資料を作っても、ブログを書いても、なかなか言いたいことが伝わらない…という方は多いかもしれません。
「資料のつくり方」
「ブログの書き方」
などのノウハウ本や記事を覗いても、今ひとつ「ビシっと伝わるものが作れない」という方は多いのではないでしょうか。
そう言った本や記事は、ある程度ボリュームを確保するため、様々なものを盛り込まざるを得ないため、本質的な部分がよく見えないのです。
しかし、実は営業用資料でも、企画書でも、ライフハックブログでも、セミナーテキストであっても、「読まれる売り込み資料」は、本質的には皆似たような構成となります。
「同じ」と言ってもいいかもしれません。逆に言えば、これどおり作れば、一定のクオリティが得られる、ということでもあります。
もちろん例外もあります。文章力で読ませたり、奇抜なビジュアルで人をひきつけたりする手法もあります。
ですが、奇をてらわずオーソドックスなものをきちんと作りこむほうが、結果的には効果も高いことが多いので、最初はテンプレート通りのほうがうまくいきます。
実際、私がコンサルティング会社に在籍していたとき、提案書を作成する際は、多少のバリエーションはあれど、ほぼこの形式によって作成していました。シンプルで分かりやすいので、プレゼンの時もかなり楽だった記憶があります。
では、具体的にはどのような構成なのか、説明しましょう。
構成は次の通りです。
①相手の悩みを提起
課題にアプローチしなければ、相手が「読もう」という気持ちにならない。
②一般的な解決策
多くの場合、相手が「課題」と感じることに対しては何かしらの手を打っている可能性が高い。が、えてしてそのような課題は難易度が高いため、未解決である。
③うまく解決しませんよね、という共感と、じゃあどうすればいいのか?という問いかけ
双方向のやりとりを意識する。ここで重要なのは「共感」を作り出すことである。相談を受けているようなイメージで、読者に問いかける。
④シンプルなコアコンセプトの提示
一言で、今までの解決策とのちがい、この解決策の利点をわかりやすく提示する。ここは「キャッチ」になる。
⑤コンセプトの根拠の提示(数値、権威など)
説得力を持たせるための資料を付ける。主に数字が使われるが、数値化できないものも多い上、数字というのは共感力が低いので、権威や実績などが用いられるケースが多い。
⑥具体例、事例の紹介を通じた「自分でも出来そう」の醸成
コンセプトだけでは提案された人は「使ってみたい」とは思わない。使ってみたいと思ってもらうためには「事例」が必要である。
その際に事例は「私でもできそう」を重視する。
⑦まとめ
使ってもらうための「最後のひと押し」をする。
以上を見て頂いてお分かりかもしれません、売り込み資料の本質は、「説明ではなく、相手との会話」を意識することです。
つまり、構成が「読者との双方向のやりとり」になっていることがポイントです。
なお、この記事はこの構成を元に作られました。ご参考としていただければ幸いです。
ティネクト(Books&Apps運営会社)提供オンラインラジオ第4回目のお知らせ。

<本音オンラインラジオ MASSYS’S BAR>
第4回テーマ 地方創生×教育
2025年ティネクトでは地方創生に関する話題提供を目的として、トークイベントを定期的に開催しています。地方創生に関心のある企業や個人を対象に、実際の成功事例を深掘りし、地方創生の可能性や具体的なプロセスを語る番組。リスナーが自身の事業や取り組みに活かせるヒントを提供します。
【ご視聴方法】
ティネクト本音オンラインラジオ会員登録ページよりご登録ください。ご登録後に視聴リンクをお送りいたします。
当日はzoomによる動画視聴もしくは音声のみでも楽しめる内容となっております。
【ゲスト】
森山正明(もりやま まさあき)
東京都府中市出身、中央大学文学部国史学科卒業。大学生の娘と息子をもつ二児の父。大学卒業後バックパッカーとして世界各地を巡り、その後、北京・香港・シンガポールにて20年間にわたり教育事業に携わる。シンガポールでは約3,000人規模の教育コミュニティを運営。
帰国後は東京、京都を経て、現在は北海道の小規模自治体に在住。2024年7月より同自治体の教育委員会で地域プロジェクトマネージャーを務め、2025年4月からは主幹兼指導主事として教育行政のマネジメントを担当。小規模自治体ならではの特性を活かし、日本の未来教育を見据えた挑戦を続けている。
教育活動家として日本各地の地域コミュニティとも幅広く連携。写真家、動画クリエイター、ライター、ドローンパイロット、ラジオパーソナリティなど多彩な顔を持つ。X(旧Twitter)のフォロワーは約24,000人、Google Mapsローカルガイドレベル10(投稿写真の総ビュー数は7億回以上)。
【パーソナリティ】
倉増 京平(くらまし きょうへい)
ティネクト株式会社 取締役 / 株式会社ライフ&ワーク 代表取締役 / 一般社団法人インディペンデント・プロデューサーズ・ギルド 代表理事
顧客企業のデジタル領域におけるマーケティングサポートを長く手掛ける。新たなビジネスモデルの創出と事業展開に注力し、コンテンツマーケティングの分野で深い知見と経験を積む。
コロナ以降、地方企業のマーケティング支援を数多く手掛け、デジタル・トランスフォーメーションを促進する役割を果たす。2023年以降、生成AIをマーケティングの現場で実践的に活用する機会を増やし、AIとマーケティングの融合による新たな価値創造に挑戦している。
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(2025/6/16更新)
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