幼い頃、疲れるというのは、運動のしすぎで疲れるとか、勉強のやりすぎで疲れるといったものしかないと思っていた。

けど、歳を重ねるにつれて疲れるという現象にも結構いろいろあるという事が、否が応でもわかるようになってきた。

 

幼い頃に考えていたようなシンプルな疲れは、対処はそう難しくはない。

大抵の場合、しばらく時間がたてばすぐに収まる。

 

けど、大人になってからの疲れというのは、そういうわかりやすいものだけではない。

中にはかなり複雑な処置が必要なものもある。

そういうものの存在をしっかりと認知し、それに対するケアもしっかりと認知していないと、中年以降は健やかに生活を送ることは難しくなる。

 

「今まで普通にできていた事が、何もできなくなる」タイプの疲労感は対処が本当に難しい

ありがたい事に僕は鬱はまだやらかしていないのだけど、一つ結構厄介な疲労を抱えている。

「何もできなくなる」タイプの疲労感だ。

 

具体的に説明するのは結構難しいのだけど、頭の中をモヤが巻き続けている感覚とでもいうのが一番近いような気はする。

たぶん、似たようなタイプの疲労にかかった事のある人は結構多いんじゃないだろうか?

 

自分の場合は仕事で頑張りすぎてしまった時にこれになる傾向が多い。

気がつくと頭の中に単純に寝ただけでは取り除くことが極めて難しい疲れが蓄積している事が年に数回ある。

 

一度こうなってしまうと取り除く事が酷く難しく、また徹底的に疲れないと自分がオカシくなってる事に気が付けないという点で、これが酷く厄介なのだ。

 

また、このタイプの疲労が難しいのは、取り除き方がひどく特殊な事にある。

肉体疲労のように単純に寝ていたら治るという事はまずない。

 

僕の場合に限って言うと、例えばいつもなら楽しんでやれる読者とか映画鑑賞みたいのは、一度こうなってしまうと脳に内容が全く染み込まなくなるから逆に苦痛でしかなくなり、全く身体が受け付けなくなってしまう。

こうなってしまったら、やや特殊なタイプの気晴らしを施さない限り、この疲れは身体から取り除くことが難しくなる。

 

コンピューターゲームは、「何もできなくなった」僕の脳にすごく効く

これらのタイプの疲労は、たぶんだけどみんな何かしらは持っているだろうし、対処方法も人それぞれだろう。

こちらのライター陣だと、借金玉さんは江戸川で遊ぶのがよい気晴らしになられると書かれていたけど、自分の場合は圧倒的にコンピューターゲームが脳に効く。

 

特にマリオやロックマンのような古いタイプの2Dのアクションゲームが一番いい。

シンプルな操作性でキャラクターを操って、ステージをクリアするという単純作業を黙々とこなしていくと、不思議なことにあんなにも気だるかった頭の中が徐々に晴れていくのだから面白い。

 

ゲームの素晴らしい所は、現実と違って、基本的にはクリアできる事が前提に作られている部分にある。

僕の好きなアクションゲームだと、敵の動きは大抵パターン化されているので、それを覚えて、自キャラを適切に操作し相手を打ち倒す事が物事の解決に通じており、これは現実生活での厄介事と比較すると、酷くシンプルなタスクとなっている。

 

言葉にすると、アクションゲームというのはこれの繰り返しでしか無い。

けど、不思議なことにこれが凄く僕の「何もできなくなった」脳に効くのである。

 

テレビゲームに人がハマる理由

テレビゲームに人がハマるのは、「目標に向かって努力する」「適切に評価される」のサイクルが何度も繰り返し繰り返し行われるからだと言われている。

 

ドラゴンクエストのレベルアップ音を聞くだけで、妙に嬉しい気持ちになる人は結構いるんじゃないだろうか?

