21436555279_1a70e055f5_z先日、ある方と働き方について話をした時、「誰でも一回は営業をやるべき」という意見が出た。賛否あるだろうが、私も「その通り」と少なからず思う。

 

個人的には「営業職」は思い出が様々ある。飛び込み営業もテレアポ営業も経験したが、正直に言えば根性営業は全く楽しくないし、なくすべき仕事のナンバーワンだと思っている。

 

それなのになぜ「誰でも一回は営業をやるべき」と思うのか。

それは営業を一度経験することで、ビジネスのセンスが格段に上がるからだ。「売る」ということがどのようなことなのか知っているのと知らないのとでは、事業の本質を見極める力に大きな差がある。

会社においては嫌われ者の仕事のである「根性営業」ですら、やっておいて損はない。

 

 

私の知人で、長いことマーケティング部門にしか所属していない人がいる。彼は企画書を書くのがめっぽううまく、幾度もその企画が採用されている。

が、担当したその商品が売れているのか、というと残念ながら…である事が多い。かれは商材が悪いからだというが、恐らくそれだけではないだろう。

 

なぜなら、営業現場が常に苦労しているからだ。必要以上に顧客に期待をさせてしまい、営業がそのギャップを埋めるのに非常に苦労しているのだ。

「あいつは営業の現場を知らないから」と、営業職の面々は愚痴をこぼす。

営業部長はこう言った。

「実際に売ったことのある人ならば、現場のトラブルや顧客の声をよく知っている。顧客に適当なことを言うのはやめてもらいたい。あれは誇大広告だ」

 

 

あるシステム会社の経営者は言った。

「ウチのエンジニアは、実はみな営業経験者なんですよ。」

理由を聞くと、

「売ったことの無い技術者は、事業に対するセンスがなさすぎる。変なところにこだわったり、顧客の求めていないことを追求したりする。技術バカは要らないんですよ。」

という。

「根性営業を一回でもやったことのあるエンジニアは、その反動で「効率化」に執念を燃やす人が多い。会社には真に効率化が必要だと骨身にしみてわかるのではないだろうか」

という方もいた。

 

 

もちろんこれは一つの意見でしかない。しかし「売る」に真剣に取り組んだ人の、事業に対する意見には厚みがあることも、また多くの人の知るところであろう。

余計なお世話ではあるが、ビジネスのスキルを上げたいなら、早く何かを「売る」経験をしたほうが良いと思う。

 

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(2024/4/21更新)

 

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