皆様こんにちは。人工知能開発「株式会社わたしは」の竹之内です。 

弊社も無事、3人目の社員が加わることになりましたのでご報告いたします。

写真中央の人物、杉本直也さんです。

 

元ヤフー、フロントエンドの技術者でしたが、独学で人工知能を学び、我々の「大喜利をする人工知能」の開発に携わりたいと申し出てくれました。

我々が杉本さんを新入社員として迎えることを決意させた最大の理由が、杉本さん自身で開発された人工知能の「作品」です。

 

最近では日経新聞が「AI(人工知能)に記事を書かせる」といったサービスを提供しています。

日経のAI記者が始動、1日30本の決算サマリーを量産

同僚が人工知能という世界が現実のものになろうとしている。1月25日、日本経済新聞社がベータ公開した「決算サマリー」は、企業の決算発表のサマリー記事を書く人工知能だ。昨日から、人工知能が書いた記事を日経電子版(日経会社情報DIGITAL)日経テレコンのウェブサイト上で公開している。(Tech crunch)

ただ、私どもからすると、こういったものを人工知能と呼ぶことそのものに抵抗があります。

「決算」のようにテンプレートがある程度決まっている記事であれば、「AI(人工知能)が記事を書けてもおかしくはない」と思えるくらいに、現在の技術で出来ることの想像力の範囲内にある、非常に退屈な取り組みです。

 

 

杉本さんは人工知能技術を使って、これよりも100倍面白い試みをやらせています。名付けて、

「人工知能ポルノ ~もしも文豪がアダルトビデオの解説文を書いたら~」

です。

 

何を言っているのかよくわからないと思われるでしょう。

でも事実です。

百聞は一見にしかず、ということで、御覧ください。(画像が拡大します)

もともと杉本さんとは面識がありましたが、昨年のインターネットヤミ市でこの作品を売っていたことを知り

「株式会社わたしは、の3人目のレギュラーににならないか?」と攻殻機動隊・公安9課の荒巻課長風に、直にスカウトいたしました。

 

余談ですが「インターネットヤミ市」は、こんなイベントです。

現実世界のすき間からカオスを目撃する。玉石混淆なんでもありの「インターネットヤミ市」

インターネットっぽいものを現実世界で自由に売り買いすることができるフリーマーケット”。それがインターネットヤミ市だ。2012年にはじめて開催され、2014年からは世界展開も行っている、ネットのカオスがリアルに集結する場だ。

 

そのヤミ市で取引されているものは

・「iPhoneのホルマリンづけ」「iPhoneのはく製」「液晶の死体」

・「人工知能ポルノ全巻」「喘ぎ声データセット」「セクハラインターフェース卒業論文」

・「告白(百円/回)」「友達(百円でLINEで友達になれます)」

などです。

 

つまり、杉本さんはこういう方なのです。

間違いなく当社で活躍していただけそうです。

 

 

人工知能にはこのように無限の可能性がありますが、現在ブームになっているということもあり、世の中に「AI」を謳うサービスが数多く登場しています。

この背景として、杉本さんが独学で人工知能を開発できたように、今では「人工知能」を扱うための各種のツール、フレームワークがそろっており、やる気さえあれば誰にでも門戸は開かれている、ということがあります。

 

しかし、このことに自覚的な人が多くないというのが日本の現状です。有難いことに、弊社の技術を使ったお仕事のお問合せ・ご提案を多くいただくのですが、

その度に私が思うのは、「そんなこと、僕らのオリジナルの技術を使うまでもなく、オープンソースのフレームワークやライブラリを使えば2週間で作れるのにな」という感想です。

 

少なくとも、海外の開発者たちは、「機械学習・ディープラーニングの技術がすでにコモディティであること」に自覚的です。そう言う意味で、日本のAI開発は米国の会社から周回遅れを走っています。

 

AI開発競争そのもの、そしてAI技術を使ったサービス開発競争のゲームの中でどう戦うか。そのルールの見極めをいかにできるかで、戦い方は大きく変わってくるのだと思います。

 

 


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