友人が仕事を辞めるそうだ。入社して1年程度だが、上司に疲れ果てて、もう耐えられないという。
「何か、辞めるきっかけはあったのか?」と聞くと、
「大きなきっかけ、というよりも小さいことの積み重ねで、心をやられた」と言った。
具体的な話を聞くと、
「仕事を部下に目一杯押し付けて、自分は5時に帰ってしまう」
「学歴に強烈なコンプレックスを抱えている」
「人の話を全く聞かない」
「部下に興味が無い、名前を憶えない」
「自己顕示欲だけは人一倍強い」
など、「ダメな上司の条件」のオンパレードだ。
その話を聞きながら、私は、友人が入社前にその上司と面談した時の話を思い出した。
「パワフル」
「仕事ができる」
「ビジョンがある」
そう友人は言っていた。
恐らく、当初友人はその上司に惹かれて入社したのだろう。私はここ1年の変化に、人間関係の難しさを感じずにはいられなかった。
人間性は、少し話したくらいではわからない。まして、1時間程度の面接で判断できることなど何もない。
結局のところ一緒にある程度の時間を共有しなければ、人間性は見えない。
周りを見ていると、多くのスタートアップは、事業上の問題よりも、むしろ人間関係の亀裂によりうまくいかなくなることが多いように感じる。
・事業の方向性の違い
・マネジメントの考え方
・報酬の配分
・短期的・長期的な成果に対する態度
・礼儀
そういったこと全てが、不協和音の原因となる。
上司の自信を傲慢と感じ、
気さくさを無礼と感じ、
英断を冷酷と感じ、
プレゼンテーションの上手さを饒舌と感じたら、もう末期症状だ。異なる道を行くことが、お互いの幸せだ。
仕事をやめることは恥でもなく、我儘でもない。
(2024/4/21更新)
大好評ティネクト主催ウェビナー5月実施のご案内です。
良いアイデアはあるけれど、実行に移せない…
このような課題をお持ちの企業の経営者様、事業責任者様へ向けたセミナーを開催します。
<2024年5月13日実施予定 ティネクト90分ウェビナー>
マーケティングの人手不足は「生成AI」を活用した仕組みづくりから
-生成AIで人手不足を解消しようセミナー
<セミナー内容>
1.あらゆる業界で起こっている人手不足
2.「動ける人材がいない状態」から脱却しつつある事例紹介
3.マーケティングの省力化事例
4.生成AI用いた業務省力化、その他の取り組み
【講師紹介】
倉増京平(ティネクト取締役)
楢原一雅(同取締役
安達裕哉(同代表取締役)
日時:
2024年5月13日 (月曜日)⋅18:00~19:30
参加費:無料
Zoomビデオ会議(ログイン不要)を介してストリーミング配信となります。
お申込み・詳細
こちらティネクウェビナーお申込みページをご覧ください
・筆者Facebookアカウント https://www.facebook.com/yuya.adachi.58 (フォローしていただければ、最新の記事をタイムラインにお届けします))
・筆者Twitterアカウントhttps://twitter.com/Books_Apps
・大学・研究の楽しさを伝える、【大学探訪記】をはじめました。
【大学探訪記 Vol.21】人間は、なぜ1種しか地球上に存在しないのか?という疑問に迫る。
【大学探訪記 Vol.20】地球に隕石が飛んできているからそれ調べてるんですけど何か?
【大学探訪記 Vol.19】伊勢神宮のネットワークを駆使し、地域おこしを実現する。
・仕事の楽しさを伝える、【仕事のチカラ】をはじめました。
【仕事のチカラ Vol.5】データサイエンティストって、どんな人?どうやったらなれるの? という疑問に答えてもらいました。
【仕事のチカラ Vol.4】何をやるかを決めずに、気の合う仲間と起業する。そんな人生もいいじゃない。
【仕事のチカラ Vol.3】プログラミングを独習し、その勢いで独立した、28歳の凄腕プログラマーの話。
・ブログが本になりました。
(Photo:Hartwig HKD)