当初は個人のお客様を想定していたのですが、3ヶ月くらい前から法人のお客様にも本格的にお花を提供させていただいております。

その背景には、胡蝶蘭に対する僕の並々ならぬ想いがあります。

 

胡蝶蘭を贈っても誰も喜ばない事実

皆さんは胡蝶蘭という花をご存知ですか? 白くて蝶々の形をした素敵なお花です。

開店祝いや就任祝いなど、法人のお祝いごとに贈られる花といえばこの胡蝶蘭が定番なのですが、実は胡蝶蘭って、貰い手も送り手もハッピーにならないギフトなんです。

 

まずは貰い手

ちなみに皆さんは会社に胡蝶蘭が贈られてきたことはありますか? え? そんなの気にしたことないって?

そうですよね。そうなんです。胡蝶蘭ってせっかくお祝いのお花なのに、ほとんど見られることなく捨てられてしまうんです。

 

会社が移転した。お祝いの胡蝶蘭が複数贈られてくる。受付スペースが胡蝶蘭畑になる。それはそれで素敵なんですけど、一個一個のお花としては見られない。

さらに悲しいことに「多くて邪魔だな……」と思われ、人が通らないところに移動されてしまう。立派な鉢に入った重い胡蝶蘭をいくつも運ぶのって、すごく大変。

誰も見ないところに追いやられた胡蝶蘭のお世話をするのは、たいてい総務や秘書の方。胡蝶蘭は本来長持ちするお花なのに、毎日水やりしているにも関わらず、すぐに枯らしてしまう。大変だけど、お祝い花なのでそう簡単には捨てられない。このいつ捨てていいかわからない心理的負担は結構大きいのです。

 

つづいて贈り手

「ねえねえ、◯△会社さんに移転祝いのお花送ってくれる? 急で悪いんだけど、今日中にお願いできるかな?」

総務の人がお花を贈るよう頼まれるのはだいたい当日です。社内システム上で<胡蝶蘭、3万円>と入力し、自動的に発注します。そこに相手を想う喜びやお花を選ぶ楽しみもありません

「今日中に届けてもらいたいんですけど……」と申し訳なさそうに花屋に依頼しなければならない。他の仕事をやりながら胡蝶蘭を手配する作業は、ただただストレスでしかありません。

 

会社同士の付き合いがまずくならないように、とりあえずお花を贈った事実だけ欲しい。

 

お花は想いを込められる美しいギフトなのに、こんなのって悲しいですよね。贈られる胡蝶蘭だってかわいそうです。 

 

枯れた荒野がここにあった

誰もハッピーじゃない。だったらどうにか変えられないか。ここにビジネスチャンスがあるんじゃないかと思いました。

とはいえ、胡蝶蘭を送る慣習は結構前からあるもの。いきなり全てを解決するのは難しい。 まずはどこか一部分でもいいから変えられないだろうか。

 

僕は早速、変えられるもの/変えられないものに分けて考え始めました。

まず、上司の人が「今日中に送ってくれ」と突然依頼する流れは変えられない。総務の人が依頼を受ける流れも変えられない。じゃあやっぱり僕ら花屋が変わるしかない。

 

そこで生まれたのが、冒頭のロゴをお花で表現するというアイデアです。

完全オーダーメイドというSakaseruの強みを生かして積極的に提案していきました。

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(イメージカラーが黄色の会社さんに贈られたお花。真ん中に企業のロゴを添えて。)

 

ハッピーの連鎖は、まず贈る側の総務の方から始まります。

「え、すごい! こんな素敵なお花を贈れるんですか!?」と言って、自分の上司に自慢気に花の写真を送ってくれます。すると依頼した上司の方もハッピーになります。

今度は貰う側の総務や経営者の方が「え、すごい! こんな素敵なお花を頂けるんですか!?」と言って、会社に花を飾ってくれます。そして社員さんに花の写真を共有したり、SNSでシェアしてくれます。

その写真を贈った側の総務や経営者の方が見て「あ、喜んでもらえたんだ。よかった!」と、またまたハッピーになります。

 

こうやって胡蝶蘭の悲しいループが、ハッピーのループへと生まれ変わっていきます。

 

当たり前のところにビジネスのヒントが隠されている

ここまで「僕がこのビジネスを発見したんだ」的にカッコよく話してきましたが、実はこれは全て、お客様に教えてもらったことです。

最初にSakaseruに法人からのオーダーが入った時、何気なくその会社のロゴの色を使ってお花を作りました。

僕たちとしては当たり前の事だと思い普通に持って行ったんですけど、お客様の喜びようが全然違ったんです。

「めっちゃすごいんだけど! これどうやって作ったの?!」

って。 同じ価格のお花でも、お客様の感動値が圧倒的に違うことを目の当たりにしました。

 

「お花をもらって嬉しい。」

そのシンプルな一言が聞けるよう、今週も頑張りたいと思います!

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株式会社Sakaseru (英名 Sakaseru,inc.)

所在地:〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-2 #1307

設立:2015 10 14

https://www.sakaseru.jp/

 


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