(vol.2から続き)で、ついに私の部屋にも外国人が泊まりに来ることになったのでした。真実はそこで確かめます
一番競争力があったのは、やはり価格でした。言われてみれば当たり前ですが、やっぱりやってみないとわからないもんですね。利用料金1000円の競争力ハンパないっす。
さあ、ついに外人が家に泊まりにきます。ワクワクします。
と、言いたいところですが、実は不安だらけです。価格が価格だし。
まず、頭によぎったこと。ヤクの売人。ヤクの運び屋。ヤク中の人。それに一番心配なのは、この時点では、相手に伝わっている情報って、部屋の様子の写真1枚、ソファーの写真1枚くらいしか公開してないんですよ。タイトル以外は説明文全部日本語だし(英語は面倒なので手を抜いていた)。
しかも、眠る場所は普段は私たちのオフィスだし、隣の部屋ではオレ普通に暮らしてるし、大体オレ日本語しかしゃべれないし。ってたぶん相手は何も知らない。
ただ、実はまだ宿泊することが確定しているわけではありません。これから予約リクエストをくれたゲストに、こちらから返信をして、宿泊の承認をします。
ここが、ホテル・旅館等と大きく違うところです。ホスト(部屋を貸す側)は、リクエストをくれたゲストを必ずしも泊めなくてもいいんです。断ってもいいんです。これがAirbnbのルールです。そしてゲストの方もAirbnbのリスティングの中から、複数に同時に予約リクエストを出すことができるようになっているので、自分の方から断って、他のゲストのところに行ってもいいのです。
お客様は神様ですとは、かの有名な方のお言葉ですが、今、ここでは、お客様はヤク…、冗談です。ホストとゲストが対等な立場にいるのです。
つまり、私ホストとしての、本当の勝負はここからなのです。ゲストに来てもらいたいのだったら、心を尽くして相手のリクエストに応えることです。もちろん、できないことはできないときっぱり断るつもりです。
さて、香港人Sくんとドイツ人Gくんこのようなメッセージが入ってました。
香港人Sくん
Hi there,
when will be the earliest check-in time? Is it possible to take some small parcels for me (which I bought from online shop) before I came?
thanks
ドイツ人Gくん
Dear Mr Kazumasa,
Hi. I want to know more detail about yr flat. So here are some question.
1. Is it need to charge if I want to bath?
2. When is the check out time?
3. How long will it take to Narita Airport?
やっぱり英語なんですよね。21世紀世界共通語の英語なんですよね。ここ日本。オレんち日本なんだけど。
でもオレ、英語できるはずです。妹はシカゴにいるし、その旦那もシカゴにいるし、その子供2人もシカゴにいます。親類が4人もアメリカにいる。特に、妹の子供たち、あんな小さい子供たちが英語しゃべってるって言うんだから、オレにもできるはず。(ちなみにオレはその子供たちに会ったことない。オレの母ちゃんが子供がスゲー良い発音で英語しゃべってる言ってた)
冗談はさておき。今はgoogleありますね。あと、オレ受験勉強がんばった昔。
このメール見て思ったのですが、私は最低限の情報すら与えてなかったんだなあと思いました。特にチェックイン、チェックアウト時間、そしてこの場所が空港からどれくらい時間がかかるのか、これは最初に公開しておくべきだなあ、とこの時はじめて思ったのでした。
そこで、下記の文を返しました。
Thank you for your inquiry.
I want to welcome you, but there is a few requirement.1.
Narita Airport → Ikebukuro Station(JR Yamanote line) → Narimasu Station(ToubuToujou line)
It takes 1.5-2hours by train.
Last train to Narimasu is 22:30.OK?2.
This room is our office, I work a day.
So, check in time 18:00pm, check out time 10:00am everyday,
but first coming day,I will match the time you come.Please tell me about the time you come.
OK?3.
I live in next to your room usually.
OK?Total price is according with Airbnb rule.
