5680709412_7b546c8fa6_zコミュニケーションの本質はなんだろう、と考えた時に、核となる技術は「伝わる」ことだろう。

伝えることは誰でもできる。話せばよい。見せれば良い。聞かせれば良い。だが、人を動かすことはできない。人を動かすのはその内容が「伝わった」時だ。コミュニケーションは、伝わることが難しいのである。

 

人に伝わることの本質を知っている人は、どんな仕事でも成果をあげる。

  •  教師
  • マーケティング
  • 営業
  • エンジニア
  • 芸術家
  • 作家
  • 音楽家
  • コメディアン

現代では「作る」だけではなく「伝わる」ことを考えなければならない仕事ばかりである。伝われば、相手は動き、変化し、感動し、感化される。

優れた表現者が尊敬を集めるのは、その影響力の大きさゆえである。

 

では、「伝わる」とはなんだろうか。単に伝えるだけではなく、伝わる表現をものにするためには何をすればよいのだろうか。

幾つか知っておくべきことがある。

 

 

1.伝わるのは、相手が見たいと思うものだけである。

見たくないもの、見ようとしないものは、基本的に見えない。

  • 例えば、ある会社で「リストラ」があるという話が出るとする。しかし、皆「自分には関係がない」と思う。
  • 年金を含む社会保障が破綻寸前だと知らされても「他人事」と思う。
  • 40歳にもなれば、あと人生はせいぜい40年であるが、「死ぬのはまだまだ先」と思う。
  • 人から任された仕事をやらずにいても、「許してもらえる」と思う。

人間は、自分が見たいと欲するものしか見えない。無理やりそれを見せようすると、人は反発し、怒る。両方を見ることのできる人は、稀有であるし、それは一種の才能であるから、それを相手に期待してはいけない。

従って「何を言っても伝わらない人」は存在する。そのような時は時間をかけなければならない。待つこと、状況の変わることを待たねばならない。

そのような意味では「先送り」が正しい判断の時もある。厳しい現実を受け入れてもらうには、時間がかかる。

 

 

2.感情抜きには、伝わらない。

論理によっては伝わらない。論理によって伝わる人は、これも稀有であるし、それは一種の才能である。それを相手に期待してはいけない。

人に最もよく伝わるのは、感情であったり、心の動きであったりする。数学者よりも音楽家や画家が伝わる表現に秀でているのは、このためである。感情を喚起しなければ、人には伝わらない。

したがって、本当に伝えたい事があるならば、説得しても無駄である。ストレートに伝えてもあまり効果はない。何かのエピソード、ストーリー、色、音楽、視覚表現など、別の形の表現を取る必要がある。

  • ある会社では、「会社の危機的状況」を知らせるために漫画を作った。論理ではなく、感情に訴えた。
  • ブログや雑誌などで炎上を意図的に発生させる人が後を絶たないのは、これを知っているからである。
  • アル・カポネは、「やさしい言葉に銃を添えれば、やさしい言葉だけのときよりも多くのものを獲得できる。」と言った。恐怖で人を支配する試みがなくならないのは、このためである。

あなたのアドバイスが目の前の人に伝わらないのは、論理によって伝えているからだ。

 

 

3.人は「誰に言われたか」を重視する。

同じことを言ったのでも、あなたが言うのと、ビル・ゲイツが言ったのとでは異なる影響力がある。それは不合理ではなく、人間性の本質である。

したがってあなたが表現して「伝わらない」のであれば、あなたが変わらなければならない。他の人に言ってもらわなければならない。目の前の人が「誰からの話なら聞くのか」は、重要なことである。

  • CMに芸能人が起用されるのは、このためである
  • 紹介が最高の営業であるのは、このためである
  • 虎の威を借る狐、が有効なときもある
  • 有名人のセミナーが大好きな人が多いのは、このためである

 

