4217080764_c60d22a113_z知人から、面白い話が出た。

「どの会社にも、堂々とは語られないが、成果を出した人間が行ける「楽できる部署」というものがある」

と彼は言う。

「名前は様々だ。敢えて言えば「企画」「マーケティング」「ブランド」「広報」「経営」「事業」「新規」などの名前を冠するケースが多い。(注:もちろんこの名前が付いているからといって必ずしも楽な部署ではない)」

 

「どんな人が行くの?」と聞くと、

「社長に可愛がられている人が行ったり、成果を出して「あがり」となった人が行ったり、「やめたい」と言われたけどやめさせたくない人をいかせたり。そんな感じかな。」

と彼は言った。

 

そう言った部門は、社内ではだいたい、羨ましがられているケースと、嫌われているケースがあり、なぜか、かっこ良く見えるので、新人は入りたがるという。

また、多くの場合あまり明確に成果を求められないので、前線にいるよりは楽である部署だ。

 

だが彼は「一見よい場所に見えるが、その部署で働くことはあまりお勧めできない」という。

なぜなら大抵の場合、そのような部署に配属されると以下のようになるからだ。

・優秀であるがゆえに配属された人は、仕事が面白くなくて転職する。

・優秀でないがゆえに配属された人は、そのまま能力が向上することもなく居続ける。

・経営者やその他の都合で、突然部署がなくなったりする。その時に受け入れ先がない。

 

見栄えだけ良くて、中身の無い仕事をすることはあまりお勧めできない。特に、若い頃に明確な成果を求められない仕事ばかりしていると、その時点でキャリアが終わってしまうからだ。

20代、30代は体力もあり、将来的に、独立する・転職する・そのまま居座って頑張るなどの選択肢にかかわらず、踏ん張っておきたい時期だ。

そんな時期に「楽できる部署」なんぞに入ってしまうことはデメリットが大きい。

 

 

知人は言った。

「長い人生、楽をしたツケは必ずどこかで巡ってくる。逆に今辛くてもそれが永遠につづくことはない。そんな当たり前のことなんだけどね。」

 

 

 

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Josh Koonce