If the above requirements are OK,I want to welcome you! I’ll help you visit japan.Please enjoy NIPPON!
このように、まずゲストから来た「予約リクエスト」にこちらの条件をメッセージで送り、同時にホストの私が「事前承認」をします。(英語ヘンテコかも知れませんが、気にしてる場合はないです)
「事前承認」というのは、ゲストの予約リクエストにホストがOKを出すことです。まだ決定ではありません。それを見たゲストが「承認」つまりOKをして、「契約成立」となります。
つまり宿泊決定までの流れは ゲスト「予約リクエスト」→ホスト「事前承認」→ゲスト「承認」の3ステップとなります。
あと、英語のやりとりして思ったのですが、ネイティブじゃない同士のほうが、英語でやりとりしやすいですね。グーグルヘンテコ翻訳マンにお互い頼っていることがわかるのですが、伝えようとしていることの意図はちゃんと伝わってきます。
まあ、そんなこんなで、2名とやりとりをした結果。香港人のSくん、名前はKwok Heiくんと言います、が無事家に泊まりにくることになったのでした。もう1名のドイツ人Gくんの方は、その後やりとりが途絶えました。おそらく、他のホストの方へ行ったのでしょう。(vol.4へ続く)
【安達が東京都主催のイベントに登壇します】
ティネクト代表・安達裕哉が、“成長企業がなぜ投資を避けないのか”をテーマに東京都中小企業サイバーセキュリティ啓発事業のイベントに登壇します。借金=仕入れという視点、そしてセキュリティやDXを“利益を生む投資”とする考え方が学べます。

こんな方におすすめ
・無借金経営を続けているが、事業成長が鈍化している
・DXやサイバーセキュリティに本腰を入れたい経営者
・「投資」が経営にどう役立つかを体系的に学びたい
<2025年7月14日実施予定>
投資と会社の成長を考えよう|成長企業が“投資”を避けない理由とは
借金はコストではなく、未来への仕入れ—— 「直接利益を生まない」とされがちな分野にも、真の成長要素が潜んでいます。【セミナー内容】
1. 投資しなければ成長できない
・借金(金利)は無意味なコストではなく、仕入れである
2. 無借金経営は安全ではなく危険 機会損失と同義
・商売の基本は、「見返りのある経営資源に投資」すること
・1%の金利でお金を仕入れ、5%の利益を上げるのが成長戦略の基本
・金利を無意味なコストと考えるのは「直接利益を生まない」と誤解されているため
・同様の理由で、DXやサイバーセキュリティは後回しにされる
3. サイバーセキュリティは「利益を生む投資」である
・直接利益を生まないと誤解されがちだが、売上に貢献する要素は多数(例:広告、ブランディング)
・大企業・行政との取引には「セキュリティ対策」が必須
・リスク管理の観点からも、「保険」よりも遥かにコストパフォーマンスが良い
・経営者のマインドセットとして、投資=成長のための手段
・サイバーセキュリティ対策は攻守ともに利益を生む手段と考えよう
【登壇者紹介】
安達 裕哉(あだち・ゆうや)
ティネクト株式会社 代表取締役/ワークワンダース株式会社 代表取締役CEO
Deloitteにてコンサルティング業務に従事後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサル部門立ち上げに参画。大阪・東京支社長を経て、2013年にティネクト株式会社を設立。
ビジネスメディア「Books&Apps」運営。2023年には生成AIコンサルティングの「ワークワンダース株式会社」も設立。
著書『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)は累計82万部突破。2023年・2024年と2年連続で“日本一売れたビジネス書”に(トーハン/日販調べ)。
日時:
2025/7/14(月) 16:30-18:00
参加費:無料
Zoomビデオ会議(ログイン不要)を介してストリーミング配信となります。
お申込み・詳細
お申し込みはこちら東京都令和7年度中小企業サイバーセキュリティ啓発事業「経営者向け特別セミナー兼事業説明会フォーム」よりお申込みください
(2025/6/2更新)