最近気づいたんですが、長男には「ちゃんと見た目を整えてあげるとなんかやる気が出る」という特性があるようなんです。
以下、ちょっとした話です。
以前も書きましたが、長男は夏くらいから塾に通い始めました。
まだ小4だし、大変だったら無理せんでいいよと言ってはいるのですが、今のところ楽しんで通っているようです。
本人的には、塾自体もさることながら、塾の帰りに軽く買い食いが出来るとか、塾がある日は自分だけちょっと寝る時間が遅くなるので、長女次女が既に寝ている、「パパ・ママ・自分」という空間で過ごせることが、どうも凄く嬉しいようなんですね。
私と奥様は、いつも子どもたちを寝かしつけてから自分たちのご飯を食べるので、その空間に混じると長男すげーはしゃいで色々喋ります。まあ主にゼルダやらスプラトゥーン2の話とかなんですが。
考えてみると、双子が生まれた後の長男は、両親をいっぺんに一人占め出来る時間というのは滅多にないわけで(片方ずつならちょくちょくあるんですが)、そういう時間を作ってあげるのも悪くはないのかな、と。
まあ、楽しみつつ勉強出来ているのは良いことだと思いますので、引き続き見守ろうかと思っております。
ただ、秋くらいから一つ問題が発生しまして。上の方のクラスに上がったら塾の宿題の量が増えて、処理が追いつかなくなってしまったみたいなんです。
結構宿題たくさん出るんですね、最近の塾って。
なかなか宿題に手がつかなかったり、なにやら泣きべそかきながら寝る前に宿題やっているのを観ることが何度かあり、塾の先生にも「どうも宿題をやるのが追いついてないみたいで」と言われたので、いつものことですがちょっとヒアリングやら状況確認をしてみることにしました。
本人にあれこれ確認したところ、
・宿題は国語・算数・社会・理科の4教科それぞれある
・一個一個の宿題は大したことない
・けど宿題それぞれによっていつ出すのか違ったりするので混乱する
・全部の量がよく分からないのでそもそも手をつけるのが面倒
という、ほぼ予想通りの結果が得られました。
大体、子どもが宿題追いつかない時の理由なんて大体そんなもんです。
一番大きいのは、「タスクの全量をちゃんと見える化していない」ということですよね。
何度か書いていますが、人間、「よく見えていないゴールに向かって突っ走る」ことはそれだけで困難なものです。
「全量が見えてない」というのは、タスクに着手する時の最大のハードルなんです。
基本的に、タスクを片づける時に最も重要なのは「タスクの可視化」であって、タスクの量はどれくらいか、どのタスクをどういう順番で片づけるか、ちゃんと可視化することさえできればそのタスクの3割くらいは既に終わったのと同様です。
以前、長男の夏休みの宿題の計画を立ててあげたことを記事に書いたことがありました。下記の記事です。
ただ今回の場合、夏休みの宿題のように大きなタスクが複数あって、それらを片づければプロジェクト完遂、というパターンとはちょっと違います。
短いサイクルが長期的にひたすらぐるぐる続くだけ、というパターンです。
であれば、やるべきことは
・宿題の全量と提出期限の確認
・それぞれの宿題の工数(片づけるのに必要な時間)を確認
・工数が大き過ぎるようであれば分割
・一週間内で無理がない範囲に割り付け
・取りあえず回しつつ、無理がある部分があれば都度見直し・修正
という、単純なサイクル管理プロセスで解決出来そうです。
早い話、「一週間の宿題遂行計画を立てよう」「ちょくちょく見直そう」というだけのことです。
成果物としては、一週間分の予定表が1枚あればそれで十分です。
宿題の全量を確認すると、大体1日に1時間ちょっと勉強時間が確保できれば片づけられる範囲、ということが分かりました。
ただ、塾やらクラブ活動がある日は若干負荷を軽くしてあげないといけません。これは、宿題を細分化して、予定がない日に若干重みづけをしてあげるだけで解決できる問題です。
この時、気を付けたのは、
・細かく達成感が得られるように、一つのタスクは長くても30分以内にする
・同じようなタイプの宿題はなるべく複数曜日に散らせるようにする
ということくらいです。
冒頭書いたように、長男には「ちゃんと見た目を整えてあげるとなんかやる気がアップする」という特性があるようなので、予定表を見栄えがする書式で作ってあげると良さそうに思いました。
別にExcelでもパワポでもいいんですが、私には表をデザインするセンスというものが根本的に欠如しております。なんか見た目綺麗なテンプレートとかないんかいな、とぐぐっていたら良さそうなサービスを見つけました。CANVAといいます。
色々なテンプレートに基づく文書をオンライン上で編集出来るもので、一週間分の予定表というのもその中に入ってました。操作自体はパワポと殆ど変わらないので、ほぼ直感的に操作できます。
無料版だとCANVAの透かしが印刷した紙に入っちゃうんですが、この場合特に問題はなし。