あれは、「時間をかけて敵を何度も何度も倒す」「レベルアップして、強くなったり新しい技を覚える」という「目標に向かって努力する」「適切に評価される」の一番わかりやすい例だろう。

 

けだるくて何もできなくなった時、「適度な難易度の課題を与えられる」「それを頭を使って解く」「クリアする」の流れを何度も何度も流し込むと、自分の頭の中にある気だるいモヤモヤが消え失せ、ようやく本調子を取り戻す事ができるようになる。

 

ゲームは脳にいい。少なくとも僕の脳には、本当に凄く良く効く。

幼い頃にテレビゲームに熱中できたから、この疲れを癒す方法を知ることができたと思うと、小さい頃に遊ぶことは、意外と後々になって人生に役に立っているものである。

 

ゲームをやっているからといって怠けているわけではない

実は私生活が忙しかった事と仕事での過労がたたって、僕は先週あたりから上記の症状に悩まされていた。

けど、ようやくこの三連休で「Hollow Knight」という極めて良質な2Dアクションゲームを見つけ出すことに成功し、ゲームに熱中する事に成功した為、やっとこさ文章が書けるぐらいには脳の調子が戻ってきた。

Hollow Knight」は非常に面白いゲームなので皆様にもおすすめである。

PCを持ってればSteamでダウンロードできるし、ニンテンドースイッチとかでもプレイ可能だ。値段も、1500円と非常に良心的である。

 

自分にとっては、ゲームはもはや娯楽というよりも薬みたいなものである。

少なくともあの気だるい何とも言えない症状は、良質なゲーム以外の処置ではとてもじゃないけど取り除くことは難しい。

 

アクションゲームに何度窮地を救ってもらった事だろうか。全てのアクションゲーム制作現場に関わる皆様に、感謝を申し上げたい気持ちで一杯である。

 

世間一般では、よくゲームをやっているというと「怠けている」と扱われがちなのだけど、僕にとってゲームはもやは治療に近い。

まあ単純にダラダラしたいからやってるときもあるっちゃあるのだけど、僕がゲームに熱中している時は、脳が徹底的に煮詰まっている所から抜け出す為に必死でプレイしている事の方が圧倒的に多く、そういう時に「怠けてないで、働け」と言われるのは、かなりキツイんですよね。

ほんとこれ、どうやって説明すればいいんだろう。

 

僕にとってのゲームが治療であるように、世の中には「大人の疲労」を和らげるタイプの娯楽が結構あるんじゃないかなーとは思っているのだけど、こういうのが、はたから見れば「怠けてる」ようにみえるのは、ほんとどうにかならないものかなーと最近になって本当に思うのですよね。

 

ほんと身体にわかりやすく「脳みそオワコンです」みたいなタグが表示されればいいんですけど、こういう時に限って本当に心底疲れてるから、そういうのすら説明する余力がないのは難しいなって思います。

妻と喧嘩するのも、こういうときが本当に多いしね。

本当に、人生をキチンと、かつ他人にわかりやすい形で休むというのは難しいなと思います。

 

適切に休みを挟んでいれば、こういうタイプの疲労に襲われる事も減るんだろうけど、自分はどうも過集中気味になりがちで、年に何回かはこれをやらかしてしまうですよね。

まあ、世の中には脳の治療としてゲームをやってるような、変な人間もいるんだよって事を知ってもらえると幸いです。

繰り返すけど、本当に怠けているわけではなく、ガチのマジに自分にとっては治療なんですよね。

 

人はパンのみにて生くるにあらず、じゃないですけど、僕にとってのアクションゲームは、まさにそういうパンの外側にある何かなんですよ。

ゲームやらない人には理解してもらうのは難しいかもしれないけど、本当の本当にそうなんですよね。

 

これを読んでいる読者の皆様は、大人の疲労に陥った後に、どういう風な「遊び」で気晴らしをされているのでしょうか?よかったらシェアでもなさる時にでも、教えてくれると嬉しいデス。

 

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【プロフィール】

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高須賀

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