【生成AI関連ウェビナーのお知らせ】
単なる理論ではなく、現場で成果を出す生成AI活用の“実装方法”を知りたい方に最適なウェビナーです。
本セミナーでは、製薬・バイオ企業でのPoC(概念検証)から得られた実データとノウハウを元に、「どこにAIが効くのか」「どこが難しいのか」を明確に解説します。

製薬・バイオ企業の生成AI導入セミナー

お申し込み・詳細はこちら


【開催概要】
・開催日:2026年2月12日(木)
・時間:12:00〜13:00
・形式:オンライン(Zoom/ログイン不要)
・参加費:無料(定員150名)

製薬・バイオ企業の生成AI導入は、「試行」から「実利」を問うフェーズへと移行しています。
本セミナーでは、13チームのPoCで時間を50〜80%削減したノウハウを余すことなく共有します。適用可否の見極め、評価設計、失敗領域への対応方法、全社展開のガバナンス設計まで、実践的な内容です。:contentReference[oaicite:1]{index=1}

【対象者】
・製薬・バイオ・化学業界のDX/業務改革担当者
・AI導入プロジェクト責任者・企画部門・法務・人事などの全社展開担当者
・PoC設計や効果測定の「型」を学びたい方
・自社の生成AI活用を確実な成果につなげたい実務担当者

【セミナーの内容】
・生成AIの“適用可否”を短期間で見切る方法(PoC設計・評価の型)
・現場で成果を出すAI活用ノウハウ(バックキャスティング/プロンプト構造化 等)
・適用が難しい領域(PowerPoint・OCR 等)の整理と次の打ち手への転換
・横展開に向けたガバナンス設計とナレッジ共有

【登壇者】
奥田 真輔 氏
システム開発やITコンサルティングを経て、
外資系製薬企業で15年以上のITビジネスパートナーとして人事からコマーシャル、 メディカルなど製薬企業の様々な分野のプロジェクトに携わる。
現在はネクセラファーマ株式会社で、システムだけではなく、企業風土改革や業務改善をリードし、
日本発グローバルバイオ製薬企業にむけて、同社の成長基盤の構築に尽力している。

岡田 雄太(ワークワンダース株式会社 CTO)
野村総合研究所に新卒入社後、証券総合バックオフィスシステムやオンライントレードシステムなどの開発に従事。
その後、8 Securities(現SoFi Hong Kong)へ出向し、日本人唯一のエンジニアとして国際的なプロジェクトに携わる。
BOOSTRYでは信託銀行向けSaaSの立ち上げと成長を牽引。
WiseVineではCTOとして開発組織を30名規模に拡大し、プロダクト開発を推進。
2025年4月よりワークワンダース株式会社CTOに就任。AI活用を中心とした開発支援をリードする。


【お申込み・詳細】
こちらのウェビナー申込ページをご覧ください。

(2026/01/19更新)

 

 

・筆者Facebookアカウント https://www.facebook.com/yuya.adachi.58 (フォローしていただければ、最新の記事をタイムラインにお届けします))

・筆者Twitterアカウントhttps://twitter.com/Books_Apps

・大学・研究の楽しさを伝える、【大学探訪記】をはじめました。

【大学探訪記 Vol.16】慶応大学で最も特徴のあるゼミの一つ「牛島ゼミ」の秘密を聞いた

【大学探訪記 Vol.15】起業イベントで出会う大学生ってどんな人か?

【大学探訪記 Vol.14】建築材料ならお任せ!俺たちコンクリート研究チーム。

・仕事の楽しさを伝える、【仕事のチカラ】をはじめました。

【仕事のチカラ Vol.3】プログラミングを独習し、その勢いで独立した、28歳の凄腕プログラマーの話。

【仕事のチカラ Vol.2】破天荒な26歳が起業したネタは「靴磨き」

【仕事のチカラ Vol.1】「新しい働き方」を演出していく。そんな仕事です。

・ブログが本になりました。

 

 

 

(Photo:Lisa Sjolund)