Amazon Prime Nowというサービスをご存知だろうか。一部の地域利用できる、「究極のお急ぎ便」サービスだ。
Prime Now(プライム ナウ)は対象エリアでのお買い物が1時間以内に届くプライム会員向けサービスです。
2時間便は無料でご利用いただけます。現在、東京都・神奈川県・千葉県・大阪府・兵庫県の対象エリアにてご利用いただけます。本ページ上部のボックス、もしくは専用アプリで郵便番号を入力の上、ご確認ください。対象エリアは、引き続き拡大いたします。
専用アプリからのみ利用できるサービスで、当日配送可能なAmazonプライムのさらなる上位バージョンと言っても良い。
さて、私は「新しいものはとりあえず試す」という方針なので、サービスが出た当初からこれを試してみた。
数カ月たって、Amazon Prime Nowは「禁断のアプリ」なのだ、と思う。
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サービスを使う前は、正直なところを述べると、あまり期待感は高くなかった。
「Amazonプライムでもかなり早く届くのに、これ以上早くしてどうすんだよ……」
というのが、多くの人の本音だろう。
アプリをインストールして開くと「売れ筋」というバナーが目に入る。
とりあえずは売れ筋をチェックするのがECの作法だろう。

家電やPCなどの分野は普段からAmazonでかなり使っていたので、Amazonプライムでは取扱があまりない、「食品」をタップすると……

大量の冷蔵・冷凍食品が出てくる。Amazonプライムと、Amazon Prime Nowの決定的なちがい。それは、冷蔵・冷凍食品を購入できることだった。
誠に感慨深い。まさか、ECでアイスを買うことができる日が来るとは……
当時、事務所で書き物をしていた私は、隣で働いている社員に向かっていった。
「アイスたべたくない?」
「食べたい」
「Amazonで売ってるんだけど。」
「意味がわからない」
信じてもらえなかった。
「Amazonでアイスが買える」と言われても、確かにピンとくるまい。
だが、隣人はアイスを食べたい、と言ったので、雪見だいふくとパルム、ビッグモナカを頼む。
決済は「2000円以上から」とあるので、(そりゃそうか)爽健美茶、炭酸水、コーラ、お菓子類をまとめて注文する。
私は仕事にまた取り掛かった。
1時間も経った頃だろうか。オフィスの呼び鈴がなった。インターフォンをとる。
「Amazonでーす。」
入り口に取りに行くと、そこには
一人のおじさんが、紙袋(下参照)を幾つか抱えてたっていた。

紙袋を受け取ると、冷たい。
「アイスだ……」
おじさんは、ありがとうございましたー、といって帰っていった。
しかし、私はAmazonの通常の注文にくらべて、猛烈な違和感を感じた。
なぜ、こんな違和感があるのか……。
まず、持ってきてもらった人が、「ヤマト」や「佐川」などの宅配業者ではない点。「近所のおじさん?」と思うような、見た目が普通の人が持ってくる。
二つ目は、「ダンボール箱」ではなく、紙袋で商品を持ってくる点。まるで近所のスーパーから買ってきたようなイメージだ。
そして配達の内容。「近くのコンビニに行けばいいじゃない。」と言うべき、アイスと飲み物、ちょっとしたお菓子など。
そうか。なぜなぜこんなに申し訳ない気持ちになるのか、わかった。
Amazon Prime Nowは、「近所のおじさんが、近くのスーパーで、買い物をしてきてくれた」ような、錯覚を覚えるのだ。
「おじさんを、パシリで使ってしまった……」というやるせない気持ち。近くのコンビニに行けば買えてしまえるようなものを、わざわざ近所のおじさんに依頼して買ってきてもらったような、そんな気持ちなのだ。
アイスはとても美味しゅうございました。
あれから、オフィスでアイスを食べたくなると、Amazon Prime Nowを使っている。
皆でお金を出せば、すぐにアイスも、飲み物も、お菓子も、届くのである。ちょっとした罪悪感と引き換えに、コンビニもスーパーに行かなくてよい。
Amazon Prime Nowは禁断のアプリなのだ。
(2026/10/26更新)
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