仕事のパフォーマンスは「個人の能力」に影響を受けるが、必ずしもそれだけではない。チームの文化、同僚や上司との相性、裁量の範囲など、様々な要因によって大きく変動する。
したがって「どんな職場でも高いパフォーマンスを発揮できる人」は、稀有な存在だ。
高い能力を持つ人を雇い入れても、今ひとつパッとしない、ということは、往々にしてあるし、前職のパフォーマンスが良いからといって、現職でパフォーマンスが高いとは限らない。
これは、経験的にはよく知られていることだ。
さて、「過去に有能だった人が、新しい環境でパフォーマンスを発揮できていない状態」のときの扱いはかなり難しい。本人には高いプライドがあるし、他の人の期待値も高いからだ。
他者の評価は期待値が高い分、辛口になり、本人はパフォーマンス低下を環境のせいにしてますます意固地になる。
「能力は高いが、職場を乱す人」は、こうして出来上がる。
さて、このような状況はどのようにして打開すればよいのだろうか。必要なのは本人の意識改革と、職場側の歩み寄りだ。
まず本人の責任としてやるべきことは3つある。
1.冷静さを保つ
新しい環境でパフォーマンスをすぐに出さなければ、と焦る気持ちはわかるが、焦って良い結果になることはまずない。感情にとらわれず、まわりの反応をよく見て、できる限りの謙虚さで臨むこと。
例えば、ある会社に副社長として迎えられた会計士出身のCさんは、早く結果を出そうとするあまり、無理なコストダウンを断行したが結果的に多くの社内の人の反発にあった。
Cさんは怒り「コストダウンにとりくまないやつは敵だ」と、社内をますます締め付けた結果、多くの離職者を出すことになってしまった。
2.前職でパフォーマンスをあげたやり方に固執しない
新しい環境では、新しいやり方が必要とされる。前の場所でパフォーマンスを上げたやり方に固執すればするほど、周りの人はあなたから離れていく。その場所にはその場所のやり方がある。
コンサル出身のTさんは、製造業におけるコンサルティング実績を買われ、ある会社のライン統括として招かれた。彼は自身の経験から職場の問題点を次々と指摘し、改善するための施策を打ち出したが、残念ながらそれらは全く実行されなかった。
なぜならば、彼の言うことを実行出来るだけの能力を持つ人が、職場に少なかったからだ。Tさんは「この会社はレベルが低い」と嘆いたが、それは反発を招くだけであり、結果的には彼は1年で更迭された。
3.アドバイスを貰う
信頼できる誰かにアドバイスを貰うことは重要だ。特に新しい環境では何がマズイのかを知ることが非常に難しい。アドバイスを貰うことは恥でもなんでもない。積極的に様々な人にアドバイスを貰うこと。
銀行出身のYさんは、ある融資先へ招かれ、転職をした。Yさんは張り切って仕事に臨んだが、今ひとつ職場の信頼を勝ち取ることができなかった。
理由がわからず、彼は非常に苦しい経験をしていたが、見かねた上司は彼にアドバイスをした。「君の堅苦しい話し方が問題だ。皆、君になにか言われると叱られているような気分になる。」
彼は全く自覚症状がなかったので非常に驚いたが、話し方を変え、職場に溶け込むことができた。
一方で、職場側も、知っておくべきことがある。
新しい環境において、人がパフォーマンスを発揮するには、本人の能力と職場の環境が噛みあった時だ。
だが、それを本人と、職場のメンバーの両者が学習するには一定の時間がかかる。新しい人に重要な仕事をいきなり任せてはならない。
また、ある人パフォーマンスを出せるようになるためには、社内の文化を学ぶことが前提だ。そのための時間を与えることは、長期的に見ればメリットのほうが大きい。
「出来る限り早く結果を出せ」
という言葉は、双方にとって不利益だ。
(2026/9/17更新)
「オウンドメディアを続けたいけれど、書く人も時間も足りない」とお悩みの経営者・マーケティング担当の方へ。
Books&Appsを運営するティネクトは、プロライターの手法をAIで再現し、AI検索対策に効くコンテンツを毎月自動で積み上げるオウンドメディア自動運用サービス「AUTOMEDIA」を提供しています。

AI × プロの知見で、オウンドメディアを自動運用
・記事制作時間を従来比85%削減(1記事350分 → 45分)
・プロライター・コピーライターの知見を反映、出典明記&AI査読で品質を担保
・従来のSEOに加え、GEO(生成AI検索)対策に対応
・月次本数を固定した計画的な制作体制で安定納品
納品した記事の著作権はお客様に帰属。東証プライム上場企業から新進気鋭のスタートアップまで導入いただいています。
サービス名:AUTOMEDIA(オウンドメディア自動運用サービス)
提供:ティネクト株式会社
無料相談・資料ダウンロード
こちらのサービス詳細ページ
をご覧ください。
・筆者Facebookアカウント https://www.facebook.com/yuya.adachi.58 (フォローしていただければ、最新の記事をタイムラインにお届けします))
・筆者Twitterアカウントhttps://twitter.com/Books_Apps
・大学・研究の楽しさを伝える、【大学探訪記】をはじめました。
【大学探訪記 Vol.23】恐竜「トリケラトプス」の本当の姿を追求する先生がいた。
【大学探訪記 Vol.22】コスプレの研究をする大学の先生がいた。
【大学探訪記 Vol.21】人間は、なぜ1種しか地球上に存在しないのか?という疑問に迫る。
・仕事の楽しさを伝える、【仕事のチカラ】をはじめました。
【仕事のチカラ Vol.7】月間170万PVのオウンドメディアを1年で作り上げた人はどんな人?
【仕事のチカラ Vol.6】27歳にして3社を渡り歩き、起業した人の話。
【仕事のチカラ Vol.5】データサイエンティストって、どんな人?どうやったらなれるの? という疑問に答えてもらいました。
・ブログが本になりました。
(Photo:Phil King)














