2046674206_12cf9f0189_zサラリーマンにとって、何が一番怖いか、と聞くと、「リストラされること」という答えをいただくことが多い。しかし、それは表面的なことだけを見た回答だ。

サラリーマンにとって本当に最も辛く、怖いのは「この先10年、15年同じ状態が続くこと」だ。

 

なぜならば、人間は「変化が起きないこと」に耐えられないからだ。実際、転職する人々の話を思い出して欲しい。

「この先ずっと同じ生活が続くかと思うと、やってられないと思った」

という人。

それなりに収入が高いにもかかわらず

「給料が上がらない。これからも上がらないだろう。それが嫌だった。」

という人。

「自分の十年後が、あの課長の姿と思うと、絶望した。先が見えてしまった」

という人。

皆、変化がないことに絶望している。

 

確かに人は、時として「今より悪くなる可能性」よりも「ずっとそのまま変わらず」のほうがよりつらく感じるのかもしれない。

「悪くなる可能性」と聞けばなんとかしようとあがいたり、環境を変えようという努力をするかもしれない。「悪い時もあれば、良い時もある」を受け入れる人もいよう。

が、「ずっとそのまま」「10年20年先の姿がわかってしまう」のは厳しい。

 

 

その一方で勇気を出し、 荒海に漕ぎだす人もいる。転職やリストラは大きなリスクを伴うが、 「例え給与が下がったとしても、変化がないよりは良い」と考える人も多い。

「あの時リストラされた良かったです」

「あの時会社をやめていなかったらここまでやれませんでした」

という人々がいる。

もちろんそう言った人たちの話は一部の意見であり、中には手痛い失敗をした人もいよう。

 

しかし、面白いことに失敗をしてなお、変化を求め続ける人も数多くいるのだ。

「起業して、自己破産しました」という方で、今もなお起業家として活躍する方もいる。

「転職して、給与が半分になった上、2年でその会社を辞めました」という方で、新しいチャレンジを始めようと言う方もいる。

「創業者で、社長をやってきたにも関わらず、その会社を追い出されました」という方で、再び立ち上がる人もいる。

彼らに共通するのは、ただひとつ「勇気」だ。

大航海時代に新大陸を求めた船乗りたち、南極点到達レースに身を投じた探検家たち、根底にあるのは彼らと同じ、起業家精神だ。

 

変化には勇気が必要だ。だが、勇気はあなたの人生を大きく変える。「失敗してよかった」と思えるほどに。

 

 

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【登壇者紹介】

安達 裕哉(あだち・ゆうや)
ティネクト株式会社 代表取締役/ワークワンダース株式会社 代表取締役CEO
Deloitteにてコンサルティング業務に従事後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサル部門立ち上げに参画。大阪・東京支社長を経て、2013年にティネクト株式会社を設立。
ビジネスメディア「Books&Apps」運営。2023年には生成AIコンサルティングの「ワークワンダース株式会社」も設立。
著書『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)は累計82万部突破。2023年・2024年と2年連続で“日本一売れたビジネス書”に(トーハン/日販調べ)。
日時:
2025/7/14(月) 16:30-18:00

参加費:無料
Zoomビデオ会議(ログイン不要)を介してストリーミング配信となります。


お申込み・詳細
お申し込みはこちら東京都令和7年度中小企業サイバーセキュリティ啓発事業「経営者向け特別セミナー兼事業説明会フォーム」よりお申込みください

(2025/6/2更新)

 

 

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