それなりの数の会社の採用に関わってみると、面白いことがわかる。そこで、今回は「良い求人の見抜き方」を書いてみたい。
会社はどのように求人をしているか
殆どの会社では、「採用媒体」か「紹介」を使う。知人を引っ張ってくる、イベントを使うなどの選択肢もあるが、手間がかかるため殆どの場合はその2つだ。そして、その二つを比較すると多くの人が
- 紹介会社の紹介は手数料が高い
- 社員の紹介はアテにならない
という理由で、「採用媒体」経由で応募がある。それを面接し、採用するというわけだ。SNS経由での求人だろうと、webだろうと紙だろうと、見え方が異なるだけで基本的には全て同じである。
採用媒体に書かれていることは読み飛ばしてOK
ところがこの「採用媒体」というやつは、使いこなすのが難しい。紙媒体と違ってスペースは無限にあるが、「注目されるスペース」は有限のため、結局その僅かなスペースを確保するために大きなお金を払わなくてはいけない。
一部の儲かっている会社を除き、そこまでコストを掛けることのできない会社は「ほんの小さなスペース」で自社の魅力をアピールするために工夫をこらさなくてはいけないのである。
ただ、この「アピール」も難しい。会社がアピールできることは次の4つだ。
- 給与、福利厚生などの労働条件
- 仕事内容・事業内容
- 雰囲気
- 人
各種採用媒体は、このアピールに関してもお金を取る。「インタビュー記事を書きますよ」「雰囲気がよく分かるように写真をとりますよ」と言うのだが、大抵の場合はあまり差がない。どの会社も大抵は頑張って作文するからだ。
結局のところ応募者が外形的に判断できる部分は「給与」と「会社の知名度」だけとなる。つまり、極端かもしれないが「採用媒体」にかかれていることは「給与」と「知名度」に関すること以外、ほとんど読み飛ばしてOKである。採用媒体は「給与」で足切するくらいにしか使えない。
その会社のwebページとブログを見る
採用媒体で足切したら、つぎにその会社のwebページを訪問し、会社の事業内容と採用ページを比較しよう。そこで「会社の主力事業」と「欲しい人」のギャップを見る。
主力事業と欲しい人のギャップが大きい場合、その会社は「新規事業」に新しく雇った人を投入しようとしている。これはたいへんリスキーである。
新規事業は新しく雇った人に任せるような性質ものではないからだ。社内で信用のある人に任せなければ、ほとんどが失敗する。新規事業の部署に入るなら、社員の紹介経由で入ることが望ましい。
つぎにブログを見よう。「社長ブログ」でも「人事ブログ」でも良い。最近は多くの会社がブログをやっているが、見るべきは「継続できているか」である。
大体多いパターンは3ヶ月位やって、更新が止まるというケース。継続することのできない会社は、まあその程度の会社、ということである。
また、ブログに「考え方」が色濃く反映されるため、「その会社で働く人々の人となり」はかなり透けて見える。そういう意味ではブログは採用媒体と違って、ごまかしが効かないので判断するに良い。
ちなみに、会社のwebページが微妙だったり、更新がないなど情報発信をきちんとしていなかったりする会社は、マーケティングが下手くそな会社なので、たいてい収益性の低い事業をやっている。応募する価値はない。
説明会に行き、見極める
webページで更に足切りをしたら、説明会に行こう。説明会なしでいきなり面接になる会社は、情報が非対称という点であまり誠実とはいえない。応募する価値はない。
説明会で見極めるべきは次である。
・こちらの知りたいことを先に言ってくれているか?
給与、昇進、福利厚生、有給休暇などの話は、応募者が聞きにくい話であると、会社側も殆どは自覚している。そこを先回りしてきちんと説明してくれる会社は、「親切な」会社である。
親切な会社は、商売もうまくいく可能性が高い。
・質問時間をきちんと取ってくれているか?
質問時間が短い会社は会社と応募者の「双方向のやりとり」を意識していない。「雇ってやる」という意識が強いためだ。「雇ってやる」という意識が強い会社に行くことはあまりお薦めしない。
・人事だけではなく、直属の上司となるべき人物を同席させているか?
同席している会社は信用できる。結局は会社の事業云々よりも、「上司」のほうがずっとあなたに対する影響は大きい。たいてい「現場」は非常に忙しいが、それであっても採用に時間をかけている会社は間違いなく良い人材が集まる。
以上である。あくまで経験則であるが、ご参考としていただければ幸いである。
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奥田 真輔 氏
システム開発やITコンサルティングを経て、
外資系製薬企業で15年以上のITビジネスパートナーとして人事からコマーシャル、
メディカルなど製薬企業の様々な分野のプロジェクトに携わる。
現在はネクセラファーマ株式会社で、システムだけではなく、企業風土改革や業務改善をリードし、
日本発グローバルバイオ製薬企業にむけて、同社の成長基盤の構築に尽力している。
岡田 雄太(ワークワンダース株式会社 CTO)
野村総合研究所に新卒入社後、証券総合バックオフィスシステムやオンライントレードシステムなどの開発に従事。
その後、8 Securities(現SoFi Hong Kong)へ出向し、日本人唯一のエンジニアとして国際的なプロジェクトに携わる。
BOOSTRYでは信託銀行向けSaaSの立ち上げと成長を牽引。
WiseVineではCTOとして開発組織を30名規模に拡大し、プロダクト開発を推進。
2025年4月よりワークワンダース株式会社CTOに就任。AI活用を中心とした開発支援をリードする。
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