「日本の人口は一億二千万人ぐらいいる。もし仮に全員が一円くれたら、一億二千万円も貰えるじゃないか」

こんな事を考えた事がある人もいるかと思う。筆者も幼少期、似たような事を考えた。

残念ながら日本国民が一個人に一円づつあげるという事は起きえないが、この発想にはお金持ちになるための大切な考え方がつまっている。今日はあなたがお金持ちになるための方法について書いていくことにする。

自分がどういう時にお金を払うか考えてみよう

今週一週間、あなたがどういう時にお金を払ったかを考えてみよう。

お昼ごはんを食べた時、缶ジュースを買った時、はたまた家賃を払った時。まあ個々人いろいろあるかと思う。

私たちは、何らかのものを買う時にお金を払う事が多い。これ以外の事でお金を払うことも時々あるけど、あまり多くはない。

ということは逆説的だけど、あなたが仮にお金を沢山貰いたいなら、人に何かを売ればいいという事になる。冒頭に書いたけど、日本国民全員があなたに一円くれたら、一億二千万円も貰えるのだ。じゃあ日本国民全員に、一円の商品を売りつけたら、それだけで売上はなんと一億二千万円になるのである。冒頭に書いた至極単純な発想を、現実的なルートへと落とし込む道こそが、お金持ちへの第一歩なのである。

実は今世紀中に大金持ちになった人達も、お金持ちになるにあたって使用した原理原則は、冒頭にかいた事とほとんど同じである。アラブの石油王は、石油を多くの人に売ったからこそお金持ちになれたわけだし、ビルゲイツもスティーブ・ジョブズも孫正義も、魅力的な商品を多くの人に売ったからお金持ちになれたのである。

サラリーマンがお金持ちになれない理由

このことを突き詰めて考えれば、サラリーマンがいつまでたってもお金持ちになれない理由もよくわかる。

サラリーマンの仕事は、基本的には上に言われた事を遂行する事である。営業職なら営業する事が仕事だし、技術開発ならば技術を開発する事が仕事だ。

会社は、大雑把にいえばサービスなり商品なりを売ることで儲けを出している。大局的に物事を眺めると、従業員というのは結局のところ商品開発の一要因にすぎない。

図解するとこうなる。例えばあなたが超面白い漫画を作ったとしよう。あなたが独自にそれを販売したとすれば、儲けの図式はこうなる。

・あなたの漫画→あなたの漫画を買う消費者。

次にあなたが大企業の従業員だとしよう。会社が作り出したサービスを顧客に売ったとしよう。設けの図式はこうなる。

・会社→(あなたの仕事)→会社の商品を買った消費者。

つまりだ。あなたが会社に所属している限り、あなたが売ってるものは会社の商品でしかないのである。会社の商品をたとえいくら売ろうがあなたは永遠に儲かることはない。だって消費者は”会社のサービス”にお金を払っているのであり、あなたにお金を払っているわけではないのだから。

だからあなたがどんなに売上を出した所で、会社に所属している限り、あなたたは会社の歯車でしかないのである。あなたが漫画を買う時、あなたは漫画に使われたインクとか紙に必要以上に余分なお金を払うだろうか。払わないでしょう?それがサラリーマンが稼げない、最大の理由である。

サラリーマンというのは、漫画で言うところのインクとか紙といった原材料費みたいなものである。どんなに質が高く、優秀だろうが直接的に対価を受け取れるような存在ではない。それ故に、お金持ちから最も遠い存在なのである。

副業が推進される本当の理由

勘違いしてもらっては困るのだけど、僕は誰でも起業しろみたいな過激な事を言うつもりはない。

サラリーマンの最大のメリットは、その安定性にある。言われた事さえすれば、毎月毎月キチンと給与が振り込まれるというのは、非常にありがたい事である。歯車は、キチンと稼働し続ける限り、安定した収入が支払われるのである。これはローリスク・ローリターン戦略である。

これの逆が、ハイリスク・ハイリターン戦略である起業だ。インターネット黎明期の頃にプロバイダーを立ち上げたり等の爆発的な需要が見込める分野に果敢に攻め込んでいった人達は、商品を売ることさえできれば爆発的な利益が見込める。一方、競争に負けてしまって商品が全く売れないと働いた時間が全て無駄になってしまう(それどころか多額の借金も背負うだろう)

この間の戦略が、ローリスク・ミドルリターンの副業となる。つまり副業の本質は、商品製造ならびにその販売なのである。小説でもいい。アプリでもいい。ゲームでもいい。なんでもいいから、売れそうな何かを作り続け、それがヒットするまで兎に角頑張り続ける。これが副業の本質といっても過言ではない。

まずは人が買ってくれそうな何かを作る事から始めよう。地道な活動を続けて、ファンを作る事に成功すれば、お小遣い稼ぎぐらいは簡単にできるようになる(一億人に一円の商品を売るのは難しくても、100人のファンに定期的に商品を売り続ける事はそう難しくはない。だからインターネットの有名人はサロン活動に躍起になるのである)

今も昔も、お金持ちになるための方法は全く変わっていない。頭なんてよくなくても大丈夫。つべこべ言わずに何かを作ることから始めよう。千里の道も一歩からである。

 

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松原 亮 氏(株式会社TOKIUM 取締役)
東京大学経済学部卒業後、ドイツ証券に入社し投資銀行業務に従事。
2020年に株式会社TOKIUMに参画し、当時新規事業だった請求書受領クラウド「TOKIUMインボイス」の立ち上げを担当。
2021年にはビジネス本部長、2022年より取締役に就任し、経費精算・請求書処理といったバックオフィスDX領域を牽引。
業務効率化・ペーパーレス化の分野で多くの企業の課題解決に携わってきた実績を持つ。

安達 裕哉 氏(ワークワンダース株式会社 代表取締役CEO)
Deloitteで大手企業向けの業務改善コンサルティングに従事した後、監査法人トーマツにて中小企業向け支援部門を立ち上げ、
大阪・東京両支社で支社長を歴任。2013年にティネクト株式会社を設立し、ビジネスメディア「Books&Apps」を運営。
2023年には生成AIに特化した新会社「ワークワンダース株式会社」を設立。生成AI導入支援・生成AI活用研修・AIメディア制作などを展開。
著書『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)は累計71万部を突破し、2023年・2024年と2年連続でビジネス書年間1位(トーハン/日販調べ)を記録。


日時:
2025/5/16(金) 15:00-16:00

参加費:無料  定員:50名
Zoomビデオ会議(ログイン不要)を介してストリーミング配信となります。


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(2025/5/8更新)

 

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