ネガティブな転職理由は嫌われる。例えば「今の職場が嫌だから」や、「やっている仕事が面白く無いから」と言った理由だ。
これらの言葉はまた、転職の面接では言ってはいけない、ともされている。それ故に、
「ネガティブなことを言う人は印象が良くないから、好印象を与えられるように精一杯つくろいなさい」
という大人のアドバイスもあるが、実はこのアドバイスはあまり的を射ていないように思う。逆に、ネガティブな発言を「正直である」と評価する面接官も多いからだ。
自分に「なぜ転職するのか」を問い直した時「今の職場が嫌だ」という感情は、本音としては特に責められるべきものではない。誰だって自分が評価されない職場は嫌になるし、合わない上司からの小言は耐え難いだろう。
ここで言いたいのはそういった表面的な話ではない。真にやってはいけないのは、「逃げ」の転職、もっとわかりやすく言えば「評価をリセットすること」を目的とする転職だ。
つまり「本当はもっと高く評価されるべき」なのに、「周りの人がダメダメだから」正当な評価を与えてもらっていない」のが今の状態であり、だから転職する。
これが「逃げの転職」だ。
なぜこれがダメなのか。
そこでよく考えるべきは
「転職すると、評価はリセットされるのか?」だ。
もっと言えばこの場合
「外部評価と自己評価のどちらが正しい可能性が高いか?」
が、問題になる。
これについては、ある大企業の部長の言葉が参考となる。
「残念ながら経験的には「自己評価」より「外部評価」のほうが正しいケースが殆どだ。自分を客観的に見ることのできる人は、ほとんどいない。
自己評価はたった一人の意見、それも客観的な目線ではない。逆に外部評価は回りにいる多くの人々の意見であり、しかも感情的な要素はあまり入らない。人間は自分が可愛いので、どうしても自分への評価は甘くなる。」
「ネガティブな動機での転職はどう思いますか?」
「確かに、ネガティブな動機で応募をしてくる人はいます。中には魅力的で優秀な人もいるのですが……。」
「ですが?」
「評価について聞くと、自分を客観的に見れていない人も数多くいます。転職の理由はネガティブでも全く問題ないのですが、自分を客観的に見ることのできない人は、伸びしろが小さいですからね……。」
転職は、就職活動と同じく否応なく現実をつきつけられる場なのだな、と感じる。
(2026/6/26更新)
Google検索にAI Overviewが表示され、ChatGPTやPerplexityで情報収集するユーザーも増えています。検索順位を上げるだけでは、企業の情報が見つけられなくなる時代に、何をすべきか——。Books&Appsの弊社ティネクト代表安達裕哉が「経営oneplusサミット2026 Summer」に登壇します。

<2026年7月30日 開催予定>
AI検索対策最前線:手法から効果測定まで
安達裕哉 登壇|経営oneplusサミット2026 Summer 内セミナー
講演概要
これから重要になるのは、AIに正しく理解され、引用され、推奨されるための情報発信です。SEOからAIOへと変わりつつある考え方から、具体的な対策手法、効果測定の考え方までをコンパクトに解説します。
登壇者
安達裕哉(ティネクト株式会社 代表取締役社長)
Deloitteで12年以上にわたり大企業から中小企業まで業務プロセス改善コンサルティングに従事。近年はAIによるコンテンツ作成を専門とする。著書に『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』『頭のいい人が話す前に考えていること』など。
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