ちょっと、「子どもが触れるコンテンツに対する親の態度」というものについて、自分の考えを簡単にまとめてみたくなりました。

 

まず前提として、

「よほど偏っていない限り、視聴するコンテンツの違いによって、心配する程の影響が子どもに出ることはない」

「親が色々制御しようとしても、子どもはどうせ自力でコンテンツにたどり着く」

という二点は、ある程度一般的に言えるんじゃないかなあ、と思うんです。

 

そもそも皆さん、子どもの頃行儀良いコンテンツばっか見てました?

NHK教育とか、子どもに優しい絵本とか、児童文学とか、偉人の伝記とか、そういうのばっか読んでましたか?

 

勿論、中には厳しい家庭もあって、そういうコンテンツしか摂取させてもらえませんでした、綺麗な本や漫画しか読んでません、という人もいるかも知れません。

ただ、例えば私とか、あるいは私自身の周囲では、

「ろくなもの読んでねえ」

「ろくなもの見てねえ」

という子どもの方が圧倒的に多かったと思うんですよ。

 

親の留守中に低俗なテレビ番組を見たり、公園のゴミ箱の中からエロ本を拾って回し読みしたり、親が寝た後にこっそり起きてきて深夜ラジオ聴いたり。

親がどの程度干渉してきたか、という違いこそあれ、多かれ少なかれ、我々は「ろくでもないコンテンツ」を大量に摂取して育ってきたじゃないか、と。

 

私、あんまりテレビは見てませんでしたけど、それは何でってひたすらゲームばっかやってたからです。

当然のことながら、暴力的なゲームとか、お色気要素のあるゲームなんかも散々遊びました。

不良が殴り合う熱血硬派くにおくんとか、めぐみが脱ぐオホーツクに消ゆとか、煙草を吸うと頭がさえる探偵神宮寺三郎とか、銃で人を撃ちまくる戦場の狼とか。面白かったですよね。

 

子どもの好奇心のパワー、「楽しみたい」というパワーってのは凄いものですし、結局親がどうやっても、それを完全にコントロールすることなんて出来やしないんです。

で、当時の私たちの親だって、そんな私たちにきっと目いっぱいやきもきしたことだろうと思うんです。

 

子どもという生き物は、親にとっては最大の「ジェネレーションギャップ」の向こう側にいる存在です。

子どもなんか最新のコンテンツに喜んで飛びつくに決まっていますし、その最新のコンテンツは、大抵の場合親の既存守備範囲の遥か外宇宙からやってきます。

 

いつの時代も、新しい文化というのは大人に理解出来ないものですし、一度は否定されるものなんですよ。

アニメもそうでした。漫画もそうでした。時代を下れば、今では純文学に当たる小説だって、歌舞伎みたいな伝統芸能だって、最初は「訳が分からないもの」として迫害や排斥の対象になっていたんです。

 

子どもたちが、自分の手の届かない範囲で、よく分からないコンテンツを摂取している。

この子は将来大丈夫なんだろうか、バカにならないだろうか。

暴力的な子にならないだろうか。

もっと文学とか、勉強になる本とか、たくさん読ませた方がいいんじゃないだろうか。

いつの時代のどんな親も、きっと一度や二度はそう考えたろうと。

 

私の親は、私や兄が散々ゲームを遊び倒していても、最低限TPOの口出しはするくらいで、基本的には放置する方針をとりました。

勿論、仮にそういうコンテンツを制限したところで、結局私や兄は、何かと手管を見つけてろくでもないコンテンツを摂取し続けたろうと思いはしますが。

 

そして、曲りなりにも私は三十台後半となり、一応は普通の大人として、まあお蔭様でどうにかまともに日々を過ごしております。

そして、私の周辺の、やはりろくでもないコンテンツを摂取し続けた連中も、同じく大人として、それぞれの人生をちゃんと歩んでいます。

 

友達から借りたSM調教師瞳を親に隠れてこっそりプレイしていても、ちゃんと大人になれるもんなんですよ。

勿論家庭によって、子どもによって、色んなケースがあることはわかるんですが。

 

ただ、「ろくでもないコンテンツ」というものが、子どもに将来に渡って悪影響を及ぼすかというと、恐らくそれはかなり限定的なんじゃないかと思うんですよね。

そういう意味では、少なくとも「コンテンツの中身」については、そんなに親が気にする、心配することもないんじゃないかなあ、と。

 

