日本人は特に、仕事に対して真剣な人ほど、会社や上司に対しての不満を言うのがみっともない、という意識があるように感じる。
私は「日本人は」という物言いはあまり好きではない。たまたま私の身の回りがそうであるだけなのかもしれない。
だが傾向として、たとえ事実であっても前の会社のことを悪くいう人は敬遠され、「意識高い人」は会社への不平不満を言わないものだ、との認識を持っている人は少なくないのではないだろうか。
つい先日、大変仕事のできる知人と食事をした時だ。彼は現在、社長との関係が悪く、会社で十分に力を発揮できていないようだった。
その方に責任の一端があるのかとも思ったが、周りの方々の話を聞いたり、業績の数字を聞くとどうやら社長の側に多くの問題があるようだった。
だが、その方は社長や会社への不満をほとんど口にしなかった。
「私が変わればいいんですけどね」
と彼は言う。私は、こういう方が日本においては歓迎されるのだろうと感じる。
一方、中国やアメリカの方は会社に対しての不満を日本人と比べてはっきり口にする傾向にある。
新将命氏は著書、「経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目」の中で、アメリカ人、中国人などは給与への不満をはっきりと口にする、と述べているが、これは私の経験とも一致する。
もちろんはっきりと言い過ぎてトラブルになるケースも多いようだが、「不平不満は労働者の権利である」という法的解釈もあるとのこと。
Facebookなどのオンラインのメディアで会社や上司の愚痴を言うのは、労働者の権利であり、不当な解雇がなされればNational Labor Relations Act(日本でいう労基法や労働組合法)で守られるという法的解釈を、NLRB(全米労働関係委員会)が出したというお話。
(企業法務マンサバイバル)
愚痴を奨励するつもりもないし、不満ばかり口にする人と一緒に酒を飲んで楽しいか、と言われればそんなことはないのだが、「不平不満を言うのが、恥ずかしいことである」という宗教がかった認識はいかがなのものかと思う時もある。
そういった空気が蔓延する会社においては、「不平不満は本人の問題」とする認識が大勢を占めるようになるからだ。
昨日、ある会社の新卒採用をやっている方から、このような話を聞いた。大学の就職課や就活支援コンサルタント(?)は次のようなことを言うそうだ。
「エントリーシートはラブレターで、就職は結婚のようなもの」
丁寧にかけ、という話なのだろうが、会社は仲間・家族と言った意識も見え隠れする。おそらくこの「仲間意識」が、不平不満を言わせるのをためらわせるのかもしれない。
会社において不平不満を言わせないという、同調圧力は思ったより大きい。
だが、ある経営者は、不平不満についてこう述べた。
「不平不満を言えない会社は息苦しいですよ。とても。だからうちは不平不満歓迎です。
正直言えば私は従業員に満足してもらっては困る。向上心を失いますから。だから、不平不満を言わせないのではなく、「不平不満を行動に結びつけるにはどうしたらよいか」をいつも考えています。」
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(Photo:Aitor Calero)