
最近では、仮眠を推奨する会社が増えてきたように思う。私が訪問しているスタートアップ企業でも仕事中の仮眠OKの会社が数多くある。
有名どころでは、Googleやザッポス、ナイキなどの会社も仮眠を推奨している。
昔は、仕事中に昼寝をすると解雇されるか、少なくとも厳重な懲戒処分を受けたことでしょう。しかし、現代の職場ではそうとも限りません。
米国では昼寝をほんの26分するだけで、業績が34%も上がり、集中力は54%も高まるという研究結果を受けて、雇用者の多くが従業員に十分休息をとってもらいたいと思うようになり、職場に昼寝指定スペースを設けました。(財経新聞)
これは、私も実感することが数多くあり、眠いにも関わらず、ガムを噛んだりコーヒーを飲んだりして無理やり仕事するよりも、10分〜20分、思い切って寝てしまい、その後仕事をするほうがはるかに効率が良くなる。
眠い時に仕事をするのは、眠気をどうやって我慢するかに注意力が言ってしまい、肝心の仕事がおろそかになるからだ。
もちろん、仮眠がダメだからといって、その会社が悪い会社であるということはできない。だが、仕事中の仮眠OK、という会社は伸びる可能性が高い会社と、個人的には思う。
理由は以下の3つに集約される。
1.午後の従業員の集中力が上がる
私は数多くの会社に訪問したが、社員が全く居眠りをしていない会社に訪問したことは一回もない。一般社員のみならず、課長も部長も役員も居眠りするし、もちろん社長だって社長室で居眠りしている。
特に居眠りをする人が多いのが会議や打ち合せだ。会議で眠気を我慢をするくらいなら、ちょっと10分位席を外してどこかで寝てきてもらったほうが、遥かに会議に貢献できる。
厚生労働省は、健康づくりのための睡眠指針2014で、午後の仮眠を推奨しているが、仮眠は作業の生産性を著しく向上させるのだ。
2.名より実を取る経営スタイルである
仕事中に仮眠を禁止する理由は、「みっともない」であったり、「給料を払っている時間帯に寝るとはけしからん」といった感情的な話であることも多い。
気持ちはわかるのだが、要は仮眠を許すかどうかは費用対効果の話であり、多少勤務中に眠ったとしてもコスト的に見合うのであれば問題ない、と判断すべきだろう。
体裁ばかり気にする会社が伸びるかといえば、微妙と言わざるをえない。
3.従業員を信じる姿勢
仮眠を禁止する会社は、「仮眠を許すと、社員が怠けてしまうのではないか」と言う。もちろん一定の確率で不良社員は存在するので、「仮眠できること」を悪用する社員は出てくるだろう。
しかし、たいていの人は割り当てられた仕事をきちんとやろうとするものだし、周りに迷惑をかけることを好まない人のほうが圧倒的に多い。
これは、会社がどこまで社員を「信じているか」という話だ。もちろん、会社が社員を疑っている会社よりも、社員を信じている会社のほうが伸びる可能性は高い。
「仮眠」という些細な制度ひとつとってみても、そこには経営の考え方が現れる。
例えば就活中の学生の皆さんは
「社員の皆さんは、仮眠をどうやってとっていますか?」
と質問したら、その会社のカルチャーがわかるのではないだろうか。
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奥田 真輔 氏
システム開発やITコンサルティングを経て、
外資系製薬企業で15年以上のITビジネスパートナーとして人事からコマーシャル、
メディカルなど製薬企業の様々な分野のプロジェクトに携わる。
現在はネクセラファーマ株式会社で、システムだけではなく、企業風土改革や業務改善をリードし、
日本発グローバルバイオ製薬企業にむけて、同社の成長基盤の構築に尽力している。
岡田 雄太(ワークワンダース株式会社 CTO)
野村総合研究所に新卒入社後、証券総合バックオフィスシステムやオンライントレードシステムなどの開発に従事。
その後、8 Securities(現SoFi Hong Kong)へ出向し、日本人唯一のエンジニアとして国際的なプロジェクトに携わる。
BOOSTRYでは信託銀行向けSaaSの立ち上げと成長を牽引。
WiseVineではCTOとして開発組織を30名規模に拡大し、プロダクト開発を推進。
2025年4月よりワークワンダース株式会社CTOに就任。AI活用を中心とした開発支援をリードする。
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(Photo:Pedro Ribeiro Simões)














