どうも、しんざきです。先日長男と人生初スキーに行きまして、死ぬほど転がってきました。危うく死ぬところでしたが面白かったです。
先日、「興味が連鎖する子」についての記事を書かせて頂きました。こちらです。
簡単に言うと、
・何か一つのことが分かった時、それだけで満足しないで、次の疑問に発展させることが出来る子。
・一つの興味が満たされた時、更にその次は、という興味を見つけられる子。
・更に、それを大人に聞くことが出来る子。
は大体伸びる、そのバロメーターになるのが「じゃあこれはどうなの?」という質問だ、という感じの話でした。
で、上記の記事の最後の方でもちらっと書いたんですが、「こういう指向はどうやったら育つのか」についてもうちょっと詳しく書いて欲しい、というようなお声を複数頂きました。
ちょっと前提を置いておきたいんですが、私は小学三年生男児、及び5歳の双子女児の父です。その為、子育ては大絶賛経験中ではありますが、別にベテラン育児ストでもなんでもなく、育児の正解など持ち合わせておりません。
そもそも、育児に正解なんてものは存在しなくて、子どもによって、家庭によって、時期によって、適したやり方は変わってくるのだろう、と思っています。
大事なのは、
「親が、育児について真剣に考えること」
「真剣に考えた上で子どもに接すること」
「育児のやり方が適しているかどうか確かめる為に、子どもをちゃんと見ること」
「適していないかな?と思ったらこだわらないで修正すること」
だと思っています。これを夫婦間で共有しながら行う。育児におけるPDCAサイクルですよね。
ですので、以下に書くことは、「しんざき家で、今のところは上手くいっているように思う、当面続けるつもりの方針」に過ぎません。その上で、参考になるようなところがあれば参考にしていただければなーと思います。
今やっていること、やろうとしていることをざっくりまとめると、以下の3点になります。
・子どもが口に出した疑問や質問は、それがどんなものだろうと出来る限り拾って対応してあげる
・全て答えるのではなく、ちょっと謎を残す、あるいは新しい謎を提示してあげる
・もし自分で考えて謎の答えを見つけられたらちゃんと褒めてあげる
勿論、疑問の中身やその時の状況(出社3分前とか)次第で、出来ることも出来ないこともありますが。出来る限りはこうしていきたい、という大方針です。
目標というか、目的はやっぱり三つあります。
・興味や好奇心を表に出すことは悪いことじゃないんだ、と教えてあげること
・新しい知識を身に着けることの楽しさを教えてあげること
・知識と知識はつながっていて、一つの知識からまた別の知識を知ることが出来るんだ、と教えてあげること
これらの目標が達成できれば、多分「興味が連鎖する」子に育ってくれるだろうと私は考えていて、その為の方針として上の三つを採用している、ということなんです。
この先方針を変える可能性は勿論ありますが、今のところは「興味を連鎖させつつ、どんどん表に出す」ように育ってくれている、ように思います。
以下は補足です。
これは私の持論なんですが、「子どものモチベーションは成功体験が、テクニックは失敗体験が育てる」ものだと思っています。
何かの挑戦が上手くいくと、嬉しい。嬉しいからまたやりたくなる。これがモチベーションに繋がる筈だ、と。
何かの挑戦が失敗すると、悔しい。悔しいから何故失敗したかを考える。失敗しない方法を身に着ける。これがテクニックに繋がる筈だ、と。
特に小さい子どもにとって、コミュニケーションは挑戦の連続です。
どんな風に対話すれば上手くいくのか?を、彼ら、彼女らは常に試行錯誤しています。だから、対話や会話が上手くいけば、またその対話や会話を繰り返したくなる。勿論子どもによって色々でしょうけれど、基本的には、そうやってコミュニケーションに対するモチベーションって育つんじゃないかなあと、ここまでの経験では考えている次第です。
子どもの好奇心は旺盛でして、「ねえこれなんで?」「なんで?」「なんで?」という質問は、相手にしてあげている限り後から後から出てきます。「なんで夜は暗くなるの?」「なんで氷は冷たいの?」といった素朴なものから、「パパはなんでおとこのこなの?」「じゃがいもはさつまいもじゃないの?」といった哲学的なものまで、色々あります。
で、それがどんなものだろうと、答えが出せるものだろうと出せないものだろうと、可能な限り「疑問」は拾うようにしています。
この時、相手のその時点の知識に合わせる、ということは、私はあんまりしません。
