昨今、発達障害が話題だ。NHKで特集が組まれた事を知っている人も多いだろう。

そもそも発達障害って?

発達障害の原因は、まだすべてが明らかになっているわけではありませんが、脳機能の発達のアンバランスさにあるとされています。そのため、特定のことには非常に優れた能力を発揮する一方で、ある分野は極端に苦手といったようなことが生じます。
このような得意なことと苦手なこととの差、いわば凸凹は、大なり小なり誰にでもあるものです。ただ、発達障害があるとされる人は、凸凹の差が非常に大きく、そのために生活に支障をきたしているという状態なのです。

発達障害は行動や認知の特徴(「特性」)によって、様々な個別の障害に分類されます。主なものとしては、ASD(自閉症スペクトラム障害)、ADHD(注意欠如・多動性障害)、LD(学習障害)の3つがあります。

(NHK福祉ポータル)

2017年上半期のインターネット流行語大賞ノミネートは、間違いない。

 

世間には発達障害を個性だとか甘えだとかいう人もいるが、それは完全に間違いだ。

発達障害は最新の研究により、脳の複数部位が傷害されたような状態と同じだという事がわかってきた。これはf-MRIという装置を使うことで、科学的に証明されている。

 

話題は少し変わるが、キレる老人についての話題を聞いたことがある人はいるだろうか?

これは老人は落ち着いていて、若者の方がやんちゃだという定説の真逆をいくような話で、実は問題を起こすのは若者よりも年配の方が実は多いという話である。

ひょっとしたら実例を思い浮かべて実感できる人もいるかもしれない。

 

実はこのキレる老人問題は、私達も馬鹿にできない要素が多分に含まれているのである。

簡単にいうと、実は年齢を重ねていく事で、実は誰しもが発達障害的な気質を獲得せざるをえず、それが中高年になって顕在してしまうという話だ。

これは本当に大切な話なので今日は発達障害についての話題を交えつつ、キレる中高年についてを話していこうかと思う。

 

人間、誰もが発達障害と同じ気質を獲得する可能性がある

最貧困少女というルポを書かれた鈴木大介さんという方がいる。彼は最近、脳が壊れたという本を上梓された。

この本、滅法面白いので是非みなさんに読んでほしいのだけど、注目すべき点として、定型発達者である鈴木大介さんが脳梗塞を患った結果、発達障害のような症状を疑似体験するという事が実例をもって書かれているという点があげられる。

 

若い頃からハードワークを重ねて身体をボロボロに酷使した結果、脳梗塞を患い、脳の機能を損失されてしまったという不幸な現実をベースに書かれた本なのだけど、僕はそこに記載されている内容をみて心底驚いた。

「この本に載ってる鈴木大介さんの症状は、まさに発達障害の人の姿そのまんまじゃないか」と。

 

鈴木大介さんは、もともと非常に能力が高く勤勉な方であったようで、自分で何でもかんでもできるタイプの人間であったようだけど、脳梗塞を患って脳に障害をおった事で、初めて物事がやりたくてもやれない人の痛みが理解できたとのことである。

 

世間ではナマケモノや使えないといわれて排斥されがちな発達障害者だけど、実は鈴木さんが陥った「事がやりたくてもやれない」という状態がまさに発達障害の人が苦しむ症状そのものである。

そしてそういう状態に、定型発達者である鈴木大輔さんが脳梗塞となり、脳の障害を負った結果陥ってしまったという事実は、実に興味深い。

 

実は脳梗塞という病気は、普通に障害無く生まれ育った私たちにも無縁ではない病気だ。

人間、血液を体中に循環させるために誰しも血管を備えて生まれ育つのだけど、この血管は年齢とともに必然的にボロボロになる。

赤ちゃんの皮膚と90歳の老人の皮膚を比べればわかるとは思うが、人間永遠に若くあり続けるのは不可能だ。血管は目に見えにくいけど、皮膚と同じく長生きするにあたって必然的にボロボロにならざるをえない器官の1つである。

 

血管が駄目になると、当然のごとく血流が途絶える。

血流が途絶えると、栄養の補給が根絶されるので、組織は必然的に死ぬ。こうして私たちは誰しもが必然的に脳梗塞を患う事になる。

そうして脳の複数部位が傷害された結果、私たちはみんながみんな、発達障害的な素因を抱える可能性を抱えているのだ。

 

こうして遅れて発達障害を患う事になった人が、それを現実として直面させられた時に何を覚えるかというと、それはもう間違いなく怒りなのだ。

それまで簡単にできてた事ができなくなり、おまけに本人はそれが何でできなくなったのかを理解できないとしたら、キレるのも当然だろう。

見も知らずの他人から

「なんでこんな簡単な事もできないんだ!」

なんて言われようものなら、「うるせー」となるのが当然の反応だろう。

だって何でできくなったのか、本人もよくわかってないのだから。

 

備えさえあれば、辛い現実にも耐えられる

人間、予想外の現実をぶつけられると辛いものがある。ある日突然、それまでの平穏な現実から一転してハチャメチャに激烈な状況に移されて、適応できる人はそう多くないだろう。

それだからこそ、健常な人は発達障害を持つ人について真摯に学ぶべきだと思うのだ。

年を重ねれば必然的に誰しもが多発脳梗塞を患い、鈴木大介さんのようになるリスクがある。そうなる可能性がある事をわかっているのに、見ないふりをしてもいいことなんて1つもない。

 

人に寛容になれる為の勉強は、周り巡って自分が駄目になってしまったときの為の緩衝材となりえるのである。

仕事が遅い人、面倒くさい人についてあなたがイラつく気持ちは痛いほどよくわかる。僕もそういう人に怒りを感じてしまうのは事実だ。

けどそれを異物として、己の価値観から排斥することだけは、踏みとどまって欲しい。人類みな兄弟である。

 

情けは人のためならず、めぐりめぐって己がためである。

あなたが発達障害について理解を深めれば、自身が高齢者となり発達障害のような気質を獲得した時、かならず己のためになるだろう。そのときは必ずやってくる。

備えあれば憂いなし、だ。

 

 

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(2019/2/7更新)

 

【プロフィール】

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高須賀

都内で勤務医としてまったり生活中。

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