で、こんな感じのものを作りました。
「火曜日サッカーあるからもうちょっと減らして!」とか「月曜はもうちょっと出来ると思う」とか、色々調整した後の内容です。
レイアウト的にはそこそこちゃんと見えると思います。こういうのがせいぜい20分くらいで作れるんだから便利な時代になったものです。
これを印刷して、長男の机の良く見えるところに貼っておいて、無理がないかどうかちょこちょこヒアリングするようにしてみました。
勿論、なかなか宿題に手がつけられなくてゲームしてしまったりとか、寝る時間ぎりぎりになってやっつけ気味になってしまったりということが無くなったわけではないのですが、暫く回していると大体感覚がつかめたらしく、最近はほぼほぼ予定通りに終わらせられるようになってきたみたいです。
引き続き、タスク量の変動に合わせて調整はしなくてはいけませんが、一旦状況改善です。私任せばかりではなく、その内自分でタスク量のバランシングとか出来るようになればいいかなーと思い、おいおい編集方法も教えるつもりです。
やっぱ可視化重要ですよね。子どもがなんか勉強関係で悩んでいたら、「まずヒアリング→タスクの可視化」というのはほぼ無条件でやっちゃっていいサイクルのような気がします。
今日書きたいことはそれくらいです。
(2025/7/14更新)
ティネクト(Books&Apps運営会社)提供オンラインラジオ第6回目のお知らせ。
<本音オンラインラジオ MASSYS’S BAR>
第6回 地方創生×事業再生
再生現場のリアルから見えた、“経営企画”の本質とは
【ご視聴方法】
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当日はzoomによる動画視聴もしくは音声のみでも楽しめる内容となっております。
【今回のトーク概要】
自己紹介とテーマ提示:「地方創生 × 事業再生」=「実行できる経営企画」
保育事業再生のリアル/行政交渉/人材難/資金繰り/制度整備の具体例
再生支援は地方創生の基礎。経営の“仕組み”の欠如が疲弊を生む
経営戦略・KPI設計・IRなど中小企業とのギャップを解説
「当たり前を実行可能な形に翻訳する」方法論
数字を見える化/仕組みで回す/翻訳して実行する
経営企画は中小企業の“未来をつくる技術”
【ゲスト】
鍵政 達也(かぎまさ たつや)氏
ExePro Partner代表 経営コンサルタント
兵庫県神戸市出身。慶應義塾大学経済学部卒業。3児の父。
高校三年生まで「理系」として過ごすも、自身の理系としての将来に魅力を感じなくなり、好きだった数学で受験が可能な経済学部に進学。大学生活では飲食業のアルバイトで「商売」の面白さに気付き調理師免許を取得するまでのめり込む。
卒業後、株式会社船井総合研究所にて中小企業の経営コンサルティング業務(メインクライアントは飲食業、保育サービス業など)に従事。日本全国への出張や上海子会社でのプロジェクトマネジメントなど1年で休みが数日という日々を過ごす。
株式会社日本総合研究所(三井住友FG)に転職し、スタートアップ支援、新規事業開発支援、業務改革支援、ビジネスデューデリジェンスなどの中堅~大企業向けコンサルティング業務に従事。
その後、事業承継・再生案件において保育所運営会社の代表取締役に就任し、事業再生を行う。賞与未払いの倒産寸前の状況から4年で売上2倍・黒字化を達成。
現在は、再建企業の取締役として経営企画業務を担当する傍ら、経営コンサルタント×経営者の経験を活かして、経営の「見える化」と「やるべきごとの言語化」と実行の伴走支援を行うコンサルタントとして活動している。
【パーソナリティ】
倉増 京平(くらまし きょうへい)
ティネクト株式会社 取締役 / 株式会社ライフ&ワーク 代表取締役 / 一般社団法人インディペンデント・プロデューサーズ・ギルド 代表理事
顧客企業のデジタル領域におけるマーケティングサポートを長く手掛ける。新たなビジネスモデルの創出と事業展開に注力し、コンテンツマーケティングの分野で深い知見と経験を積む。
コロナ以降、地方企業のマーケティング支援を数多く手掛け、デジタル・トランスフォーメーションを促進する役割を果たす。2023年以降、生成AIをマーケティングの現場で実践的に活用する機会を増やし、AIとマーケティングの融合による新たな価値創造に挑戦している。
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【プロフィール】
著者名:しんざき
SE、ケーナ奏者、キャベツ太郎ソムリエ。三児の父。
レトロゲームブログ「不倒城」を2004年に開設。以下、レトロゲーム、漫画、駄菓子、育児、ダライアス外伝などについて書き綴る日々を送る。好きな敵ボスはシャコ。
ブログ:不倒城
(Photo:Robert Couse-Baker)