「なんで氷は冷たいの?」と聞かれれば、相手が5歳児であろうと、「氷が冷たいというか、水の温度がどんどん下がっていくと氷っていう形になるんだよ」「冷たく感じるのは、触った時の手の温度より、氷の温度の方がずっと低いからだよ」というように、なるべく妥当な感じで教えます。
子どもにとっては、知識を得られることだけではなく、「親が、自分の疑問に真面目に答えてくれた」というだけでも成功体験になるんですよね。質問に、答えが返ってきた。だからうれしい。
まずは、この成功体験を積み重ねることで、「大人に質問すること」「興味や好奇心を表に出すこと」をなるべく気軽に行えるようになって欲しい、というのが私の希望です。この場合、質問や答えが科学的に妥当かどうか、というのはまだあんまり関係がありません。真面目に考えて答えさえすれば成功体験になる筈です。
次に、「興味の連鎖」という話が出てきます。
親が答えて全部分かってしまえば、「興味を満たす」という目的自体はそこで解決してしまいます。出来ることなら、そこから更に踏み込んで、もう一つ興味を掘り下げるという経験をして欲しい。
これは、話のテーマによってかなり状況が変わってきます。ケースバイケース、アドリブ万歳です。
さっきの「氷は何故冷たいのか?」という質問であれば、「温度」という言葉から「おんどって何?」という質問が出てくれば万々歳です。ここは分かんなさそう、というところでもちょっと残しておく。
質問がそもそも難しい時、あるいは調べないとわからないものであるときには、素直にそういうようにしています。で、出来れば「〇〇ちゃんはどう思う?」という形で、自分でも考えてみるように誘導を試みてみます。
例えば、私は「お空に星はいくつあるの?」という質問に、咄嗟に正確な答えを返すことが出来ません。都会で見える範囲の明るさの星が視野内に幾つあるか、という範囲であれば、調べればわかるかも知れませんが、少なくともその場ではあてずっぽうになります。
こういう時は、「うーん、パパでも調べてみないとわかんないなー」と、まず言います。で、「調べてあげるけど、〇〇ちゃんはいくつくらいだと思う?」と聞いてみます。そうすると、「いっぱい!」と帰ってくるときもあるし、「うーん、分かんない」と帰ってくるときもあります。
そういう時、「明るい星と暗い星があるよね?明るい星なら数えられるかな」とか水を向けると、子どもは「明るい星と暗い星はどう違うのか」という新しい疑問、新しい興味を見つけてくれたりします。基本的には、「質問に対する答えをキーにして、他の話もしてみる」というパターンが上手くはまることが多いです。
勿論、いつもいつもこの会話通りに上手くいくわけではありません。上手く誘導出来ることもあれば、唐突に話が明後日の方向にぶっ飛ぶこともありますが、「質問を起点に会話を続ける」と、その会話の間に新しい興味を見つけてくれることは割と頻繁にあります。
こういう成功体験の積み重ねで、「興味をつなげられる」スタンスが育ってくれるんじゃないかなあ、と。今の私はそんな風に考えています。
繰り返しになりますが、これは飽くまで、「現時点におけるしんざき家の方針」です。家庭によって、子どもによって、時期によって、適したやり方は変わってくる筈です。
ただ、この先子どもがどんなに大きくなっても、「真剣に子どもとの接し方を考え、それを実行する」というスタンスについては、いつも変わらず続けたいと、そんな風に考えている次第なのです。
あと、全然関係ないんですが、今の私は「パパはプリキュア?プリキュアじゃないの?プリキュアでしょ?」という、次女から出社直前に投げられた三段階質問にどう答えるかを考えているところです。
おそらく私はプリキュアではないと思うんですが、次女の中ではかなりの確度でプリキュアのようです。どなたかプリキュア経験が長い方、次女にどう答えればいいか、アドバイスがあれば教えて頂けないでしょうか。よろしくお願いします。
長くなりましたが、今日書きたいことはそれくらいです。
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【プロフィール】
著者名:しんざき
SE、ケーナ奏者、キャベツ太郎ソムリエ。三児の父。
レトロゲームブログ「不倒城」を2004年に開設。以下、レトロゲーム、漫画、駄菓子、育児、ダライアス外伝などについて書き綴る日々を送る。好きな敵ボスはシャコ。
ブログ:不倒城
(Photo:Mark Peers)