ただそれは、「親は一切子どものコンテンツ摂取に介入するべきではない」という話でもありません。

これも同じく、大体の子どもに言えることだと思うんですが、「楽しいこと」に対してヤツらはブレーキをかけません。どこまでも突っ走ります。ソースは私。

コンテンツ摂取自体を止めはしないものの、やはり一日そればっかというのは不健康ですし、他の活動に悪影響を及ぼします。「勉強も大事だよ」ということを提示するのは親の仕事の一つですし、目が悪くならないように、ひどい運動不足にならないようにということも気にしないといけません。

 

そういう点で、やはり「やり過ぎてたら止める」ということはきちんとするべきだと思うんです。まあ当たり前の話ですよね。

で、それはテレビでもゲームでもアニメでも、昔からずっとそうなんですが、「いやそれは違うやろ」という、はっきり誤った知識とか、妥当じゃないスタンスみたいなものが前面に押し出されてしまうこともあるんですよね。

 

そういう時、「どちらが正しいのか」を判断するのは最終的に子どもであるとはいえ、親として「それはおかしいと思う」という意見を表明すること自体は、結構大事だと思うんです。

その為にも、出来ることなら、子どもが摂取するコンテンツは、親もある程度興味をもって摂取した方がいいんじゃないかなーと。

私、この年になるまでポケモンアニメ見たことなかったですけど、最近になってようやく見るようになりましたよ。スイレンは可愛いですよね。

 

で、自分も興味を持って子どものコンテンツを観測していると、結構面白い会話のフックにもなるし、子どもと色々盛り上がるネタにもなるなあと。

あいつは好きだあいつは嫌いだとか、これは面白いあんまりおもしろくないとか。大長編ドラえもんのどれが面白いとか藤子先生は天才だとか。

 

多分、そういう会話を通して、「親の物の見方」というものが子どもに入っていく、あるいはまた別の見方を作る為の踏み台になっていく側面もあるだろうと。顧みれば、自分もそうだったなあと。

 

勿論、理解出来ないものを無理に理解する必要はないものの、

「自分は、このコンテンツに対してこういうスタンスを取っている」

「こういう見方をしている」

ということを表明すること自体は大事なんじゃないかなーということでして、教育って一面そういうことでもあるよなーと思うんです。

 

つまり、親として子どものコンテンツ摂取についての妥当な態度というものは、大方

・コンテンツの中身については寛大に構える

・出来る範囲で関心は持つ

・「それは違う」「それはおかしい」あるいは「それは面白い」「これは好きだ」と思うことがあったらそう表明する

・やり過ぎ、時間の使い過ぎは止める

という4点にまとめられるんじゃないかと、少なくとも今の私は考えていて、そう行動しようと思っているわけなんです。

 

しんざき家の長男は10歳、下の双子女児は6歳になっています。

上の長男は、ぼちぼち親の目を盗んで色々ろくでもないコンテンツを摂取し始めている頃でしょうし、目を盗まなくても漫画やらアニメやらyoutubeやら、色々読みますし観ます。

 

時折お互い共通するコンテンツを摂取する時、長男とその話で盛り上がることは、私にとって大きな楽しみでもあります。

彼がこの先、どんなコンテンツを食べてどんな風に育っていくのか。時には「いやそろそろ切り上げて宿題しろ」と声をかけつつも、それを楽しみに見守ろうと、今の私は考えている次第なのです。

 

今日書きたいことはそれくらいです。

 

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システム開発やITコンサルティングを経て、
外資系製薬企業で15年以上のITビジネスパートナーとして人事からコマーシャル、 メディカルなど製薬企業の様々な分野のプロジェクトに携わる。
現在はネクセラファーマ株式会社で、システムだけではなく、企業風土改革や業務改善をリードし、
日本発グローバルバイオ製薬企業にむけて、同社の成長基盤の構築に尽力している。

岡田 雄太(ワークワンダース株式会社 CTO)
野村総合研究所に新卒入社後、証券総合バックオフィスシステムやオンライントレードシステムなどの開発に従事。
その後、8 Securities(現SoFi Hong Kong)へ出向し、日本人唯一のエンジニアとして国際的なプロジェクトに携わる。
BOOSTRYでは信託銀行向けSaaSの立ち上げと成長を牽引。
WiseVineではCTOとして開発組織を30名規模に拡大し、プロダクト開発を推進。
2025年4月よりワークワンダース株式会社CTOに就任。AI活用を中心とした開発支援をリードする。


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(2026/01/19更新)

 

【プロフィール】

著者名:しんざき

SE、ケーナ奏者、キャベツ太郎ソムリエ。三児の父。

レトロゲームブログ「不倒城」を2004年に開設。以下、レトロゲーム、漫画、駄菓子、育児、ダライアス外伝などについて書き綴る日々を送る。好きな敵ボスはシャコ。

ブログ:不倒城

 

(Photo:Pete Prodoehl