大学生の頃、起業スクールに通っていたことがある。
そこでは3つのことを学んだ。社会人になって思うことを書いてみたい。
1:締め切りを決めなければならない
起業スクールでは、2週間という限られた期間でどれだけの利益を出すことができるかを競い合う。締め切りがある中で、動いていく。実際に起業するとなったら、締め切りは自分で決めなければならない。
起業したい気持ちがあっても起業できない理由の1つは締め切りがないからだ。起業スクールの社長は何度もこう言っていた。
「締め切りを決めないと動けないよ。なぜなら、人間は弱いから」
事業内容がなかなか決まらず、動けないでいる時も、まずは締め切りを決めることをアドバイスされた。
「まずは締め切りを決め、ゴールを決めること。そうすれば逆算して今からするべきことが明確になり、動くことができる」
会社員がラクで起業家が大変な理由の1つもここにある。会社員は、自分で決める必要がない。会社が決めてくれる。「これはいつまでにやってね」と。
だから、とてもラクな環境だ。でも起業家は自分で決めなければ、誰も決めてくれない。締め切りに追われる会社員は「締め切りがなければどれだけラクになることか」と思っているかもしれないが、締め切りがあることはとてもラクなことだ。自分で締め切りを決めることの方が余程難しいと思う。
そういえば、ある会社の代表とこんな会話をしたことがある。
「どういう経緯で起業したのですか?」
「就職してから独立したんだよ」
「なぜ独立したのですか?」
「もともと独立するつもりで就職した。経験を積んで、1人前になったら独立しようと思っていたんだ」
「何がきっかけで独立したのですか?」
「きっかけは年齢かな。30歳になったから独立した。30歳までに独立すると決めていたんだ。決めないと、なかなか踏み出せないから。
30歳までに独立すると決めて、30歳になったから独立したんだよ。俺はそういうきっかけでも良いと思っている」
2:人のせいにしてはいけない
起業スクールでは「こうなってしまった原因は何だろう」と考える機会が何度もあった。
「なんでここまでしか進んでいないの?」
「市場調査の回答がなかなか返ってこなくて・・・・・・」
「それは他責にしているよね。自責にしないと、いつまでたっても改善しないよ」
「そうですね」
「催促はしたの?」
何かが思うように進まなかったり、うまくできなかったりした時、その原因を考えることは大切だ。でも、原因を他責にしてしまうと、次に活かされなくなってしまう。
起業スクールに通っていた頃、「起業家は確かに他責にしやすいよな」と思っていた。
「でも社会人は、自分の仕事が決まっているし、自分の仕事は自分の責任だし、そもそも他責にする環境ではないだろう」とも思っていた。
ところが!
入社して気づいた。会社は他責しようと思えばいくらでもできてしまう環境だ。よく、「仕事は1人ではできない」と言われる。
人との関わりを除外して仕事が成り立つことはない。自分の仕事をしっかりやっているつもりでも、取引先のミスの“せい”でうまくいかないこともあるし、上司や部下、社内の関係者の“せい”でうまくいかないこともある。
他人に責任を押し付けようと思ったら、いくらでも押し付けられる。意識的に仕事を「自責」にしていかないと、改善していかない。甘えやすい環境だ。
3:発信し続けなければいけない
起業スクールの社長からもらった言葉はたくさんあるが、中でも私に大きな影響を与えたのが次の言葉だ。
「常にTwitterやFacebookで発信し続けてください。起業家は発信量によって、マーケットの中で存在感を作ることができます」
これまでは発信することを恥ずかしいと思っていたし、恐れてもいた。他人にどう思われるかを気にすると、発信できなくなってしまう。
当時は起業スクールに通っていることを人に言うことさえ、羞恥心と恐怖心でできなかった。「意識高い」と揶揄されることを恐れていたし、そもそも起業に興味を持つこと自体を恥ずかしいことだと思っていたのだ。
でも、この言葉をもらってからは、他人にどう思われるかを気にして言わないよりは、積極的に発信していった方が良いのではないかと思えるようになった。
今は発信することをプラスに捉えている。たとえマイナスの評価が返ってきたとしても、それによって学ぶことができ、改善できるのだから、いずれにせよメリットしかない。
だから、私は起業家ではないけれど、できるだけ発信するようにしている。
発信しなければ、それは存在しないことと同じだ。片思いを続けていても、相手に好意が伝わらなければ、その好意はなかったことにされてしまうことと似ている。
誰にも知られないことは、存在しないことを意味するのだ。
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【著者プロフィール】
名前: きゅうり(矢野 友理)
2015年に東京大学を卒業後、不動産系ベンチャー企業に勤める。バイセクシュアルで性別問わず人を好きになる。
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