現代は無力感を感じやすい時代だ。
地域や家族といった伝統的コミュニティが衰退し、特定の目的のために集まった人々が存在する企業が大きな力を持ったからだ。
かつて地域コミュニティや家族の中では、ひとは「存在しているだけ」で価値があった。
どうやって暮らしているのかどうかもわからないおじさんや、暇そうなおばさんたち、彼らも「地縁」の中で、居場所を持っていた。
道行けば、近所の誰かが声をかけるし、話し相手にも不自由はしない。そういった「何かに属している」という安心感は、彼らを孤立から守った。
だが、現代はそうではない。
そもそも「企業」は弱者を受け入れることはない。コミュニティに加入することにそもそもかなりのハードルが設けられている。
コミュニティに貢献できるか、お前はどれほど役に立つのか、人がそういった審査を受け続けるのが企業というコミュニティだ。
企業の中で存在価値が認められない人はどうなるか、それは圧倒的な孤独と無力感の中に生きることになる。
企業には自分ができること、出来ないことがはっきりと「権限」という形で区別されている。企業は自分がコントロール出来ないことで埋め尽くされている。
一般社員が上司に感じる無力感はおろか、社長ですら自分のコントロール出来ない「マーケット」に無力感を憶える。満員電車の中で感じるあの大勢のイライラは、本質的には無力感に起因する。
そういった無力感に苛まれるとき、どのように行動したら良いのか。
もちろん、能力を高めて「企業の中で存在価値を出す」のも一つの手である。しかし、多くの方がご存知の通りだれもが仕事をうまくやれるわけではない。
大企業においては課長以上になれる可能性は10%程度だ。
そのような場合、本質的な解決策は一つしかない。
評価基準を企業に依存しないこと、つまり仕事以外の価値観を複数持つことだ。
たとえば、副業をするなり、趣味の釣りでも、囲碁でもよい。自転車や登山といったスポーツでもよい。人によってはブログを書いたり、絵やマンガを書いたりするなど、創作活動をしてもよい。
外部の評価基準に依存せず、自分で評価基準を作り、自発的に学習を行うことが、価値あるものを生み出すこともあるのだ。
(参考記事:【大学探訪記 Vol.22】コスプレの研究をする大学の先生がいた。)
アメリカでボランティアが盛んな理由の1つは、逆説的だが日本以上に、お金の所有での序列化が進んでいるからだ。金を稼ぐこととは別の物差しを持つことで、人は健全に生きることができる。
モノサシが一つだけの人は、本当に生きづらい。
当たり前だが、企業やビジネスで成功できなくても、本質的に人そのものに存在価値があることは間違いない。
会社の中での無力感は、企業のモノサシで生きているだけでは絶対に解決できない。
企業の外で、企業の評価をうけない活動の中に活路がある。
(2026/4/30更新)
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【大学探訪記 Vol.23】恐竜「トリケラトプス」の本当の姿を追求する先生がいた。
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【大学探訪記 Vol.21】人間は、なぜ1種しか地球上に存在しないのか?という疑問に迫る。
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