こんにちは。出張靴磨きサービスを行っているニイナナ株式会社「ミガクル」広報部です。
この場をお借りして広報活動をさせてもらってます。社長の堀江です。
みなさんは、靴屋さんで「ピッカピカ」な靴見たことあると思います。それは高級な革を使ったいい革靴で、店頭販売向けに特別な加工をしているからだと思っていませんか?
「特別な加工」をしているのは間違いないのですが、それは「いい革靴」だから、とか「店頭販売向け」だからというわけではなく、「靴の磨き方」によって、革靴であれば誰でもできる加工なのです。
そこで、今回は誰でも簡単に靴屋さんの店頭に飾られているようなピッカピカな革靴にできる「靴磨き屋さん」が教える靴磨きをレクチャーしていきたいと思います。
実は、私はレクチャーは得意です。スキルがあれば誰でも教室が開けるというストリートアカデミーというサイトで、
という講座を公開しています。すでに70人以上の方を教えている大人気講座となっております。
今日はその講座でお話ししているいることを、Books&Appsの読者のみなさんに、すべて公開したいと思います。
私が教えている「靴磨き」はたったの4stepです。本当に誰でもできます。
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Step-0.道具について
道具は6種類あります。
「布」 – コットネルと呼ばれる綿100%素材のネル生地と呼ばれるものを使います。30cm×5cmほどに細長く切っておきます。
「馬毛のブラシ」 – 毛がやわらく、主にホコリやゴミを取り除くために使います。
「豚毛のブラシ」 – 毛がやや固めで、靴クリームを靴革に定着させるためにに使います。
「水性クリーナー」 – 汚れ落とし用の水性クリーナーです。
「靴クリーム」- 靴に保湿をあたえます。また補色にもなります。
「油性ワックス」 – 「鏡面磨き」と呼ばれる革靴により光沢をもたせるためのワックスです。
以上の6種類です。(道具に関しては最後にリンクを貼っておきますので、そちらをご覧ください)
「布」の持ち方にはコツがあります。ほぼすべての工程で使用しますので、ぜひ一度下記動画をご覧になってください。
Step-1.汚れ落とし
まずはじめに靴についている汚れを落としていきます。
使用する道具:「馬毛ブラシ」「布」「水性クリーナー」
最初に「馬毛ブラシ」で、ホコリやゴミを払い落とします。馬毛ブラシを使う理由は、毛が柔らかいからです。
次に靴に残った古いクリームを落とすために、「水性クリーナー」を「布」に3、4滴ほどつけて靴全体をなでまわすように拭いていきます。
ここでは綺麗に磨く必要はありません。あくまでもよごれを落とすことが目的ですので、簡単でいいです。
(所用時間5分)
Step-2.靴クリームを塗る&馴染ませる
保湿をあたえるために「靴クリーム」を塗りこみ、靴に水分と油分を与えます。「靴クリーム」は栄養クリームとも呼ばれます
使う道具:「布」「馬毛ブラシ」「靴クリーム」
「靴クリーム」の色は、靴の色に合わせます。茶色などは全く同じ色のものがあるわけではないので、その場合はなるべく靴の色よりも薄いものを選んでください。そうするとムラになりません。
10円大くらいの大きさを布につけ薄く引き伸ばしていきます。注意点は、あまり塗りすぎないことです。また、コバ(靴底の端部分)にもクリームを塗ることも忘れないようにしてください。
靴クリームを塗った後に、やや固めの毛である豚毛でブラッシングしていきます。ブラシの色は靴クリームの色に近いものがベターです。
ブラッシングすることにより、革の毛穴にまで靴クリームが行き届き、クリームがさらに馴染んでいきます。
(所用時間10分)
Step-3.カラ拭き
クリームを塗っただけでは靴にツヤはでません。乾いた布で磨くことではじめてツヤが出てきます。
使う道具:「布」
「布」での拭き取りを行います。布の余っている白い部分を使って、クリームを拭き取る感じです。丁寧に拭き取る感じで軽く磨いていきます。それだけで十分にツヤが出ます。
はい完成!ピカピカ!
(所用時間5分)
ここまでで大体15分程度でできるでしょう。
なのですが、これをよりピカピカにすることができます。
業界用語で「鏡面磨き」と呼ばれる磨き方があり、靴屋さんに並んでいる新品の靴は、この「鏡面磨き」を行うことで、「ピッカピカ」になっているのです。
ここからはプロの技です。
Step-4. 鏡面磨き
つま先の部分にワックスを塗り込み磨くことで、まるで鏡のような光沢を出します。
使う道具:「布」「油性ワックス」「水」
まず指に巻きつけた「布」を少し湿らせます。そして「油性ワックス」を10円玉の半分程度の大きさで薄く取り、それをつま先部分に塗りますこ。そこに水をほんの2、3滴たらして、溶かしながら塗りこんでいきます。
実際に鏡面磨きを行っている動画をご覧ください。
ここでもワックスを薄く塗りこんでいくのがコツです。上記の工程を2,3度くり返していると、やがてワックスが指紋のように浮き出てきます。ワックスが定着しはじめた証拠です。
それを確認しワックスを綺麗に拭き取ると下記画像のように、まさに鏡のように自分の顔が映り込むほどの光沢が出てきます。
どのように磨いてどれくらい磨けばこうなるのか?ということは説明するよりも自分で磨いてみた方が理解しやすいと思いますので、まずはやってみてください。成功すると明らかに「ピッカピカ」になります。
(所用時間5分〜10分)
写真で違いがお分かりいただけるでしょうか?まさに「ピッカピカ」という言葉がぴったりです。靴屋さんの店頭に飾られている高級靴は必ずこの「鏡面磨き」が行われています。
どんな高級靴でも、自宅で普通に磨くだけでは新品の時のような輝きは戻りません。この「鏡面磨き」を行うことで、必ず元通りの「ピッカピカ」に戻ります。
以上です。ご自宅での靴磨きのお役に立てれば幸いです。
「鏡面磨き」だけはコツがいるので、はじめの数回は練習が必要ですが、それを習得さえしてしまえば、大体20分程度で1足を仕上げることができます。
ちなみにプロは、道具を完璧に揃え、工程をルーティン化しかつそれぞれの工程を無駄なく行うようにトレーニングをしているので、大体10分〜15分程度で行うことができます。
最後に道具をご紹介します。アマゾンでプロが使用していものとほぼ同等のものが手に入ります。ぜひ一度ご自宅での靴磨きに挑戦してみてください。
道具(すべてアマゾンリンクです)
「布」白ネル1mカット日本製など
「靴クリーム」columbus ブートブラックシルバーライン シュークリーム (ブラック)など
「水性クリーナー」M.MOWBRAY ステインリムーバー60 3020 (ニュートラル)など
「豚毛ブラシ」MISTER MINIT ツインセットブラシなど
「馬毛ブラシ」Collonil コロニル 馬毛ブラシ 17cmx5.4cmx4.5cm など
「油性ワックス」KIWI 油性靴クリーム 黒用 45mlなど
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「出張靴磨きミガクル」サイト
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