今の私は、お金を出して他人の力を借りて自分の仕事を回している立場ですので、どうやったら周りの人の協力を得られるのか、自分や周囲の人の時間を効率的に使えるのか、ムダな作業を減らせるのか、
といったことを、ずっと考えてきました。
自分一人で出来ることなんてたかが知れてます。
ただ振り返ってみると、必ずしも自分が心がけていたところとは違うところで人生が変わったと思います。
世の中一般の考え方とは少しちがうかもしれませんが、自分の経験のなかから心がけ的なものに絞って書いてみたいと思います。
1.自分で勝手に決めたルールに縛られすぎない
自分自身の効率を少しでも引き上げるということばかり考えていた時期。
参考になればと読書、人脈、考え方、勉強法など、いろんな分野でのレバレッジ術を披露している本田さんの本を一通り読みました。
もし一冊読むとすれば、全ての本のまとめみたいになっているレバレッジシンキングがおススメです。
簡単に言うと、何でもゴールを意識しながら取り組むことで、一見目的化しそうな手段やプロセスの所を100%やろうとしない、という点になろうかと思います。
自分で勝手に決めたルールに縛られすぎない、と言ってしまってもいいかもしれません。
例えば、本は最後まで読む事に意味があるのではなく、知りたい事を積極的に取りに行くものである、といった事ですね。
何でも最後までやろうとして途中ダラダラしてしまう人ほど、参考になる部分が多いです。
余談ですが、考え方としては、こちらも参考になると思います。
多くのひとは「辞める練習」が足りてない。
自分の意思で転校したり、部活辞めたりした経験がない。
「自分で辞めるとどーなるか」って経験してないから、会社だってそりゃ辞めるの怖いよね。
マレーシア人は「学校合わないな」と転校する。それが小さい頃の「辞めて結果を引き受ける練習」になるんだな。
(野本響子さんのNote)
他には「7つの習慣」も優先順位の付け方等で参考になる部分もあります。
2.異質との出会いは人生を加速する
少し系統が違うのですが、上記で目の前の仕事の優先順位をつけられるようになったと。
で、その次は目の前の仕事を頑張るだけが最短ということでもないよという話になります。
目の前の効率を求める人からすると、逆説的に聞こえる人もいるようですが、大きなキャリアの変更等は少し離れた知り合いからもたらされることが多いようです。
「弱い紐帯の強み」とは、米国の社会学者マーク・グラノヴェッターが発表した社会的ネットワークに関する仮説です。
グラノヴェッターによれば、新規性の高い価値ある情報は、自分の家族や親友、職場の仲間といった社会的つながりが強い人々(強い紐帯)よりも、知り合いの知り合い、ちょっとした知り合いなど社会的つながりが弱い人々(弱い紐帯)からもたらされる可能性が高いといいます。
これを「弱い紐帯の強み」の理論と呼びます。
(日本の人事部)
友達が増えすぎて管理しきれないとか、自分は仲良い友達が数人いればいいという人が多いのも分かります。
しかし、リクルートの江副さんの言葉だったでしょうか。
「異質との出会いは人生を加速する」というのはまさにその通りで、仕事等での直接的な利害関係がないような、でも全くの同年代でもないいわゆる「斜めの関係」の人と関係を築いておくと、夜中にいきなり連絡が来たりというのもままあります。
リンダ・グラットン氏の著書「ライフシフト」の中でも、将来は多世代が一緒に暮らす時代になることが示唆されている一方、その対比として現状の多様性の無さが指摘されています。
これまでの3ステージの人生では、同世代の人たちが一斉行進するように人生のステージを進むため、年齢層ごとに人々が隔離されて生きる欧米型の社会が出現した。
子どもは学校に通い、高齢者は引退して余暇を楽しむ。
そして、それ以外の世代は、職場で互いに接し合うという形態だ。
現状では、高校までは多くの人が同年齢の人に囲まれる、通常の社会からは明らかにずれた環境で多くの時間を費やすわけですが、少しでも意識して外の人と話す事で世界が広がります。
また「斜めの関係」は、自分にしっかりとタグ付けをすると効果が倍増する気がします。
若い人とかで僕はこういうことをやりたいです!と発言したりするのは、個人的には大変好きです。その宣言の中には領域とか方向性とか、せめて聞いた人がこういう時には声をかけようと思えるくらい具体的であればいいなと思います。
私自身もぜひいろんなことを宣言してみて、他の人からのチャンスも積極的にもらえる自分になりたいですね。
3.とりあえず騒いでヘルプを出す
ここまでは、ちょっと強気?というか行動力のある人あるあるなネタが続きましたので、普通のひと?でもできるネタも紹介したいと思います。
上のタグ付けにも似ていますが、タグは何も強みだけではないということです。
実は自分の弱みをさらけ出すということも、一見カッコ悪いように見えて立派なレバレッジの方法の一つだと思います。つまり、ヘルプを出すということです。
例えば、彼氏(彼女)が欲しい、ということを周りに言うのも一つのヘルプであり、近くの面倒見のいい誰かが声をかけてくれることもあるでしょう。
だから、テレパシーや念による通信を使えるある一部の人を除けば、何がしかの発信はしておくに越したことはないと思います。
私が心がけているのは、とりあえず騒ぐということです。
格好つけてその場はやりすごせても、根本的な問題解決にはなりません。
ただし、忙しい人にお会いする時にはぜひ気をつけたいことがあります。
それは「どうしたらいいでしょうか?」と回答を相手に求めすぎないこと。むしろ、「こういう事をしようと考えていますが、こういう部分で助けてもらう事は可能でしょうか?」と自分の中でしっかりと整理しておき、相手の時間を奪わないようにするのはマナーです。
4.先輩にしてもらったことを後輩に返す
体育会系の人や、寮生活とかを経験したことのある人ならイメージしやすいかもしれないですが、上の人にお世話になったものは、なかなかその人に直接返せる機会に恵まれないというのが世の常です。
そんな時によく行われるのが、であれば、後輩へ返そうというやつです。
自分自身が先輩から美味しいところに連れていってもらったなら、今度は自分が後輩を連れていっ
てあげます。
奢らなくてもできる方法もあります。
私の知り合いでものすごい人たらしの先輩がよくやる技ですが、「今回は僕が出すから、次回は出して作戦」も結構効果が大きいです。
経済効果としては、割り勘とそう変わらないかもしれません。次回がなくてそのまま奢るだけになるケースもあるでしょう。
でも、最初に奢られた方は次は自分が、と思ったり、その人のために何かお返ししようとか思えるかもしれません。
個人的にも結構好きなので、一度騙されたと思って、ぜひ試してみてください。
ただし男性が女性に奢る時など、場合によっては意味合いが変わってしまうこともありますのでくれぐれも使う場面にはご注意を。
「人生を加速する」と言っても、別に本田直之さんやホリエモンのようなアグレッシブ系の方の専売特許ではないと思っていまして、要は目の前のことにしっかり取り組みつつ、周りの人からも協力の得やすい「愛されキャラ」になりましょうということなのかもしれません。
ぜひ、気軽なレバレッジをお楽しみください!
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【著者プロフィール】
著者:ひろすぎ
30代、都内勤務の兼業投資家。
どうやったら普通の人がお金に困らない暮らしをできるかを模索し、自ら実験する日々。株、不動産をはじめ、いくつかの事業を展開。趣味はお散歩とお酒、旅行です。
(Photo:Johan)