今月1日にW杯アジア最終予選がスタートし日本代表は2戦をして11敗。結果以上にまずい状況になっている。

試合内容に関しても言いたいことはたくさんあるが、今回はそこから感じてしまう日本のダメさについて書こうと思う。

 

まず言いたいことは、「変化することをなぜそんなにも嫌がるのか。」

代表戦に対する意見を見ても、批判されるのは若手ばかり。本当にこの2試合の責任は若手なのか。むしろそのミスをリカバリーできないベテランが叩かれるべきではないのだろうか。

結果的にもうあの若手は使わないほうがいい、あいつのせいで負けたんだとか。ばかばかしすぎて何も言えない。

 

これは日本人特有なのだろうか。例えばアルゼンチンが負ければメッシがダメだ。ブラジルが負ければネイマールのせいだ。など、海外ではエースが叩かれるのは当たり前だ。それが一流としての宿命でもある。

なのにこれから日本サッカー界を引っ張っていくであろう若手のミスばかり文句を言うのは、本当にどうかしてるとしか思えない。

 

これは日本企業におきかえて話をしても、同じことがおきているのではないだろうか。

若手が結果を出す事で自分の立場が脅かされると考える上司、自分のルールで部下をコントロールする上司、部下に好かれるため優しくする上司。

その一方で、

言われたことしかやらない部下。自分の意見を言わない部下。飲み会で上司の愚痴ばかりいう部下。働いている企業がダメとわかっているのに転職しない部下。

普通に考えて、やばい状況である。人は何かに縛られるものだ。

でも誰が今の会社で働けと言ってるのだろう。それは自分自身が勝手に思っていることではないのか。

 

でもそういう人達が代表戦の批判をしている。しかも若手に対して。もちろん、若手であろうと代表の試合にでるってことは結果が必要だし、結果を出さないことにはスタメン起用はない。

でもよく考えてほしい。なぜ本田や香川、長谷部はミスをしているのにスタメンで起用されるているのだろうか。もちろん彼らにはこれまでの結果があるからだろう。

でも若手を批判するように、この試合だけを見るなら批判する相手はむしろ海外組であるべきだ。

今回のW杯アジア最終予選突破だけを考えれば海外組を起用したほうがいい。でもそれを続けることに日本サッカー界の未来はあるのだろうか。

 

企業においてもそうだ。目先の売上だけ考えてはいないだろうか。10年後の未来を本気で描けてるのだろうか。

改めになるが、変化にすることを嫌がってはいけない。日本サッカー界も15歳でJ契約をした久保をはじめ、明るいニュースがある。

この2試合で起用された若手もそうだ。浅野はゴールという結果をだしている。彼らが今の海外組からスタメンを獲得することが本当の意味での日本の成長に繋がっていくはずだ。

仕事においても、若手が活躍するのはいいことだし、これから日本を作るのは若手だ。だからこそ上司はしっかりと部下と向き合いときには厳しくする必要はある。それが上司としての役目であるからだ。ただ、それが感情的な物では意味がない。

 

最後になるが、著者は小学生からずっとサッカーをしている。そして今でもサッカーに対する想いは強い。だからこそ、代表の若手選手のミスに文句を言う人の理解ができない。

 

上司がそんな人だったら私はすぐにその会社を辞めるだろう。はっきり言って無駄でしかないからだ。若手のミスを笑うような組織には、価値がない。

 

(書き手:いのうえまさる)

 

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安達 裕哉(あだち・ゆうや)
ティネクト株式会社 代表取締役/ワークワンダース株式会社 代表取締役CEO
Deloitteにてコンサルティング業務に従事後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサル部門立ち上げに参画。大阪・東京支社長を経て、2013年にティネクト株式会社を設立。
ビジネスメディア「Books&Apps」運営。2023年には生成AIコンサルティングの「ワークワンダース株式会社」も設立。
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(2025/6/2更新)